『桜乙女と黒侯爵 乙女の想いと二人の兄』(清家未森著/角川ビーンズ文庫)★★★★☆
桜乙女と黒侯爵 乙女の想いと二人の兄 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2015年8月刊。
おおーっ!話が大きく動きましたね。
とても面白かったです!京四郎と有紗の関係も変わってきた?かも?
☆あらすじ☆
大好きな「あの人」が婚約!? 有紗をめぐる恋と思惑が急展開する第3弾!
時は大正。名門華族の御曹司・京四郎と「特別な雇用関係」にある少女・有紗。ある日彼女は、憧れの人である慧一郎の突然の「発表」に衝撃を受ける。おまけに、京四郎に許嫁がいることが発覚して――?
以下、ネタバレありの感想です。
読んでみるとサブタイの「二人の兄」の意味がわかって「なるほどーっ!」と唸ってしまいました。
読む前は京四郎と慧一郎のことだと思っていたのに。なんというミスリード(勝手な勘違い)
今回は有紗の憧れの叔父慧一郎の婚約発表と、京四郎の許嫁の話を聞いて有紗の心が大きく揺らぐ、というストーリーでした。
前巻で意味深な存在だった飛鳥井がどんどん目立ってきて、まさかの正体発覚。
ああなるほど、だから「二人の兄」なんですね。
だから有紗の記憶と京四郎の記憶に微妙なズレや違和感を感じたんですね。
飛鳥井の有紗への執着の理由に納得し、同時に「弟」じゃなくなった玲弥の存在に思わずニヤリ。
姉弟じゃなくなってしまいましたよ?サブヒーロー昇進かな??w
有紗にとっての「兄」だけでなく、京四郎の「兄」も登場。
彼の狙いは?過去の因縁も気になります。
桜川博士と有紗の関係もわかりましたが、「桜の乙女」に大きな意味があるのかないのかはよくわからないですね・・・・・・。
甲府にあったという魔術研究所との関係は?
有紗の血縁関係という大きな謎を明かしつつも、更に色々な謎が出てきた回でした。
面白かったけど、続きが気になりすぎてもどかしい。
京四郎に対するヤキモチ云々とか慧一郎のナイスアシストとかで、有紗の京四郎に対する思いがガクガク揺さぶられたはずなのに、謎が目まぐるしすぎてそれどころじゃないんですよね・・・・・・でも京四郎さんの帰りたくない発言は非常においしかったですw
あと、あのラストで締めるのは鬼すぎです。
あれはどうなっちゃったんですか!?馨さんが【闇】に呑み込まれたの!?
うわぁ気になるところで終わってしまいました。なのに4巻は来年の2月か3月って、遠すぎるー(>_<)
4巻発売がとても待ち遠しいです。
次巻も期待していますヾ(*˙︶˙*)