退出ゲーム(ハルチカシリーズ1)


『退出ゲーム』(初野晴著/角川文庫)★★★★☆

退出ゲーム<「ハルチカ」シリーズ> (角川文庫)
退出ゲーム<「ハルチカ」シリーズ> (角川文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2010年7月刊。初出は角川書店2008年10月刊。
青春×吹奏楽×学園ミステリー。
面白かったです。三角関係モノと聞いていたのですが、今のところそれでドロドロするわけではなさそう?
高校生達の騒がしくも楽しそうで、そしてちょっと切ない話が詰まった4本の短編が収録。最後の話はとても好きだなぁ。
2016年1月から始まるアニメも楽しみです(*゚▽゚)

☆あらすじ☆
「わたしはこんな三角関係をぜったいに認めない」──穂村チカ、廃部寸前の弱小吹奏楽部のフルート奏者。上条ハルタ、チカの幼なじみのホルン奏者。音楽教師・草壁先生の指導のもと、吹奏楽の“甲子園”普門館を夢見る2人に、難題がふりかかる。化学部から盗まれた劇薬の行方、六面全部が白いルービックキューブの謎、演劇部との即興劇対決……。
2人の推理が冴える、青春ミステリの決定版、“ハルチカ”シリーズ第1弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公のフルート奏者穂村チカと、彼女の幼なじみでホルン奏者上条ハルタの自己紹介的1本。
このふたりがホームズとワトソンにして、三角関係の恋敵なのねー、フムフムと読んでいたのですが・・・・・・

三角関係ってそっちかよ!!

まぁ草壁先生格好いいから仕方ない、のか。
1本目ではやや影が薄かったものの、残りの話を見る感じ、草壁先生は少年探偵団シリーズでいうところの明智探偵の役回りになっていくのでしょうか。

余談ですが、読む前は文庫表紙の儚げで繊細な美少年のイメージでハルタを捉えていたので、実際に読んでみて先入観との落差に面食らってしまいましたw
アニメのビジュアルの方が小説のイメージとよく合ってる気がする。

 

弱小吹奏楽部が「普門館」を目指すためには、まずは第一に部員確保!というわけで、ハルタとチカはスカウトを頑張るのですが、この後の2本も部員獲得につながっていることを考えると、この調子で仲間を集めていくのでしょうか。

それにしても13才でルービックキューブを作れるってすごすぎて・・・・・・。
パズルに込められた弟の気持ちにちょっとウルっとくるお話でした。

 

草壁先生の個人指導を全力で阻止したハルタ・・・・・・え・・・・・・。

即興劇がめちゃくちゃ面白そうでした!
「先生」に草壁先生をイメージしろって言われて言葉に詰まるハルタとチカが可愛い。本当に好きなんですね。
ハルタとチカはこんなに息の合ったコンビなのに、ここで恋愛が生まれるわけじゃないのかぁ。そんな展開はベタだと分かっていてもちょっと寂しかったり(´ε`;)

 

萩本兄弟、これは大物になる・・・・・・!
オモイデマクラ発売されたらぜひ欲しいです。

そして本題のミステリー。
「エレファンツ・ブレス」とおじいさんの隠していた秘密の真相が予想外に重くて驚きました。もっと軽いミステリーを繰り返すのかと思っていたので。
帰れなかったお爺さんの苦しみも、全部分かった上でずっと待っていたお婆さんの愛も、どちらも泣ける・・・・・・(´;ω;`)
老夫婦の愛ってなんでこんなに美しくみえるのか。

後藤さんにチカが贈った最後の言葉も良かったです。これは確かに美味しいところを持ってっちゃいましたねw

 

面白かったです!
三角関係の正体が予想外すぎましたが、青春ミステリとしても面白かったですし、この吹奏楽部の行方も気になります。
というわけで2巻も早いうちに読みます(`・ω・´)ノ

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