『彼女は戦争妖精 小詩篇3』(嬉野秋彦著/ファミ通文庫)★★★☆☆
彼女は戦争妖精 小詩篇 3<彼女は戦争妖精 小詩篇> (ファミ通文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2011年2月刊。
最後の短編集ですね。薬子先生の話やら、ちび伊織の話やら。
一番印象的だったのは伊織パパのキャラでしょうか。意外でした。
☆あらすじ☆
バイト帰りの大学生、早瀬薬子が助けたのは、妙な口調の美少年。そして彼は囁いた。「姐さん、殺したい相手はおりやせんか?」―「Lebor Fragarach」。病から逃れるため、“楽園”を目指すリュクレーヌ。一方その頃“世界の果て”では、一人の学者と彼を愛するウォーライクの元に“妖精の書”を抱いた少女が現れて―「Lebor Meabhal」。岩手での出来事に思い悩む伊織。散歩の先で、偏屈な老婆と出会うのだが―「Labor Bricriu」。真実に近づく小詩篇第3巻。
以下、ネタバレありの感想です。
復讐者の書 Lebor Fragarash
大学時代の薬子先生とエルクの出会いを描く短編。
薬子先生の事情が明かされましたけど、戦う理由はよくわからないような。
驚きだったのはちび伊織。
まさかクリスの前に契約してたとは・・・・・・しかも初恋・・・・・・
裏切りの書 Lebor Meabhal
本編でちょっと出てきていたエルミラと伊織父の話。
康頼さん、もうちょっと寡黙な感じをイメージしてたのですが、まさかの子どものままオトナになった人でした。しかもかなり人としてダメなタイプ。いや、それはわかってたか。
伊織にクリスが預けられた経緯やラ・ベルの生前も出てきて、かなり本編を補完する内容となっていました。
毒舌の書 Levor Bricriu
毒舌って、アナタか・・・・・・w
一線を越えてしまった伊織と常葉の関係がほんのり甘酸っぱくてニヤニヤしてしまいましたw
それにしてもおばあちゃん、侮れないな(;`・ω・)
これで短編集はおしまい。本編残り2冊も早く読んでしまおうと思います。