箱入り王女の災難2 時間と秘密と天使のワルツ


『箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ』(三川みり著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆

箱入り王女の災難 時間と秘密と天使のワルツ (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから
箱入り王女の災難1 魔術と騎士と黒猫の序曲 | 晴れたら読書を
2015年10月刊。
箱入り王女の入れ替わりファンタジー第2巻。
前巻ラストで方向性がはっきりしたこともあって、1巻よりもかなり面白くなってきました。
これは期待のシリーズになりそうです!

☆あらすじ☆
ひょんなことから、召し使いグレーテルの体に乗り移ってしまった王女フレデリカ。イザークの協力のもと、1日1時間だけ元に戻れる方法を見つけて喜んだのも束の間、王位継承のお披露目会が開催されることになってしまう!絶対に真実を隠し通さないといけない中、陸軍大臣のミュラー公爵が、国王暗殺未遂の実行犯としてグレーテルの存在に疑惑を持ち、探りを入れてきて?箱入り王女のキケンな綱渡り生活、第2弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

イザークと信頼関係を築けたことによって、自分の身体に戻ることができたフレデリカ。
ただしそれは1日1時間だけ。彼女が完全に元に戻るためにはやはり他の天使(の末裔)たちとも信頼関係を築いていかなければならないようです。
フレデリカからしたらとても大変な事態ですが、家臣集めというシリーズの方向性がハッキリしたことで物語がグッと面白くなってきました

 

そんな感じで今回出てきたのは、六公爵のひとりにして「天秤の天使」の末裔ミュラー公爵
正義感のカタマリみたいな彼がグレーテルへ国王暗殺事件に関する疑惑を向けてきて・・・・・・、といった感じに2巻は進んでいきます。

 

ミュラー公爵の追及を逃れたり、謎の襲撃犯へ警戒を強めたり、グレーテルを知る商人グスタフに絡まれたり、次期国王としてのお披露目の場である園遊会があったりと、今回もとても忙しかったフレデリカ。

そんな慌ただしさの中にあって、フレデリカが自分自身の望みとして「王になること」を意識していく姿がとても印象的でした。
何もできなかった箱入り娘の王女が、少しずつ成長していく物語というのはとても良いですね。未だにちょっと弱気で自分に自信を持ちきれないところはあるけれど、それを必死に押さえ込んで懸命に前へ進んでいこうとするフレデリカに感動しました。

 

そんなフレデリカを一番傍で支えるイザーク。
最初の小っ恥ずかしい元に戻るためのやりとりにもニヤニヤしましたが、そんなことよりも添い寝が!添い寝って!
どさくさに紛れて何してるんですかねぇこの人!
妹云々いってましたけど、いやいやいやって全力で首振ってしまいましたよ!

ま、まぁいいや(息切れ)
イザークとフレデリカの間に生まれた絆は、ちょっとずつ深まっていっているようです。まだ恋にまでは発展していないものの、揺れ動く焦れったい関係を楽しんでいきたいですw

 

妹といえば、グレーテルの正体にはああなるほど・・・という感じでした。
彼女の想いは切ないですね。しかし、そんな不安定な魂で元に戻れるのでしょうか(´・ω・`)

 

そして期待していたユリウスの狂犬っぷり。
ますます勢いを増してますねぇ・・・・・・怖いーっ!このひと怖すぎるよ!
入れ替わりの制約のせいで何度もピンチに陥るフレデリカ。彼女がそのピンチを乗り越えられなかっとき、まっさきに断罪するのがユリウスなんですね・・・・・・イザークに泥をかぶせるという形で。
とりあえず殺そう!って笑いながら最短ルートを飛ばしていく感じが恐ろしい。割とさっくり諦めちゃうところも。
フレデリカはいずれユリウスとの間にも信頼関係を築かなければならないのでしょうけれど、これは難題ですよ・・・・・・。
最後の堂々たる「王女」のフレデリカを見て満足そうにしていたから信頼を勝ち取れる可能性は高いとは思うものの、間違いなく一波乱あるはず。

 

さて、ミュラー公爵の信頼を得て元に戻れる時間が1時間増えたわけですが、この調子で家臣集めが続くのでしょうか。
少しずつ仲間を増やし、次期国王への自覚をもって成長していくフレデリカに期待したいです。

気になるのはカルステンス侯爵ですが・・・・・・結局シュバルツノイマン党は無関係だったんですね。ということは啓蒙思想とは離れたところで何かを企んでいるかもしれないということなのか。いやその前に生死不明なんですが。

 

まだまだ伏線が多く残っていますが、おとなしく次巻を待ちたいと思います。
3巻がとても楽しみです。

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