なりゆき斎王の入内5 心惑ひははかりなし


『なりゆき斎王の入内 心惑ひははかりなし』(小田菜摘著/ビーズログ文庫)★★★☆☆

なりゆき斎王の入内 -心惑ひははかりなし- (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから
なりゆき斎王の入内4 その想い、ひとかたならず | 晴れたら読書を

2015年8月刊。
新章スタートということで、今回は序章的な内容でした。
締め方が中途半端なのが気になったものの、今回丁寧に描き出した人物関係が動き出すのは次巻以降になるのでしょう。
新章がどうなっていくのか、とても楽しみです。

☆あらすじ☆
雅な宮廷で、人間模様が絡み合う!? 胸騒ぎの平安恋絵巻、宮中編スタート!
東宮・明槻と向き合っていくため、宮中に帰ってきた塔子。しかし、明槻の義母・縋子が帝に即位した関係で明槻の異母弟・三の宮が帥(そち)職を解かれてしまう!! 明槻の妃候補だった苑子を三の宮が奪ったことによる報復人事ではと噂されるなか、塔子は、明槻が本当は三の宮を解任したくなかった思いに気づく。そんなある日、塔子は、なぜか苑子の母親に呼び出しを受け……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

宮中に戻ってきた塔子が直面する次なる課題は、明槻の兄弟問題?
三の宮が東宮妃候補だった苑子と結婚したことで、メンツの問題やら宮中の権力構造の問題やら、かなりややこしい問題が引き起こされてしまいました。

 

今回は騒動の中でも人事関係の話がメインとなっていたため、もともと説明多めな作品にさらに説明が上乗せされ、なんだか歴史の教科書を読んでいる気分になる場面も(・∀・;)
平安時代の人事や行事の蘊蓄を読むのは面白いんですけど、それでページ数が割かれて話が進まないとなると物足りなさを感じてしまいます。
かといって説明がないとわからないし、説明すべき部分が話のキモだしで、なんとも難しい(´・ω・`)

 

まぁ、今回は伏線設置と前提部分の説明回だと思って割り切ることとします。
丁寧に準備されたこともあって、物語が動き出したら面白くなりそうですしね(・∀・)
今回の問題は一筋縄ではいかなそうですし、どう収拾つけるのかとても気になっています。

 

そんな感じの新章序章。

新キャラもゾクゾクと登場し、舞台が熊野から宮中に戻ったことで雰囲気がとても華やかです。

騒動の発端は三の宮ですが、新章の最重要人物は中の宮・省子内親王なのかな。なかなか手強そうです。
彼女絡みで明槻の母親の話がさらに掘り下げられそうな予感。ワクワク。

あと、二の宮が良い感じに色気のあるキャラだったので、彼の出番が増えることも期待していますw

 

新キャラが大量投入され、付随して問題もたくさん発生した宮中編。
その厄介ごとの尻ぬぐいはなぜか直霧さんに集中していた気がするのですが。
気のせいかな?というか塔子のせいかな?
相変わらず不憫な彼の出世はいつになることやら(本人は望んでいないようですが)
このシリーズの一番の苦労人は間違いなくこの人ですよね。可愛い妹が癒やしキャラではないのが、さらに追い打ちをかけるかのようだ・・・・・・。

 

色々気になる伏線を出してきた今回。
終わり方がちょっとぶつ切りで消化不良感が否めませんでしたが、次巻以降にとても期待しています。

次巻はもうちょっと明槻と塔子のふたりっきりなシーンがあるといいなぁ。
今回も要所要所で甘さを確保してはあったんですけど、もっと・・・・・・!

それにしても、明槻は塔子の奇行へのあしらいを完全にマスターしつつありますね。話をはぐらかすのもお手の物!

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