ひきこもり姫と腹黒王子 VSヒミツの巫女と目の上のたんこぶ


『ひきこもり姫と腹黒王子 VSヒミツの巫女と目の上のたんこぶ』(秋杜フユ著/集英社コバルト文庫)★★★☆☆

ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ (コバルト文庫)
ひきこもり姫と腹黒王子 vsヒミツの巫女と目の上のたんこぶ (コバルト文庫)

2015年8月刊。
「光の巫女」に選ばれた引きこもり少女と、二重音声が聞こえてくる腹黒な王子様の物語。
巫女になってしまった主人公のハイテンション奮闘記といったところでしょうか。
3章立ての物語で、「VS〜」のサブタイ部分はそれぞれ2章と3章で主人公2人が向き合う人物のことです。
この一連のタイトルが謎すぎて買うか迷っていたのですが、読んでみたら笑えて楽しめる良いラブコメでした。面白かったです。

☆あらすじ☆
闇の精霊だけに心を許し、長年引きこもりを貫いてきた魔術師の少女ビオレッタは、突然「光の巫女」に選出される。しかも巫女修行をサポートするのは…並外れた腹黒さを秘めたアレサンドリ神国王子・エミディオで!?目指せ、任期最短の「光の巫女」!?そのうえ…ゆくゆくは王子様と政略結婚することに!?うしろ向きに前向きな、ザンネン姫の奮闘・成長・時々涙のラブ・コメディ。

以下、ネタバレありの感想です。

 

「神の愛し仔」と呼ばれるほどの美貌を持ちながら、自分に向かってくる人々の熱狂にビビって引きこもっていたビオレッタ
義務である選定試験を受けたところ、不運にも(?)「光の巫女」に選ばれてしまったビオレッタは、開き直って「任期最短の巫女」を目指すことになるのです。

 

基本的には、ビオレッタとサポート役のエミディオ王子とのドタバタラブコメという感じ。
あまり巫女修行的な話がなかったのはちょっと残念だったかもしれません。
まぁビオレッタは選ばれた直後から割と「光の巫女」としての風格がありましたし、仕方ないか。

 

ビオレッタはだいぶこじらせたコミュ障ですけど、見ていて楽しいヒロインでした。
嫌なことでも逃げ出さない。でも早く終わらせよう!という発想が気持ち良い( ・ㅂ・)و ̑̑

 

そんなビオレッタは、もう一人現れたと噂の巫女候補に会いに行ったり、エミディオの「目の上のたんこぶ」である叔父神官と会ったりしながら、エミディオとちょっとずつ距離を縮めていくのです。

 

エミディオについては、腹黒っていうほどかな?という感じ。
腹黒呼ばわりされるほど意地悪な策謀をめぐらせる感じがなかったもので。まぁ二重音声で嫌味を言いまくってるから腹黒なのかもしれませんが。
この人、だいぶ面倒見の良い器の大きな人ですよね。

 

エミディオについては、もうひとつとても気になった点が。
背中いっぱいに闇の妖精がくっついてる様子が、背中いっぱいに黒い虫的な何かが群がっているようなイメージになってしまって、なんというか、ゾワゾワ・・・・・・っ!としたんですけど。これは私だけか。私が悪いのか。

 

前作は心理描写の粗さが気になっていたのですが、今作ではかなり改善されているように思えました。
アメリアの孤独とか、エミディオがベネディクトに抱える複雑な想いとか。それぞれのエピソードの作り方がとても素敵でした。

肝心のビオレッタとエミディオの恋についても、ラブコメ調だからか、明るくて騒がしくて前作よりも好み。
エミディオの気持ちの変遷は少しぎこちなさも感じましたが(最初は懐くペットみたいに見てたような?いつの間に恋したのかな?)、ラストで精霊を利用してもビオレッタの関心を独占しようとした姿がまぶしすぎて満足しました。幸せになって!!

 

綺麗に終わってしまった気もしますが、続刊はあるのでしょうか。
とりあえず次回作に期待しますヾ(*˙︶˙*)

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