妹さえいればいい。1


『妹さえいればいい。』(平坂読著/小学館ガガガ文庫)★★★★☆

妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)
妹さえいればいい。 (ガガガ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年3月刊。
各所で話題になっていた作品ですが、やっと読むことができました。
ライトノベル作家たちの日常モノ。ラノベ作家モノって書き方を云々する系の作品は何冊か読みましたが、作家が複数人集まって和気藹々するお話を読んだのは初めてかも。
小さなエピソードを積み重ねるような、短編集に近い構成。色々と新しい発見があったりして、読んでいて楽しかったです。
下ネタ多めなところが個人的には少し苦手でしたが、作品そのものはとても面白かったので次巻も読みたいと思います。

☆あらすじ☆
荒ぶる小説家・羽島伊月は、未だ見ぬ究極の妹を創造すべく日夜奮闘する現代のピグマリオンである。彼の周りには、作家やイラストレーターや編集者や税理士など個性的な人々が集まっている。愛も才能もヘビー級、残念系美少女のハイエンド・可児那由多。恋に悩み友情に悩み夢に悩む青春三冠王・白川京。闘志を秘めたイケメン王子、不破春斗。人生ナメてる系天才イラストレーター・ぷりけつ。頼れるけど頼りたくない鬼畜税金セーバー・大野アシュリー。闇を抱えた編集者・土岐健次郎――。それぞれ迷いや悩みを抱えながらも、ゲームをやったり旅行に行ったりTRPGをやったり、たまには仕事をしたりと、賑やかで楽しい日常を繰り広げる伊月たち。そんな彼らを温かく見守る完璧超人の弟・千尋には、ある重大な秘密があって――。
各界から絶賛の声多数(本当)! 『僕は友達が少ない』の平坂読が放つ、日常ラブコメの到達点にしてライトノベル界の現実を赤裸々に晒す衝撃作。言葉の鋭刃が今、世界と担当編集の胃に穴を穿つ――!!!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

人気ラノベ作家にして妹狂いのキチ●イ・羽島伊月
物語は、彼と彼の周囲のラノベ作家や友人たちを中心に、賑やかすぎるラノベ作家の日常を描いていきます。

 

まずは、(良くも悪くも)各所で色々話題になっていた本作冒頭の作中作。
これは確かにすごいww 脳みそ溶けそうでしたww でも完全にネタですねこれ。

 

それと「アマゾンレビューと自分の日記帳の区別もつかんたわけ」に笑いましたw
ここは私の日記帳だからセーフ!
伊月=平坂先生とは思いませんけど、伊月の嫌いなモノ=平坂先生の嫌いなモノだと受け取ってもいいのでしょうか?w
TRPGのエピソードで伊月が挙げていた嫌いなものにひたすら笑っていた気がします。でも最後のアレは大丈夫?言いたいことはわかりますけどね(^^;)

 

伊月を中心に描かれるラノベ作家たちの日常は本当に楽しそうでした。
ラノベ作家ってこんなに遊べるんですか?人生満喫できてていいなぁ(そして渡航先生の寄稿に笑う)。
私も寒くなったら沖縄に行って、イクラ食べたくなったら北海道に行って、帰ってきたら南北春巻きを食べられるような生活がしたい・・・・・・。

伊月自身の無軌道ライフも楽しそうなんですが、周囲の人たちがまた魅力的。
彼らの日常を読んでいると、普通に学生生活しているより数倍楽しそうに思えるんですが。羨ましい。

 

印象的だったのはそうやって仲良くしている作家達が、ふとした瞬間に見せる劣等感や敵愾心。
「芸術家タイプ」と「職人タイプ」に作家さんが分けられるというのは、読者からしても分かるものだったりしますよね。そして、「これはすごいラノベだ!」って褒め讃えられて持ち上げられるのは大体前者である気がします。
後者の作家である春斗がつぶやいた「・・・・・・どうせなら、オレも天才になりたかったなぁ・・・・・・」という台詞になんだか心が痛くなりました。職人タイプの作家さんの作品も嫌いじゃないんですけどねー・・・(・ω・;)

春斗からしたら天才肌な芸術家タイプである伊月ですら「格が違う」天才・那由多に劣等感を抱いていたりして、ホント、上を見上げたらキリがないなぁとため息をついてしまいます。人生は苦しい。

 

そんな感じで色々と面白かったのですが、意外なところで勉強になったのは「ウミガメのスープ」と「TRPG」のエピソード。
どちらも名前だけは知っていたし、こういう感じなのかなーというイメージはありましたが、具体的にどういうものであるかの説明を受けたのは初めてでした。
伊月たちがキャッキャッしながら楽しそうに遊んでいるのを見て心底羨ましかったです。
私もやってみたいなー。でもこれ、同じテンションで一緒に盛り上がってくれる友達が必要ですね!つらい!

 

読んでいて楽しい日常モノでしたが、最後に爆弾を落としたのは伊月の弟・千尋
いやー、まさかの正体でした(棒読み)
この衝撃の真実が白日の下に晒されたとき、伊月はどうなってしまうのでしょうか!?
今後の展開がとても楽しみです(・´艸`・)

 

引き続き2巻を読もうと思います(=゚ω゚)ノ

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。