0能者ミナト9


『0能者ミナト〈9〉』(葉山透著/メディアワークス文庫)★★★★☆

0能者ミナト (9) (メディアワークス文庫)
0能者ミナト (9) (メディアワークス文庫)

前巻までの感想はこちらから
0能者ミナトシリーズ感想記事一覧(旧ブログ:みかこの読書日記)

1年ぶりの新刊です。めっちゃ待ってました!
今回はドラマCD付特装版も同時発売。ドラマCD付きというものを買うのは久しぶりでしたが、とても良かったです。ぜひこのキャストでアニメ化を・・・・・・!
本編は相変わらずの面白さ。今回はスケールも(物理的に)壮大な内容となっていました。ミナトの推理が冴え渡ります( ・ㅂ・)و ̑̑

☆あらすじ☆
累計57万部超のベストセラー、第9弾!
怪異を知る者でもにわかには信じがたい、神話上の存在。だが、それはいた。身長2000メートル、超弩級の怪異。ダイダラボッチの出現は終末すら予感させるものだった。そのひと足で町が壊滅する。天災級の怪異に、公安調査庁、防衛省も動く事態に発展する。防衛省幹部、幕僚らが居並ぶ席に、ラフな服装の青年がひとり。場違いな雰囲気をこれ見よがしに発散する湊である。人知が及ばぬ無敵のダイダラボッチに対し、湊は驚くべき作戦を提案する。それは神話を現代物理学で解明する、神への挑戦とも言えるものだった。

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回、湊たちが対峙するのは2000メートル級の巨大怪異ダイダラボッチ。

ユウキすらも気圧され怖じ気づく、圧倒的なまでに強大な怪異。人間など虫けら以下にしか認識されず、攻撃が当たってもかすり傷にすらならないレベル。

こんなのどうやって倒すの?とドキドキして読んだのですが、今回のミナトの行動はいつも以上にふるってました。
御蔭神道と総本山に手を組ませるだけでも「おおっ!」となったのに、まるっと監禁ww
かと思ってたら国まで動かしちゃって。なんだか大物(?)になっちゃっいましたね・・・・・・言動はいつも通りですが。

 

そんな感じで国を巻き込んだ大騒動に発展した今回のダイダラボッチ討伐。

怪異の正体を科学的に説明つけるのがこのシリーズの魅力ですが、まさか巨大なダイダラボッチの正体を量子力学で解き明かすとは・・・・・・。
「シュレディンガーの猫」だけでも「ええええ!?」って感じだったのに、さらにその本体の正体にびっくり。「巨大」というイメージから正反対じゃないですかー!
こういう発想の転換をやらかしてくれるから面白いんですよねー。もしかしたらそれが答えなのかも、という説得力を感じるのが良いのです(*゚▽゚)

 

そんな大騒動の中心にいて、泰然自若と傲岸不遜を地で行くいつも通りな主人公。
誰が相手でも揺るがないその姿勢は本当に格好いいです。相手からしたらやりにくいでしょうけどw

そしてユウキや沙耶に対して無茶振りしつつも、フォローを忘れないところもまたミナトの魅力。
観測者となってしまった事実とダイダラボッチへの畏怖に悩む沙耶へのジュースの差し入れとか(味を考えると嫌がらせかもしれませんがw)、霊能以外の存在価値がないと思い込むユウキへの言葉とか。
ああいうさりげない優しさが本当に素敵なんですよね。
だから無茶振りしまくっても憎めないし、なんだかんだで沙耶たちはミナトについて行っちゃうんだろうなぁ。

それは良いとして、ユウキのミナトナイズが止まらないんですけどw彼の将来が不安だ(;・∀・)

 

本編も素晴らしかったのですが、ドラマCDもとても良かったです。
ミナトの憎たらしさやユウキの小生意気さがよく出ていたと思います。あと沙耶役に早見沙織さんってハマリ役すぎてww

収録されているのは本編未収録の「髪」。
ここでドラマCD化ということは小説として文庫で読むことは難しそうですね。というわけで特装版購入動機になりました。買うしかない。
しかし、髪がのびる日本人形もミナトにかかればこんな解がでてくるんですねー。面白い。

もうひとつ理彩子が不幸すぎる短編「叫」も収録。
あの着信音はめっちゃ笑いましたww
9巻本編冒頭でも出てきた脳内再生余裕でした。

 

さて、10巻はいつになるのでしょう。
また1年先とかだと悲しいのですが、完結はもっとイヤなので気長に待ちたいと思います。1巻完結形式のありがたさよ。
それとドラマCDも出したことだし、アニメ化してくれてもいいんですよ?(/ω・\)チラッ

0能者ミナト (9) (メディアワークス文庫)
葉山透
KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
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