初恋ソムリエ(ハルチカシリーズ2)


『初恋ソムリエ』(初野晴著/角川文庫)★★★★☆

初恋ソムリエ<「ハルチカ」シリーズ> (角川文庫)
初恋ソムリエ<「ハルチカ」シリーズ> (角川文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
退出ゲーム(ハルチカシリーズ1) | 晴れたら読書を
2011年7月刊。初出は角川書店2009年10月刊。
吹奏楽×日常ミステリ×三角関係第2弾。
ふふっと笑えるテンポの良いライトミステリでありつつ、時には切ない気持ちにもさせてくれる4本の短編が収録されています。
今回も面白かったです!

☆あらすじ☆
廃部寸前の弱小吹奏楽部を立て直し、普門館を目指す高校2年生の穂村チカと上条ハルタ。吹奏楽経験者たちに起きた謎を解決し入部させることに成功していた2人だったが、音楽エリートの芹澤直子には断られ続けていた。ある時、芹澤の伯母が高校にやって来た。「初恋研究会」なる部に招待されたのだという。やがて伯母の初恋に秘められた、40年前のある事件が浮かび上がり…(表題作より)。『退出ゲーム』に続く“ハルチカ”シリーズ第2弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

スプリングラフィ

音楽家にとって聴力が失われることがどれだけ絶望的なのか・・・・・・。
人生を賭けて打ち込んできたものを突如奪われた芹澤さんに同情しつつも、ツンデレだなぁとほっこりしたり。
それはそうと、吹奏楽部のメンバーは2年生になってますます良い仲間関係が築かれているようですね。みていると和みます。

 

周波数は77.4MHz

ラジオを聴く習慣がない私も、思わずラジオを聴きたくなるエピソード。
こんな番組があったら聴いてみたいなぁ。七賢者たちのトボけているけれどユーモアある語り口がとても素敵でした。
そして今回出てくるのは地学研究会。前巻のときも思いましたが、こんなに優秀な変人が集まってる公立高校ってすごいですねw

 

アスモデウスの視線

なんだかちょっと哀しい読後感のエピソード。
本人にやる気があればいつだってやり直しができるのよ、と笑っていた教育実習生の結末にはやりきれない思いです。
ちゃんと消そうとしているのに、それでも実習を続けるわけにはいかなかったのか(´・ω・`)
彼女ならきっとすぐに再スタートを切れるのでしょうけれど、ううむ、なんだかモヤモヤする・・・・・・。悪いのはアスモデウスなのに!

 

初恋ソムリエ

また変な高校生が出てきたww今度は探偵さんですか。
「初恋ソムリエ」を名乗る探偵に依頼した、芹澤さんの伯母さん。
彼女の過去は予想以上にきついものでした。宮沢賢治の小説のような浮き世離れした語り口の思い出話に、まさかこんな悲壮な真相が隠されているとは。
復讐者を名乗るベンジャントに一体どんな事情があったのでしょう。迂遠な毒殺を試みるほどの憎悪とは一体・・・・・・。
初恋という可愛らしい入り口から出てきた過去の苦々しさに、思わず顔をしかめてしまいました。

 

今回も面白かったです。
引き続き3巻を読みたいと思います( ・ㅂ・)و ̑̑

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。