薬屋のひとりごと4


『薬屋のひとりごと4』(日向夏著/ヒーロー文庫)★★★★★

薬屋のひとりごと 4 (ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと 4 (ヒーロー文庫)

前巻の感想はこちらから
薬屋のひとりごと3 | 晴れたら読書を
2015年9月刊。
1巻からの多くの伏線が一挙に回収されるクライマックスな第4巻。最高に面白かったです!
最終巻的盛り上がりに完結かと焦りましたが、巻末に「薬屋のひとりごと5に続く」の文字があったので安心しました。この調子でまだまだ続いてほしいシリーズです(*^ω^*)せめて彼が報われるまでは・・・・・・

☆あらすじ☆
壬氏が宦官ではないと知ってしまった猫猫。後宮内で皇帝以外のまともな男がいるのはご法度、それがばれないようにどきどきする毎日を過ごす。そんな中、友人の小蘭が後宮を出て行ったあとの就職先を探していることを知る。
猫猫と子翠はそんな小蘭のために伝手を作るために後宮内の大浴場に向かう。その折、気弱な四夫人里樹妃が幽霊を見たという話を聞いてそれを解決すべく動き出す。一方、翡翠宮では玉葉妃の腹の子が逆子だとわかる。ろくな医官もいない後宮でこのまま逆子を産むことは命に関わると、猫猫は自分の養父である羅門を後宮に入れるよう提案するが新たな問題が浮上する。後宮内で今まで起きた事件、それらに法則があることに気が付いた猫猫はそれを調べようとして――拉致される。宮廷で長年黒く濁っていた澱(おり)、それは凝り固まり国を騒がす事態を起こす。

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻ラストからどう続くのかと思いきや、意外に「蛙」は猫猫の心にキズをつけたようですねww
正体がほぼバレてる壬氏はここからどうアクションを起こすのかなーとニヤニヤしていたのですが、物語はそれどころじゃない緊迫した展開へ。

 

「子翠」と「翠苓」、そして後宮の奥底に澱み続けてきた悪意。

 

1巻からこれまで、どれだけ繊細に綿密に伏線が張られてきたのかが良く分かりました。というか、あれもこれも伏線なのかと驚愕。主題と主題のあいだの小話程度に思っていたものまで伏線とか・・・・・・!すごい!!
これは1巻から一気に読み返したくなります(;`・ω・)

 

それにしても、先帝は全ての元凶すぎて吐き気がするレベルですね。マザコンのロリコンが全てを歪めた、とか言っちゃうとアレですけど。後をすべて他人に押しつけて自分はさっさと死んじゃってるのが憎たらしい。

 

後味の苦い事件の中にあって、子昌が「国への忠義」と「妻への愛」のどちらも貫いた姿は涙を誘いました。彼の行動は壊れてしまった妻にしてやれる精一杯だったんだろうなぁ。
父親として娘を救ってやれなかったのか、他にやり方はなかったのかと思う気持ちもありますが、それ以上に哀しさや虚しさで胸が詰まります。

 

今回の事件の顛末には落ち込みましたが、それでも救いがあったのはよかったです。子どもが犠牲になるのは耐えられませんから。
それと、いつかあの簪が(壬氏印の粘着力を駆使して)猫猫のところまで届くと良いな。

 

事件は重苦しいものでしたが、予想外にムードメーカーになっていたのはまさかのパパ。
後宮突撃だけでも目が丸くなったというのに、「パパが助けてやるからな!」の叫びで腹筋崩壊しましたwパパかわいすぎるww
でもきっとその愛情は報われないんだろうな・・・・・・(´;ω;`)

 

報われないと言えば壬氏。
今回は猫猫とのラブコメが物足りないぞ!と思っていたところで最後にめっちゃニヤニヤさせられましたw
なんで口じゃなくて首を狙ってんの?かーらーの強制膝枕!!
開き直ったのか積極的になってきましたねー。
ただし猫猫はデレる姿を想像できないヒロイン。ガンガン押していかないとそもそも何も動かないのでしょうけど「のれんに腕押し」という言葉が頭から離れない・・・・・・。猫猫、押して押して押したらスルっと逃げそう。

それはそうと、ついに身分までバレてしまいましたが、ここからどうするんでしょう?
2人の関係の進展はここからに期待したいところ。いやほんと。壬氏マジで頑張ってくれ。

 

壬氏は宦官退職(?)したし猫猫も花街に戻ってきたので、次巻がどういう展開から始まるのかも気になります。あと壬氏の顔の傷がどうなってしまうのかも気になります・・・・・・花のかんばせが・・・・・・

5巻がとても楽しみです!

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