七人の魔女と灰被りの空の御剣者


『七人の魔女と灰被りの空の御剣者〈レガトゥス〉』(真野真央著/MF文庫J)★★☆☆☆

七人の魔女と灰被りの空の御剣者(レガトゥス) (MF文庫J)
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2015年8月刊。
魔女達の戦いの結果、あらゆるものが灰色に染まってしまった世界。
そんな世界にもう一度「色」を取り戻そうと奮闘する主人公の物語です。
「灰一色の世界」や、「色を司る魔女達」という設定はとても面白いと思います。
ただ、設定説明が延々と続くためプロットを読んでる気分になってしまい、小説としてはいまいち楽しめませんでした。
私には合わない作品だったということで(´・ω・`)

☆あらすじ☆
「たった今、世界から“色”が消失しました。」
色を司る魔女たちによる魔女戦争によって世界は灰色一色となった。同時に、魔女たちは消滅――。そして時は過ぎ、大陸都市ラジアータでは魔女戦争で生まれた無色透明の亡霊・モルスから街を守る組織・討伐局が稼働していた。局員ながらはぐれ者で問題児のアイズは、ある日都市近郊に現れた色霊討伐現場に向かう森の中で、世界から消えたはずの魔女の一人、赤色の魔女と遭遇する。しかしグレンカと名乗る彼女は、アイズに思い掛けない取引きを持ちかけてきて――!?
「命」か、「色」か。世界に“色”を取り戻すために戦うバトルアクション!
アイズの命を懸けた戦いがはじまる!!

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブ注意。

 

物語の舞台となるのは、色彩の魔女達が争った結果、灰色以外の全ての色が消失した世界。
主人公アイズは、人に害を及ぼす色霊(モルス)の討伐などを主たる任務とする討伐局の職員です。

色のある世界を取り戻したいと願うアイズが、ある日出会ったのは、死んだはずの色彩の魔女2人。
そのうちの「緑色の魔女」レストに攻撃され、「赤色の魔女」グレンカと手を組むことになったアイズは、レストとの戦いの中でグレンカの「御剣者」とならざるを得ない状況に陥り・・・という感じに物語は進んでいきます。

 

先にも書いたとおり設定は面白いと思います。
色彩がないために価値観が少し変化しつつあるところとか、その世界を受け入れる人間と色を求めてやまない人間とがいることとか。
「色を失う」という事象に対しても、単純に色が消えたという話で終わらせるのではなく、科学的に(?)その原因を説明しようと頭をひねる姿とかも興味深かったです。

 

ただ、どうにも説明過多なところが気になってしまいました。
途中でグレンカの口を借りて魔女戦争の真実とか極色省の秘密とかも語られますが、そんなに一気に放出しちゃうの!?ってくらい伏線に対するタメがない。
主人公所属の組織が嘘をついてるとか、もっと引っ張ってくれた方が好みなんだけどなぁ。そうでなくても、あそこのグレンカの説明シーンに関してはプロットをそのまま読まされているような気分になって残念でした。

 

設定の説明にページ数を割いたおかげで、肝心のアイズとグレンカの掘り下げについてはいまいち不満が残る形に。
ふたりが信頼関係を築く過程がすっ飛ばされてません・・・・・・?いやでもキャンディのシーンは(挿絵が)可愛かったんですけど・・・・・・うーん。

 

まぁ、単純に私の好む展開じゃなかっただけなのかもしれません。
バトルアクションとしてだけみれば、「侵色」「操色」「奪色」などを駆使する戦い方は面白いものがありましたし。

 

とりあえず、この1冊で話は終わってませんし、ラストは新キャラ登場での幕引きだったので2巻が出るのでしょう。
アイズとグレンカの一蓮托生コンビなところは嫌いではなかったので、続刊については、・・・・・・前向きに検討ということで。

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