美少年探偵団1 きみだけに光かがやく暗黒星


『美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星』(西尾維新著/講談社タイガ)★★★★☆

美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)
美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 (講談社タイガ)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年10月刊。
新創刊の講談社タイガ。その第一弾ラインナップの1作です。
謎の集団「美少年探偵団」と依頼人の少女が、かつて見失ってしまった星を探すうちに予想外の事態に巻き込まれてしまう、という内容の青春ミステリ。
爽快かつテンポ良く突き進むストーリーは面白かったですし、登場人物がとても生き生きとしていて読んでいて楽しかったです。このコメディなノリは好きだなぁ。
今回の事件は綺麗に終わっていますが、続きも楽しみです!

☆あらすじ☆
十年前に一度だけ見た星を探す少女――私立指輪学園中等部二年の瞳島眉美。彼女の探し物は、学園のトラブルを非公式非公開非営利に解決すると噂される謎の集団「美少年探偵団」が請け負うことに。個性が豊かすぎる五人の「美少年」に翻弄される、賑やかで危険な日々が幕を開ける。青春ミステリーの新機軸!

以下、ネタバレありの感想です。

 

4歳のときに一度見た「星」に心を奪われ、見失ってしまったその星を探し続けてきた中学二年生の少女瞳島眉美
14歳の誕生日までに「星」を見つけられなければ宇宙飛行士の夢を諦めなければならない眉美は、偶然出会った謎の美少年率いる「美少年探偵団」に星探しを依頼することになるのです。

 

この美少年探偵団がとにかくキャラの濃い集団。
団長・双頭院学を筆頭として5人の美少年たちはそれぞれが特技持ちなわけですが、それらは全て「美」に関するもの。
美学、美声、美術、美脚、美食・・・・・・とまぁよくここまで集めたものです。

 

個人的には美食のミチルが一番のお気に入り。
不良少年が実は一番常識人で良い人っていうのは定番ですよね(´∀`*)
風刺癖はともかく(たまに分からなかった)、滲み出る優しさが素晴らしい。
っていうか、「俺は味方だっての」とか「最初は嬉しかった」とか唐突に見せるデレは何なんですか。すごく少女漫画っぽいのは気のせいですか。眉美と仲良くね・・・!///とか思っちゃうじゃないですか。そこもっと詳しく

 

まぁ一番面白かったのは美声のナガヒロですがw
一番まともな感じで探偵っぽく活躍してたのにロリコンかー。そうかー。いじられキャラかー。
麗との交渉時、犯罪者対応されていることに気づかず「??」ってなってるのには笑うしかなかったですww
ぜひとも美少女婚約者の登場を期待したいところ。

 

残る美脚のヒョータ美術のソーサクも負けず劣らず個性が強かったのですが、そんな彼らをまとめるのは団長である美学のマナブ。
しかしこの団長、あまり役に立っていないような・・・・・・?言動はやたら格好良かったですけどw
ただ、団員たちの「要」であることを考えれば存在自体に意味があって役に立ってると言えるのかもしれません。マナブがいてこそ「団」になるのでしょう。
それはともかく年齢は予想外すぎました。中等部が舞台なのに!
だから無名だし放課後しか現れないのか、と納得しましたが。

 

そんな美少年探偵団の面々と眉美が挑んだ今回の事件。
「星」の正体はそうくるかぁ!という感じ。
斜め上に予想外なものでした。人工衛星までは合ってたのに悔しい。

「星」の正体が明らかになると同時に、唐突に物語はサスペンスな展開へ。
突如登場した「大人」の存在に少年達がどうなってしまうのか予想がつかずハラハラさせられたのですが、世紀の美男子と絶世の美少女のナイスカップル誕生でシリアスに考えることをやめましたw
「正統派美少年が、隣に女子も連れずに下校していたらおかしい!」という謎理論の謎の説得力。
この全力で遊びに徹している感じは、確かに美少年探偵団の団則その2に相応しいww

 

そして、この「星探し」の結末まで読むと、めんどくさい女の子というイメージだった眉美の印象もかなり変わっていくことに。
夢を叶えるに有利な条件をもっているのに、それのせいで夢を叶えられない。
足りない努力を補えばいいとかそんな話ですらないのは、確かに歯がゆすぎてひねくれてしまうのも仕方ないのかもしれません。
両親の反対も実現困難な夢だからじゃなく彼女自身を思ってのことだったとは・・・・・・本人もそれが分かっているから「夢から逃げていた」のか。今回の事件は彼女にとって彷徨っていた10年間のケジメをつける良い転機だったのですね。

 

10年にわたる眉美の足掻きと、それがあったからこそようやく自分から選ぶことのできた結末は「美しい」ものだといえるのでしょう。

「夢を追うことは美しい。だが、夢を諦めることも、また同様に美しい」ただし、自分で諦めた場合に限るがね。

なるほどこの言葉に尽きますね。

 

最後は探偵団に新たな「美少年」が加入。
その格好、気に入ったのか・・・・・・ww
探偵業に活躍しそうな能力持ちですし(でも「美○」は何になるんだろう?)、これは次巻以降の活躍が楽しみで仕方ありません!

 

テンション高めコメディ寄りな楽しい青春ミステリでした。ぐいぐいとテンポ良く展開していくのも良かったし、とても面白くて好みな新シリーズの開幕でした。
2巻も期待しています!(*゚▽゚)ノ
というか、すでに刊行予定に2巻のタイトル出てるんですよね・・・・・・。早いなぁ(((゜Д゜;)))

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