背景まで美しく描き込まれた表紙の良さを語りたい。(その1・少年向けライトノベル編)


宝石吐きのおんなのこ ~ちいさな宝石店のすこし不思議な日常~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

「ライトノベルの表紙」と言われて、最初に想像するのはどんなデザインでしょうか。
私がパッと思いつくのは「白い背景+手前にキャラ」という表紙。白くなくても単色背景のものは結構多いイメージがあります。

落第騎士の英雄譚<キャバルリィ>【電子特装版】 (GA文庫)冴えない彼女の育てかた<冴えない彼女の育てかた> (富士見ファンタジア文庫)世界の終わりの世界録<アンコール>1 再来の騎士<世界の終わりの世界録<アンコール>> (MF文庫J)

こういう表紙も嫌いではないのです。キャラの魅力が一点集中的に伝わってきますしね。

でも個人的に好きなのは、背景の隅々まで綺麗に描き込んである表紙。
街並みだったり屋内風景だったりと景色そのものは何でも良いのですが、日常を切り取った写真のような表紙が好きです。
そういう表紙は見ただけで「この本はこういう物語なのかな?」という想像がぐんぐん広がっていきます。
そうすると、ページを開く前から作品を楽しめて、なんだか得をした気分になるのです。

今回は、そんな背景まで繊細に描き込まれた美麗表紙のラノベを紹介していこうと思います(^^)/
内容についてはあらすじ引用に留めますが、ここで紹介しているのはどれも表紙だけでなく内容も面白いと思えた作品ばかりです。
ジャケ買いの参考にどうぞ!

※2015年9月23日追記

背景まで美しく描き込まれた表紙の良さを語りたい。(その2・少女小説&ライト文芸編) | 晴れたら読書を

少女小説&ライト文芸編を公開しました。こちらもどうぞ。

 

 

宝石吐きのおんなのこ(ぽにきゃんBOOKS/著・なみあと/イラスト・景)

宝石吐きのおんなのこ ~ちいさな宝石店のすこし不思議な日常~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)宝石吐きのおんなのこ(2) ~めぐる記憶とはじめての冒険~ (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

小物に至るまで緻密に描き込まれた宝石店の店内と、ショーケースの後ろに佇む可愛い女の子に目を惹かれます。
この女の子がいる宝石店はどんなお店なのだろう?と興味を感じさせる表紙です。
2巻の表紙では店内から少し外に出て、宝石店の玄関(たぶん)が描かれています。こちらも「扉の向こうにどんな出来事が待っているのだろう?」と想像が広がるイラストで、とても素晴らしいです。

【あらすじ】
大陸東部の穏やかな街、リアフィアット市。そんな街の片隅に、店員二名の小さな宝石店があった。–『スプートニク宝石店(ジュエリー・スプートニク)』。従業員のクリューは、どこか言動の幼い、よく笑いよく怒る、栗色の髪の女の子。一方、店主のスプートニクは、嫌みっぽく口の悪い、そのくせ外見だけは無駄に良い意地悪な青年。そんなふたりが営む宝石店では、今日も穏やかに、賑やかに時間が過ぎていく。しかし、クリューにはある不思議な体質があった…–「宝石を吐きだす」体質。それはふたりだけの秘密。この体質のせいなのか、ふたりの日常は、ゴロツキやら警察局や魔法少女やら魔女協会やら…なんだか不思議な出来事に巻き込まれていく…。宝石に愛された少女の、甘くて淡い、ファンタジーノベル開演。

 

 

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。(HJ NOVELS/著・CHIROLU/イラスト・トリュフ→景)

うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。1 (HJ NOVELS)うちの娘の為ならば、俺はもしかしたら魔王も倒せるかもしれない。2 (HJ NOVELS)

1巻はトリュフさんですが、2巻から上と同じく景さんがイラストを担当しているシリーズ。
冒険者の青年と彼の養い子となった少女の物語なのですが、二人が楽しそうに見つめ合っている姿に親子の愛情が伝わってきます。
1巻は屋内で親しい人たちに見守られている優しい雰囲気、2巻は旅の途中に寄った港町の爽やかな雰囲気が楽しめる表紙で、どちらも作品の世界観を素敵に表現されていると思います。

【あらすじ】
高い戦闘技術と冷静な判断力を武器に、若くして頭角を現し、近隣にその名を知られる冒険者の青年デイル。とある依頼で深い森の中へと足を踏み入れた彼は、そこでガリガリに痩せ細った幼き魔族の少女と出逢う。罪人の烙印を背負いしその少女・ラティナをそのまま森に捨て置くことが出来ず、これも何かの縁かと彼女の保護者になる決意をしたデイルだったが―「ラティナが可愛すぎて、仕事に行きたくない」「また馬鹿言ってんの!?」―気づけばすっかり親バカ全開に!?凄腕冒険者の青年と訳有り魔族少女のアットホームファンタジー!!

 

 

この恋とその未来。(ファミ通文庫/著・森橋ビンゴ/イラスト・Nardack)

この恋と、その未来。2 -一年目 夏秋-<この恋と、その未来。> (ファミ通文庫)この恋と、その未来。3 -一年目 冬-<この恋と、その未来。> (ファミ通文庫)

1巻の夜桜の下でシャツ一枚という表紙も良かったのですが(この書き方は誤解を生みそう)、今回のコンセプト的には2巻と3巻の素晴らしさを推したいところ。
特に3巻は、雪がちらつく駅のホームに立ち、吐息で手を温める姿に、冬景色の風情を感じてググッと目を惹かれます。

【あらすじ】
超理不尽な三人の姉の下、不遇な家庭生活を過ごしてきた松永四郎。その地獄から逃れるため、新設された全寮制の高校へと入学を決めた彼は、期待を胸に単身広島へ。知らない土地、耳慣れない言葉、そして何よりもあの姉達との不条理な日々から離れた高揚感に浸る四郎だったが、ルームメイトとなった織田未来は、複雑な心を持つ…女性!?四郎と未来、二人の奇妙な共同生活が始まる―。『東雲侑子』のコンビで贈る、ためらいと切なさの青春ストーリー。

 

 

こうして彼は屋上を燃やすことにした(ガガガ文庫/著・カミツキレイニー/イラスト・文倉十)

ガガガ文庫 こうして彼は屋上を燃やすことにした(イラスト完全版)

屋上で座り込んで青空を眺める女子高生。その足下には空が映り込む水たまり。
「屋上を燃やす」というタイトルからは「赤」や「火」のイメージが生まれるのに、表紙そのものは全く逆であるのが印象的。それだけにどんな物語なのか好奇心がそそられる表紙だと思います。

【あらすじ】
彼氏にフラれた私・三浦加奈は、死のうと決意して屋上へ向かう。けれどそこで「カカシ」と名乗る不思議な少女、毒舌の「ブリキ」、ニコニコ顔の「ライオン」と出会う。ライオンは言う。「どうせ死ぬなら、復讐してからにしませんか?」そうして私は「ドロシー」になった。西の悪い魔女を殺すことと引き替えに、願いを叶える『オズの魔法使い』のキャラクターに。広い空の下、屋上にしか居場所のない私たちは、自分に欠けているものを手に入れる。第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。心に残る、青春ジュブナイル。

 

 

異世界迷宮の最深部を目指そう(オーバーラップ文庫/著・割内タリサ/イラスト・鵜飼沙樹)

異世界迷宮の最深部を目指そう 3 (オーバーラップ文庫)

表紙の緻密さでいうなら、この3巻の表紙は外せません。
画面のあらゆるところに様々な寓意が散りばめられており、その全てを知ると「宗教画かよ!」と唸ること間違いなし。
オーバーラップのWEBアンケートに答えるとイラストの解説ページを見ることができたのですが、今もできるのかな?

【あらすじ】
「絶対におまえを助ける。そのためなら、僕は―!!」見覚えのない回廊で目覚めた相川渦波は、魔物から受けた傷をラスティアラという美少女に治療してもらい、ここが非常にゲーム的な異世界であることを知る。カナミは優遇されたステータスやスキルを武器に、美少女剣士のディアと『どんな望みでも叶う』と噂される迷宮の最深部に向けて突き進んでいく―。これは少年が迷宮の最深部を暴き、願いを叶える物語。

 

 

アオイハルノスベテ(ファミ通文庫/著・庵田定夏/イラスト・白身魚)

アオイハルノスベテ<アオイハルノスベテ> (ファミ通文庫)アオイハルノスベテ2電子DX版<アオイハルノスベテ> (ファミ通文庫)

イラストレーターの白身魚さんが担当される表紙って、背景まで丁寧に描かれている作品が多い気がします。スニーカー文庫の「されど僕らの幕は上がる。」もそうですし。

「アオイハルノスベテ」は1巻〜3巻まで、どれもが高校生の日常を切り取ったみたいに素敵なのですが、特に2巻の「駅のホームで友達が撮った写メ」みたいな雰囲気の表紙が楽しそうで好みです。
私が「駅のホーム」というシチュエーションに釣られやすいだけなのかも知れませんがw

【あらすじ】
輪月高校に入学した生徒だけが発症する不思議な力―“シンドローム”。その力で横須賀浩人は、強制的に時間を巻き戻されてしまった。どうしてこんな状況になったのか、誰の力が原因なのかも分からない。残っていたのはかすかな記憶だけ。そんな中で浩人が掲げた目標は―白紙になった三年間を、最高の高校生活としてやり直すこと!?幼なじみやマニアックな友人、さらに近寄りがたい美少女との接触からすべてが始まる、オールデイズ青春グラフィティ!!

 

 

エスケヱプ・スピヰド(電撃文庫/著・九岡望/イラスト・吟)

エスケヱプ・スピヰド 六 (電撃文庫)エスケヱプ・スピヰド 七<エスケヱプ・スピヰド> (電撃文庫)

エスケの素晴らしい表紙のなかでも、特に眼福だったのが6巻と7巻。
物語的にもクライマックスで盛り上がっていて、内容を読み終わった後に表紙を見返すと涙が・・・・・・。
6巻は氷に閉ざされた街並みに「何が起こっているの!?」と好奇心が刺激されますし、7巻の表紙はここまで読んできた読者なら言葉が出ないほどの感動を味わえたのではないでしょうか。

【あらすじ】
昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、人々が暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。 少女・叶葉(かなは)は戦闘兵器から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と巨大な《蜂》に出会い、自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。 少年の名は、金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫(きちゅう)》と呼ばれる、超高性能戦略兵器であった。叶葉は、兵器であるがゆえに人の感情が存在しない九曜を一人の人間として扱い、交流していく。 徐々に心を持ち始める九曜だったが、九曜と同じ鬼虫である《蜻蛉》四天(してん)の竜胆(りんどう)が飛来し ── !?

 

 

宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た! (電撃文庫/著・松屋大好/イラスト・霜月えいと)

宇宙人の村へようこそ 四之村農業高校探偵部は見た! (電撃文庫)

田舎の田園風景をバックに、自転車を二人乗りして爽やかに坂を下っていく高校生の男女。
汗がにじむような夏の空気を感じつつも、ノスタルジックな表紙です。なのにタイトルは「宇宙人」。
ほぉ?と思わず手に取りたくなるのも仕方ないですよね。
この青春満載な表紙のうしろに、あんなに猟奇的な物語が待っているなんて・・・・・・。

【あらすじ】
四之村を知っている人は少ない。ネットで検索をしても、まずヒットしない。まるで意図的に隠ぺいされているように。ぼくが母の都合でこの村に引っ越してきて、初めてその理由がわかった気がする。あまりにも独特なのだ。現代科学から百年は進んでいる数学理論が、高校の中間テストに出るのだから。探偵部の部長ハコさんは言う。この村の人間は宇宙人なのよ、と。この美人な先輩が言うことが、あながち笑えないと気づいたときにはすでに遅い。ぼくはいやおうなくこの村のすごさを思い知るのだった。超古代ミステリからオカルトまで、なんでもござれの村へようこそ!

 

 

二度目の夏、二度と会えない君(ガガガ文庫/著・赤城大空/イラスト・ぶーた)

ガガガ文庫 二度めの夏、二度と会えない君(イラスト完全版)

夏の青空、白い入道雲。
太陽の日差しを感じる風景の中心にいるのは、髪をおさえて笑う女子高生。
もうこのシチュエーションだけで衝動的にレジに持って行くまであります。間違いなく爽やかな青春を感じられそうな雰囲気。しかも泣けそうなあらすじ。
これをジャケ買いせずに何をジャケ買いするの?という問いかけが脳内に響き渡ったことは言うまでもないですね。

【あらすじ】
この夏、俺は、君を二度失った。きっと、「好き」という言葉は罪だった。 森山燐(もりやま・りん)は生まれつき不治の病を患っていた。俺は、それを隠して高校生活を送っていた彼女を好きになってしまっていた。高校最後の文化祭で、一緒にライブをやり、最高の時間を共に過ごし――そして、燐は死んだ。死に際の彼女に、好きだ、と――決して伝えてはいけなかった言葉を、俺は放ってしまった。 取り乱す彼女に追いだされて病室を後にした俺には、一言「ごめんなさい」と書かれた紙切れが届けられただけだった。あんな気持ち、伝えなければよかった。俺みたいな奴が、燐と関わらなければよかった。そして俺は、タイムリープを体験する。はじめて燐と出会った河原で、もう一度燐と出会ってしまった。ずっと、会いたいと思っていた燐に、あの眩しい笑顔に再び……。だから、今度こそ間違えない。絶対にこの気持ちを伝えてはいけないから。最後の最後まで、俺は自分の気持ちを押し殺すと決めた。彼女の短い一生が、ずっと笑顔でありますように

 

 

廃線上のアリス(ぽにきゃんBOOKS/著・マサト真希/イラスト・フカヒレ)

廃線上のアリス (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)廃駅の天使 -廃線上のアリス2nd- (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ)

特に2巻の表紙が好きなんですよ!
・・・・・・というのは、ここまで律儀に紹介文を読んで下さった方には伝わっていることでしょう。
雪が降り積もった駅のホームって、どうしてこうも私の目を奪うのか。
白い雪景色にマフラーの赤が映えて、とても美しいです。

【あらすじ】
「見つけた。あなたが、わたしの鼓動――。」
不登校の十七歳・譲羽朗は、東京を逃れ生き別れの父が住む愛媛県の小さな港町を訪れる。そこで出会ったのが、廃線を裸足で歩く不思議な少女「アリス」。一冊の本がきっかけで近づく二人だが、アリスはかたくなに正体を明かさない。そんな折り、朗は町で「廃線の幽霊」のうわさを耳にする……。恋した少女は何者か。本当に夏の亡霊(ゴースト)か。切なく鮮烈な青春ラブストーリー、登場!

 

 

さびしがりやのロリフェラトゥ(ガガガ文庫/著・さがら総/イラスト・黒星紅白)

ガガガ文庫 さびしがりやのロリフェラトゥ(イラスト完全版)

放課後の学校を思わせる、やや薄暗い廊下。そこになぜかレジ袋を片手に立っているフリフリの服を着た金髪少女。
誰しもが見覚えのあるありふれた場所に、不思議な少女の存在を足すだけで一気に非日常を感じさせる表紙です。
一体この少女は学校で何をしているんだろう?と気になって仕方なくなります。

【あらすじ】
ぼくらの学校には、世にも奇妙な吸血姫が住んでいる。悩める女子高生、常盤桃香は深夜の旧校舎で怪異と出会うが―「おんし、無礼である。如何なる理由でここを訪れるか」「おでんを作ったので」「…おでん?」―ビッチ系いじめっ子、犬ころ系ロボ子、そして“正義の味方の敵”のぼく。これは、孤独な吸血姫と普通じゃないぼくらが紡ぐ、青春の協奏曲である―「い、いじわるはやめるのであるからしてー!」…いや、道化曲かな。たぶん。『変態王子と笑わない猫。』のさがら総が挑む、新機軸の黄昏ロリポップ!

 

 

親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。(ダッシュエックス文庫/著・野村美月/イラスト・河下水希)

親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)

休み時間らしき学校の廊下。そこで見切れている誰かと手を繋いで歩くヒロインと、彼女の背中を切なそうに見つめる主人公。
タイトルも相まって三角関係のニオイがぷんぷんする表紙です。
こんな(修羅場を予感させる)表紙がラノベレーベルから出るんだ・・・と驚かされ、つい手に取ってしまいます。

【あらすじ】
「彼女ができた」親友の相羽遥平から告げられた、高校一年生の向井弘凪。 中学生のとき、ある事件で遥平を傷つけてしまった弘凪は、二度と恋愛をしないと決めていた。 でも遥平に彼女ができたならと、弘凪は通学電車で気になる女の子に声をかけようとするが。

 

 

殺戮のマトリクスエッジ(ガガガ文庫/著・桜井光/イラスト・すみ兵)

ガガガ文庫 殺戮のマトリクスエッジ2(イラスト完全版)

1巻と3巻とは雰囲気が違う2巻の表紙がお気に入り。
部屋の窓から外を眺めているヒロイン。彼女の後ろには鏡があるのですが、よく見ると鏡の中の彼女は制服ではないのです。
ヒロインが隠し持つもうひとつの顔を予感させる、手の込んだ表紙。素晴らしいです。
ところで4巻まだですか。

【あらすじ】
サイバーパンクアクション始動!!
西暦20XX年。旧東京湾上に建設された次世代型積層都市トーキョー・ルルイエ。この都市には【恐怖(ホラー)】と呼ばれる都市伝説が存在する。それは電脳ネット上、どこのデータベースにも存在しない、人喰いの化け物どもだ。『ルルイエにおける事故死者と行方不明者の約60%がこの怪物の手によるものだ』そう、噂されている。けれども、所詮はただの噂だ。しかし、小城ソーマはこの噂を信じている。事実、ホラーを目にしているから。彼は、ホラーを殺して都市の路地裏を駆け抜ける。ただ独りで、小城ソーマは、ホラーを狩る。彼はある晩、ひとりの少女と遭遇する。少女は何かを呟いた後、倒れてしまう。ソーマは少女をなじみの闇医者へと連れていく。面倒にはならない。ささいなことだ……。──けれども、ささいなことでは、なかった。

 

 

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園(電撃文庫/著・物草純平/イラスト・藤ちょこ)

ミス・ファーブルの蟲ノ荒園<ミス・ファーブルの蟲ノ荒園> (電撃文庫)ミス・ファーブルの蟲ノ荒園2<ミス・ファーブルの蟲ノ荒園> (電撃文庫)

隅々まで背景を描き込んだ表紙が好きだと最初に言いましたが、このシリーズに関してだけ前言を撤回させてください。
びっしりと描き込まれた19世紀フランスのスチームパンク感満載の背景。
それを豪奢なフレームで取り囲むことでヒロインの存在感を殺さないバランス感覚。
なんて目を奪われる美しさなのか。脱帽です。

【あらすじ】
一八世紀に発生し、瞬く間に世界中に広がった謎の巨大生物〈蟲(ギヴル)〉。甚大な被害と引き替えにもたらされた化石燃料によって、世界は大きく変貌した――。 時は「明治」と呼ばれるはずだった時代の少し前。異国への航路で蟲を操る男たちに襲われた少年・秋津慧太郎はある海岸に流れ着く。その右目に奇妙な力を得て――そして辿り付いた荒地で、慧太郎は蟲たちを愛し、その研究と対処とを生業とする美少女アンリ・ファーブルと出会った。もうひとつの近代で幕開く、蒸気と蟲と恋が彩るファンタジー!

 

 

以上です。
表紙の美しさに目を奪われた作品はありましたか?ジャケ買いの参考になれば嬉しいのですが。

他にも表紙に惹かれてジャケ買いしたまま積んでいる作品があるので、時間がたったらまだまだ増えそうですが、今回はこのへんで。

タイトルにわざわざ「その1」と付けているのは、「その2」で少女小説やラノベ文芸も紹介したいという決意表明だったりします。シルバーウィーク中に公開できたらいいな。

メディアワークス文庫とか富士見L文庫のラノベ文芸系のレーベルの方が、私の求める表紙は多いようなんですよね。
背景までがっつり描き込むような表紙が、少年向けライトノベルレーベルでももっと増えないかなぁ〜、と日々念じています。

 

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