筺底のエルピス2 夏の終わり


『筺底のエルピス2 ー夏の終わりー』(オキシタケヒコ著/小学館ガガガ文庫)★★★★★

筺底のエルピス 2 -夏の終わり- (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから
筺底のエルピス ー絶滅前線ー | 晴れたら読書を
2015年8月刊。
SF鬼退治シリーズ第2弾。
今回もめちゃくちゃ面白かったです。1巻はその半端ない出来映えに感動していましたが、2巻でこのシリーズは傑作だと確信。
今回のストーリーは控えめに言って、かなりヤバイです。
表紙の楽しげな空気はどこへやら。物語はどんどん予期せぬ方向に進み、最後は衝撃の展開へ。
SF的な雰囲気も加速し、色々とヒートアップしています。本当に素晴らしい!

☆あらすじ☆
新たなる柩使いたち。《門部》最大の危機。殺戮因果連鎖憑依体――古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。人類の世界にこれまで六度、虐殺と大戦争をもたらしてきたという白い鬼。その七体目の憑依者を巡るバチカンとの戦いを経て、ひとりの少女を保護することになった《門部》だったが、流星群が天を薙ぐ真夏の一幕の裏で、世界の運命は大きく狂いだそうとしていた。謎に包まれた第三の鬼狩り組織の襲来。情報統制を敷く《門部》式務。そして、それに抗おうとする離反者たち。様々な思惑が交錯する中、恐るべき柩使いと青鬼の出現によって、平和な夏が切り刻まれていく。第三勢力《THE EYE》とはいかなる組織なのか。式務が隠し通そうとする秘密とは何なのか。そして《白鬼》を守るべく戦う封伐員・百刈圭たち待ち受ける、恐るべき運命とは――。人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩、激動の第二章。

以下、ネタバレありの感想です。

 

白鬼である結を狙って、異星知性体を擁する第三勢力《THE EYE》に挑戦状を叩きつけられた《門部》。
全容も詳細も謎に包まれ、圧倒的な実力差がある《THE EYE》に対し、《門部》は「負けないための戦い」を強いられることになる・・・・・・というのが今回のストーリー。

 

水着回的息抜きがほんの少しある程度で、全編を通して息の詰まるような緊張感に包まれた第2巻となりました。

特に後半以降の怒濤の展開は熱すぎる!
圭たちの戦いも本部での戦いも、一瞬も目をそらすことを許さない、まさに「死闘」。
策謀がぶつかり合い、実力の差を駆け引きで埋める。読み間違えれば即死を意味するんだから、「次はどうなるの!?」とハラハラし通しでした。
そして読み終わった後には心地良い疲労感が残るのがたまらない。こういうバトルものって貴重です。

SF要素も前巻よりガンガン入ってきた気がします。それをスルスル読めちゃうんだからこのシリーズは本当にすごい。

 

それにしても1巻で絶滅を突きつけられた絶望感漂うシリーズなのに、まさか本格的に柩使い同士の闘争が始まってしまうなんて。
前回同様白鬼を巡っての対立ではあるものの、根本的なところは全く異なるんですよね。潰しにかかってきているわけだし。

《THE EYE》の残りの柩使いたちが気になります。
最難関の強敵2人を倒せても、こちらは戦力を大きく削られてしまったわけですし、むしろ状況は圧倒的に不利。先行きがとても不安です。
というか、今回の激闘で圭はズタボロなんですが、彼はこれから戦えるのだろうか(・∀・;)

たぶん死んでなさそうという予想がビンゴだった「あの人」との衝突も怖い。でも楽しみです。

 

ストーリーも良かったですが、キャラも掘り下げが進んで更に魅力的に。
圭は、なんだかヘタレ化が進んでしまいましたがw 女子高生に囲まれてタジタジww
それでも燈とじゃれあっている姿にはほのぼのしました。これはシスコンと言われても仕方ない。
意外に格好良かったのは姥山伊吹との関係にはちょっとニヤついてしましました(・´艸`・)
叶と結は相変わらず百合百合しいのぅ。

そして、今回最も奮闘して強敵を打ち破った阿黍代行
この人がいれば大丈夫的な安心感を醸し出したところで、まさかこんな展開になるなんて・・・・・・。

 

満身創痍どころか戦闘不能気味の圭たちだけで、この先の難局を乗り切れるのでしょうか。
代行や先代が繋いだ「希望」に果たして辿り付けるのか。

一体どこまで盛り上がるのでしょう。今すぐにでも続きが読みたい!

 

著者のオキシさんのツイートによると(元ツイは消された?)、予定ではそこまで長いシリーズとはならない様子。ぜひ完走してほしいものです。期待が高まる!
とにかく、3巻を楽しみに待とうと思います(。≧ω≦)ノ

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