青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない(青春ブタ野郎シリーズ5)


『青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない』(鴨志田一著/電撃文庫)★★★★★

青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない (電撃文庫)
青春ブタ野郎はおるすばん妹の夢を見ない (電撃文庫)

前巻の感想はこちらから
青春ブタ野郎はシスコンアイドルの夢を見ない(青春ブタ野郎シリーズ4) | 晴れたら読書を
2015年9月刊。
かえで回。というよりも梓川兄妹回といった感じ。
とても面白かったです。切ない・・・・・・

☆あらすじ☆
中間試験間近のこの日、咲太は朝から悩んでいた。初恋相手の翔子から、「会いたい」と手紙が届いたのだ。しかもそのことを麻衣さんに話せないでいる咲太。またも二人に忍び寄る波乱の予感!?―と思ったら、今度はおうち大好きな妹のかえでから、突然の重大発表が!その内容は「学校に行く」というもの。いじめが原因で家から出られなくなったかえでが掲げた大きな目標。咲太は全面協力を決意し、麻衣さんもまた力を尽くしてくれることに。しかし2年間まともに外に出なかったかえでにとって、目標到達への道はなかなか険しく―。おうち大好き妹が、お兄ちゃんのためにお留守番卒業!な、シリーズ第5弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

満を持して、おうち大好きな妹・かえでの回。
序盤はちょっと麻衣さんといちゃいちゃしてたりもしましたが、今回は全編通して切ない空気が漂っていました。

 

かえでと咲太の兄妹が麻衣たちに告げていなかった真実。
2年前に本当は何が起こっていたのか。

 

いじめが原因で外を怖がっていたという、言ってみればシンプルな話だと思っていただけに、不意打ちのショックを受けてしまいました。
敬語とか、てっきりキャラ付けだと思っていたし・・・・・・

 

事情が明らかになると、あらためて「かえで」と咲太は良い兄妹だったのだと実感。
特に咲太は単なるシスコン兄貴じゃなかったんですね。いえ、いじめの話があったから彼の優しさは分かってはいたのですが、思っていた以上に咲太が抱えていたものは深刻で悲痛なものだったので(´・ω・`)

「かえで」も「花楓」もどちらも大切な妹であることには違いなくて。
だからこそ、喪失に耐えることはおろか、分かっていても覚悟すらできなかったのは当然なのかも・・・・・・終盤の咲太の悲鳴には胸が締め付けられる思いでした。

 

こんなにも悲しい話なのに、最後はふっと救われるような結末を迎えてくれたのは流石。
日記のくだりはベタですけど、おかげで気持ちが軽くなりました。
5巻まるまる使ってかえでの必死な努力が描かれたからこそ、日記に込められたかえでの願いと喜びがひしひしと伝わってくるんですよね。
あの「かえで」も「花楓」の中に確かに存在していて、咲太の2年間が失われたわけじゃないのだと、寂しいけれど爽やかな気持ちにさせてくれる素敵なラストシーンでした。

 

そういえば、かえでの思春期症候群は一応解決したってことでいいのでしょうか?
なんだか今回の話は前回までと雰囲気が違った気がするので、そのへんの結末が良くわからなくて。

それに、咲太の胸の傷は、彼自身の思春期症候群にみえることも気になります。妹を守ってやれなかったことへの自傷行為的な。

 

うーん、まだ謎が残ってますねぇ。

鍵を握るのはやっと現れた「翔子さん」なのでしょうか。
はかったようなタイミングで登場した以上、大きな何かを隠しているような気はしますが。

 

その前に修羅場ですね!修羅場!!
泊めてんのかよ!っとツッコんだ直後の麻衣さん登場に俄然テンションが跳ね上がりましたw

大波乱の予感!
6巻も楽しみです。

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