she & sea 3 華とけだもの


『she & sea  華とけだもの』(糸森環著/角川書店)★★★★☆

she&sea  華とけだもの
she&sea 華とけだもの【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
she & sea2 海上の覇者と愚者 | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
海賊ファンタジー第3巻。凄かったです。これはやばい。
頼むからここで終わらないで欲しいです・・・・・・続きを早く!!

☆あらすじ☆
大人気異世界トリップ・ファンタジー、恋と裏切りの第3巻!!
異世界トリップし海賊船に拾われた少女、笹良。海賊王と呼ばれる男・ガルシアの寵姫“冥華”として大切にされる立場から一転、奴隷をかばい同じ境遇に落とされて!?
ネット小説の旗手iaが贈る海上ファンタジー!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前半は酒草騒動の続きや、商船襲撃の際に見知らぬ人々をかばった笹良が奴隷に落とされたりと相変わらずのジェットコースター的展開。

笹良の優しさとまっすぐさは素敵だけど、その裏にある決して無垢なだけじゃないドロっとした感情が人間的で、それがとても魅力的なんですよね。行動力ありすぎてハラハラするんですけど・・・・・・。
ただ、どれだけ苦しい状況に堕とされても、笹良を見守る(?)優しい(?)海賊たちがいて、どん底までひどいことにはならないという安心感がありました。
奴隷扱いな笹良の周囲にまとわりつく海賊達にほっこりしましたし(裏切られた!!!)

 

海賊達の危険な魅力は、話が進むほどにギラギラと輝いていくよう。
ガルシアはあれだけ残酷で冷たくて傍若無人なのに、今回はふっと弱い部分を笹良に晒したりしましたしヴィーは「まぶたのキスってはなんなんだ!!w」ってドキドキしたし、ジェルドはワガママなわんこっぽくて憎めないし。
残酷なところを見せたり、可愛いところを見せたり、優しいところを見せたり、ギャップのすごさにひたすらときめきます。危ないなぁ。

 

現代人の笹良が生きるには辛すぎる海上の世界。
それでも海賊達の憎めないキャラに笹良が愛着を抱いてしまうのも仕方ない。何を考えているのか読めないガルシアだってようやく絆されそうにみえるし。

 

そう思っていたのに、ついに「冥華」の意味と海賊船の目的地が分かってしまい、物語はひとつの大きなクライマックスを迎えてしまうのです。

「冥華」って、字面的にそうだろうなぁとは予想していたんですけどね。
それでもここまで愛着ができてしまった海賊達にやられてしまうと、裏切られた感がすごくて、メンタルへのダメージが・・・・・・(((゜Д゜;)))

 

ガルシアの「水の力」を維持させる「冥華」。
全部知っていて、笹良を「冥華」として扱い続けた海賊たちが惨い。
奴隷扱いのときに笹良にまとわりついていたのは監視?でもあの差し入れとかには、海賊達の想いも入っていそうでもやもやします(´・ω・`)

笹良が心の中をドロドロと濁らせつつも、口に出たのが海賊達の気遣いというのがもう切なすぎる。

泣き叫んでもどうにもならないということを分かっているからなのか、それとも全てを諦めきっていたからなのか。
どちらにせよ、あの場で、あの状況で、それでも海賊達を愛することをやめなかった笹良は強い。強くて、哀しい。
あんな場面でガルシアへの恋を自覚してしまうというのも、辛いなぁ・・・・・・(´;ω;`)

 

それにしても、こういう大事なシーンでの糸森さんの表現はいつもとても美しいです。

砕け散った恋の上を歩いていけば、しばらくのあいだは足が血まみれになるけれど、いつかきっと忘れられる。

基本的には一人称(s&sは1.5人称かな)のハイテンションな文章でありながら、ここぞという心理描写が詩的に軽やかに美しく表現されているのが最高。これがクセになるんですよねー(´,,•ω•,,)♡

 

「騎士」ローランのこととか、海賊禁圧の動きとか、色々気になるところはありますが、何はともかくこの続き!続きが気になるんですよぉ!!!
笹良はどうなったの!?ガルシアたちとはここでお別れ!?
気になって気になって仕方ありません。4巻は無事に出るの?それともWEB版を読むべきなのか!?

・・・・・・WEB版いくしかないかなっε٩( ºωº )۶з

糸森環(ia)公式サイト 27時09分の地図

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。