背景まで美しく描き込まれた表紙の良さを語りたい。(その2・少女小説&ライト文芸編)


デ・コスタ家の優雅な獣4<デ・コスタ家の優雅な獣> (角川ビーンズ文庫)

前回は、少年向けライトノベルレーベルの作品から美麗の表紙を紹介しました。

背景まで美しく描き込まれた表紙の良さを語りたい。(その1・少年向けライトノベル編) | 晴れたら読書を

 

続く今回は、少女小説とライト文芸の作品を紹介していきたいと思います。
前回同様、全てジャケ買い推奨作品です(^^)/

 

デ・コスタ家の優雅な獣(角川ビーンズ文庫/著・喜多みどり/イラスト・カズアキ)

デ・コスタ家の優雅な獣2<デ・コスタ家の優雅な獣> (角川ビーンズ文庫)デ・コスタ家の優雅な獣4<デ・コスタ家の優雅な獣> (角川ビーンズ文庫)

溢れ出るハードボイルドで裏社会な雰囲気。
このシリーズはどれもシックな色合いが目を惹くのですが、2巻と4巻の表紙が特に格好いいのです。
2巻表紙はなんだか高そうなクルマに乗っちゃってる・・・!とドキドキしましたし、4巻表紙は背中が艶やかなヒロインだけでなく階段まで華やかで、その細かなデザインにうっとりしました。

☆あらすじ☆
超内気な少女ロザベラは、天涯孤独の身。思いがけず、名家「デ・コスタ家」に引き取られた彼女は、従兄を名乗る3兄弟、腹黒インテリ系長男エミリオ、無愛想な毒舌家次男ノア、やんちゃな問題児三男ダリオと出会う。なんと彼らの正体は、裏社会を牛耳る一大ファミリー!とまどうロザベラは、一族を存続させるため、3人のうち誰かと結婚して子を産むよう告げられて…!?美しくも危険な獣たちとのラブゲーム、スタート。

 

 

おこぼれ姫と円卓の騎士(ビーズログ文庫/著・石田リンネ/イラスト・起家一子)

おこぼれ姫と円卓の騎士 3 将軍の憂鬱<おこぼれ姫と円卓の騎士> (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 4 少年の選択<おこぼれ姫と円卓の騎士> (ビーズログ文庫)

毎回ドレスの美しさが目の保養となってくれるおこぼれ姫シリーズ。
特にこの3巻と4巻は対になっている表紙が素晴らしい出来映えです。
騎士を侍らせ優雅に座る最強女王。
思わず「ゴージャス!!」と叫びたくなる美麗表紙だと思います。

【あらすじ】
ソルヴェール国の第一王女・レティーツィアは、将来自分が“女王になる”ことを知っていた――。結果、優秀な兄たちの“おこぼれ”で王位が転がり込んできたレティは、王の専属騎士団(ナイツ・オブ・ラウンド)を作るべく、漢(おとこ)の中の男と評判の騎士・デュークを強引に勧誘。けれど彼は「『おこぼれ姫』の愛人と呼ばれるのは願い下げ」と一刀両断!!ますます彼がほしくなったレティは……!?

 

 

死神姫の再婚(ビーズログ文庫/著・小野上明夜/イラスト・岸田メル)

死神姫の再婚5 -微笑みと赦しの聖者-<死神姫の再婚> (ビーズログ文庫)死神姫の再婚6 -鏡の檻に棲む王-<死神姫の再婚> (ビーズログ文庫)

ふわっと柔らかくて可愛らしい表紙が多く、毎巻ジャケ買いしてしまう「死神姫の再婚」シリーズ。
岸田メルさんの水彩画みたいに繊細なタッチは本当に素敵です。
特に6巻(2枚目)は、本に囲まれて幸せを満喫する雰囲気が伝わってくるようで、見ているとなんだかとても和みます。
私もこんな書斎がほしい!

【あらすじ】
没落貧乏貴族の娘で14歳のアリシアは、後見人の叔父により家名が欲しい金持ちへ嫁がされるが、なんと結婚式の途中新郎が急死してしまう! この「事件」がもとで『死神姫』と呼ばれるようになってしまったアリシアに、再婚話が持ち上がった。相手は新興貴族の成り上がり者でとかく噂のある〈強公爵〉ライセン。馬車に揺られて着いた先は、怪しい装飾を施された屋敷とライセンの愛人と主張するメイドのノーラ!?

 

 

恋と悪魔と黙示録(一迅社文庫アイリス/著・糸森環/イラスト・榊空也)

恋と悪魔と黙示録: 4 身代わり写譜師と307音のビスケット組曲 (一迅社文庫アイリス)恋と悪魔と黙示録: 5 身代わり婚約者と秘せしオズの黒麦譚 (一迅社文庫アイリス)

4巻表紙(1枚目)が特に好きです。
楽譜が床に無造作に散らかっていて、その上で居眠りするヒーロー。彼の横に手をついて「起こさないように静かにしてね」と語りかけるかのようなヒロイン。彼女が持っている羽根ペンから、「今まで作曲活動をしていたの?ヒーローはそれに付き合っているうちに寝てしまったのかな?」と妄想想像がどんどん膨らみます。
シリーズを読んでいれば主人公が音楽家でないことは知れているわけで、「じゃあどうしてこんな事に?」とさらに好奇心を刺激されるのです。

【あらすじ】
「あなたは特別。契約して差し上げる」悪魔の名を記した書を複製する森玄使であるレジナ。ある日、彼女は教会内で美しい獣型の高位の魔物を召喚してしまう。慌てて自室に獣を匿うけれど、聖祭の《神の花嫁》候補が悪魔に襲われる事件が発生! レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに――。そんな中、彼女の危機に美青年に姿を変えた獣が契約を迫ってきて…!?一途な魔物と乙女が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー!

 

 

紫陽花茶房へようこそ(コバルト文庫/著・かたやま和華/イラスト・田倉トヲル)

紫陽花茶房へようこそ ~ふたりのための英国式魔法茶~ (集英社コバルト文庫)紫陽花茶房へようこそ 〜夜のお茶会は英国式で〜 (コバルト文庫)

タイトルにある「茶房」の店内風景がとても素敵ですよね。
英国風の店内で給仕をしているのは、矢絣の着物姿の女学生。そんな和洋折衷な表紙からだけでも、大正モダンの空気が溢れ出てくるようです。
店内しか見えない1巻の表紙とは変わって、2巻の表紙では茶房の外に広がる美しい庭園も垣間見えて、ますますこのお店に行ってみたくなるのです。

【あらすじ】
銀座の路地裏に建つレンガ造りの洋館、紫陽花茶房。帝都一おいしい紅茶で客人をもてなす青い瞳の店主・紫音は英国伯爵家の御曹司で、自称“魔女の孫”。紫音の淹れる“魔法茶”はワケありの客人たちを一夜の夢に誘って……? 「深夜十二時、夜のお茶会を開きましょう」。ちょっと不思議な青い瞳の店主と給仕のハイカラ女学生・月子が出会う、香り豊かな英国式魔法茶をめぐるハートフル・ストーリー。

 

 

異人館画廊(集英社オレンジ文庫/著・谷瑞恵/イラスト・詩縞つぐこ)

異人館画廊 盗まれた絵と謎を読む少女 (集英社コバルト文庫)異人館画廊 幻想庭園と罠のある風景 (集英社オレンジ文庫)

絵画をテーマとする作品なだけあって、1巻と2巻の表紙では部屋の中に飾られているたくさんの絵画が目を引きます。
一転して3巻では風景が外に切り替わり、「もしかして遠出するのかな?」と物語の新たな展開に対する期待が高められるのです。
今のところ3冊とも表紙の2人が並び立つ姿が描かれていて、ふたりの表情や仕草から伝わる距離感の変化も楽しみだったりします。

【あらすじ】
死を招く絵画に隠された暗号とは!? 美術ミステリー!独自の意味を背景や小物として絵画に書き込む手法、図像(イコン)。英国で図像学(イコノグラフィー)を学んだ千景は、祖父の死を機に日本に戻ってきた。祖母が経営する画廊には一風変わった仲間が集っており人付き合いの苦手な千景は戸惑うばかり。そこで千景はある盗難絵画の鑑定を依頼されるが、仲介者が昔から気の合わない幼馴染みの透磨だと知って…!? 呪いの絵をめぐるミステリー!!

 

 

鍵屋甘味所改(集英社オレンジ文庫/著・梨沙/イラスト・ねぎしきょうこ)

鍵屋甘味処改 天才鍵師と野良猫少女の甘くない日常 (集英社オレンジ文庫)鍵屋甘味処改2 猫と宝箱 (集英社オレンジ文庫)

鍵師の仕事道具や金庫類でごちゃごちゃした店内を描く1巻と、一転してすっきりとしたお店の外観周りを描く2巻。
特に1巻の雰囲気が好きです。鍵屋に置かれた古めかしい金庫の数々に、中にはどんな物が入っているのだろうと興味津々。
どちらも物語の中の風景を切り取ったような表紙で、「こんなお店にいるのは、どんな人たちなんだろう?」と二人の関係性も気になってきます。

【あらすじ】
鍵をかけ、しまった秘密はなんですか――? 冬休みに突入した午後、自分の出生にまつわる秘密を知ってしまった女子高生・こずえは母を一方的に責め、衝動的に家を飛び出した。ひょんなことから鍵屋を営む鍵師・淀川と知り合い、年齢を偽って助手として彼の家で居候することに。そこへ「亡き父が遺したものを知りたい」という依頼者たちにより、他の鍵屋で開けられなかった手提げ金庫が持ち込まれるが…?

 

 

かくりよの宿飯(富士見L文庫/著・友麻碧/イラスト・Laruha)

かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。<かくりよの宿飯> (富士見L文庫)かくりよの宿飯 二 あやかしお宿で食事処はじめます。<かくりよの宿飯> (富士見L文庫)

柳の下に佇む人外の青年の姿や薄暗い夜の雰囲気から、どことなく伝わってくる異界っぽさ。その一方で、屋内から漏れる明かりとオムライスを持った女性の姿にほっこりしそうな空気を感じ取ることができるのです。この明暗のバランスが素晴らしく、作品の雰囲気を絶妙に表現している良表紙だと思います。
飯テロの威力が増した2巻の表紙は、それに張り合うかのように楽しそうな食事風景。美味しそうに頬ばる姿を見ているだけでお腹がすきます。

【あらすじ】
祖父の借金のかたに、かくりよにある妖怪たちの宿「天神屋」へと連れてこられた女子大生・葵。宿の大旦那である鬼への嫁入りを回避するため、彼女は得意の料理の腕前を武器に、働いて借金を返そうとするが……?あやかしが経営する宿に「嫁入り」することになった女子大生の細腕奮闘記!

 

 

海波家のつくも神(富士見L文庫/著・淡路帆希/イラスト・えいひ)

海波家のつくも神<海波家のつくも神> (富士見L文庫)海波家のつくも神2<海波家のつくも神> (富士見L文庫)

可愛いつくも神たちがひょっこりと顔を出す田舎の一軒家。
透き通る青空と豊かな緑に、吸い込んだら空気が美味しそうだと思わせる表紙です。
特に2巻の表紙が素敵。日本家屋の縁側ってとても好きなんですよね。のんびりとひなたぼっこをしたくなります。

【あらすじ】
両親を事故で失い、田舎の一軒家で独り暮らしをすることになった高校生・海波大地。人との関わりを避けるように暮らしてきた彼だったが、その周囲には騒がしくも優しい「つくも神」たちが集まってきて――。家族をなくした少年と優しい「つくも神」たちが織り成す現代ファンタジー。

 

 

ハイカラ工房工房来客簿(メディアワークス文庫/著・つるみ犬丸/イラスト・あやとき)

ハイカラ工房来客簿 神崎時宗の魔法の仕事<ハイカラ工房来客簿> (メディアワークス文庫)ハイカラ工房来客簿 (2) 神崎時宗と巡るご縁 (メディアワークス文庫)

祖父母や曾祖父母の古い写真を、もしもカラーで見たらこんな雰囲気になるのでは。そんな風にノスタルジーを感じさせる表紙です。
1巻も2巻も飾らない自然体の姿が印象的。ふと思いついてカメラのシャッターを切ったかのよう。どちらも楽しげな笑い声が今にも聞こえてきそうです。
メディアワークス文庫って私は手薄なのですが、好みな表紙の作品がたくさんあるんですよね。読まねば。

【あらすじ】
昔ながらの工房が軒を連ねる、東京は浅草の職人街。 魔法使いがいるという噂の革工房『ハイカラ工房』を覗いてみれば、今日も無骨な青年が、熱心に仕事に打ち込んでいる。 工房を切り盛りする店主は、若き革職人・神崎時宗。手ぬぐいを頭に締めた、目つきの悪さが際立つ風貌とは裏腹に、腕は確かで仕事は丁寧。 その巧みな腕前で、工房に持ち込まれる、曰く付きの革製品と、そこに籠められた人々の想いまで、たちどころに修理してしまうらしい。 どうやら彼が持つ魔法のような技術には、秘密があるようだ――。

 

 

階段島シリーズ(新潮文庫NEX/著・河野裕著/イラスト・はぐ)

いなくなれ、群青(新潮文庫)その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

1巻は夜明けを思わせる静謐な空気の中で、海が見える小高い場所に立つミステリアスな少女が目を引きます。少女の正体や、彼女が町並みを見下ろせる場所で何を思っているのかが気になってしまう表紙です。
2巻は雪がちらつく夜の道。クリスマスを思わせる雰囲気に1巻からの時間の経過を感じさせ、物語世界の変化が気になってきます。
どちらも群青と白のコントラストがとても綺麗で、タイトルに相応しい色合いとなっているところも良いですよね。

【あらすじ】
11月19日午前6時42分、僕は彼女に再会した。誰よりも真っ直ぐで、正しく、凛々しい少女、真辺由宇。あるはずのない出会いは、安定していた僕の高校生活を一変させる。奇妙な島。連続落書き事件。そこに秘められた謎……。僕はどうして、ここにいるのか。彼女はなぜ、ここに来たのか。やがて明かされる真相は、僕らの青春に残酷な現実を突きつける。「階段島」シリーズ、開幕。

 

以上です(^_^)
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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「背景まで美しく描き込まれた表紙の良さを語りたい。(その2・少女小説&ライト文芸編)」への2件のフィードバック

  1. いつも楽しく読ませていただいています。

    キャラクターばかりでなく、背景までしっかり書き込まれた絵は、思わず手にとってしまいますよね。
    挙げられた作品はどれも興味を持ったもので(積読も多いですが)、共感してコメントしようと思い立った次第です。

    私的には、書き込みの素晴らしさでは、桜庭一樹の「ゴシック」シリーズが一押しなのですが、如何でしょうか?
    ぜひ管理人様のご感想を拝読してみたいです。

    1. 日暮さん、コメントありがとうございます。

      ブログを読んでいただいて、とても嬉しいです!
      やはり表紙が素敵だと内容も気になってしまいますよね。
      挙げた作品はどれも面白かったですよー。積読しているものも、そうでないものも是非どうぞ( ・ㅂ・)و ̑̑

      ゴシックシリーズの表紙も素敵ですね!名作と評判なのに未だ手つかずで、いつか読みたいと思っていた作品でした。
      せっかくオススメいただいたことですし、この機会に読んでみますね!(`・ω・´)ノ

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