たま高社交ダンス部へようこそ


『たま高社交ダンス部へようこそ』(三萩せんや著/角川スニーカー文庫)★★★☆☆

たま高社交ダンス部へようこそ (角川スニーカー文庫)
たま高社交ダンス部へようこそ (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年8月刊。
第20回スニーカー大賞≪春の選考≫特別賞受賞作。
社交ダンス初心者の主人公がその楽しさを知り、仲間たちと一緒に部の存続を賭けて懸命に努力する姿を描くスポ根青春小説でした。
社交ダンスはバラエティ番組でしか観たことがないレベルの私でも十分に楽しめましたし、ストーリーも王道を行く爽快感のあるものでした。
これはシリーズ化したらもっと面白くなりそうです。期待!

☆あらすじ☆
個性的なメンバーが活動するゆるーい部活「社交ダンス部」に入部した雪也は、だんだんと社交ダンスの楽しさにのめり込んでいく!そんな矢先、部活の統廃合を賭け、競技ダンス部と対決することになり!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

何にも熱くなれず三日坊主が癖になっていた桧野雪也
たま高に入学した雪也は、騙されるように入部した社交ダンス部で「社交ダンス」の楽しさを知り、個性的な仲間と過ごせる部活への愛着を抱いていくのです。

 

社交ダンスという、ラノベの題材としてはマイナーな競技を使いつつ、青春スポ根小説としてうまく昇華していた作品だと思いました。
社交ダンスの説明パートもクドすぎず薄すぎずバランス良し。
社交ダンスについて必要十分な知識を挟みつつ、「雪也が社交ダンスにのめり込み、部活の統廃合の危機を乗り越えるために競技会への出場を決意する」という流れはまさに王道。
その過程も、つかみ取った結末も、非常に読んでいて爽快感のある気持ちよさでした。

 

優雅なイメージとは裏腹にハードな運動量の社交ダンス。
その一方で、居心地が良くて楽しい社交ダンス部の活動。

厳しく過酷な競技ダンス部とは違い、社交ダンスそのものを楽しむ雪也たちの姿に、読んでいるこちらも楽しくなってきました。
あと、アニソンでも社交ダンスってできるんですね!これ読んで初めて知りました(ほんとかな?)。
ちょっとググったくらいだとそういう動画を発見できなかったんですけど、見てみたいなー。

 

部活モノ特有の仲間との絆も良かったです。
「自分に初めて熱くなれるものを与えてくれた、居心地の良い社交ダンス部を守るため」「璃子の笑顔を見たいから」
雪也の競技会にかけるモチベーションは等身大で共感しやすく、それだけにとても好感が持てました。

・・・・・・まぁ競技ダンス部のふたりに(いくら璃子がパートナーとはいえ)初心者の雪也が打ち勝つ展開はやりすぎかなぁと思わなくもなかったですけど。
審査員が感動した的な理由が語られていますが、チェック方式ってそんなに感覚的なものなんですね。フィギュアの芸術点的な感じなのかな?

そんなケチつけるみたいな感想が頭をよぎったものの、イヤミなライバルを降して、部活の存続をもぎ取る展開は素直に熱く、感動できるラストでした。やっぱり勝つことに勝る爽快感はないですね!

 

そういえば、雪也の親友である春樹
出番は少なかったけどインパクトはすごかったです。女装に目覚めるのは良いんですけど、きっかけが無理矢理入部させられたローアングル研究会ってw
可愛いは正義なのでこれも有りだと思いますが、彼を璃子への当て馬的なポジションに使ったのには笑いました。
だが男だ!!w

 

面白い作品でした。ぜひシリーズ化してほしいです。
サラブレッドで指導者になれるほど優秀なフィオナが、どうして競技ダンスをやらないのかも気になりますし。フィオナについてはもうちょっと掘り下げられそう(アニオタな部分はもういいかな)

というわけで2巻をお待ちしていますヾ(*˙︶˙*)

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