失恋令嬢の意地悪な先生


『失恋令嬢の意地悪な先生』(宮野美嘉著/小学館ルルル文庫)★★★★☆

失恋令嬢の意地悪な先生 (小学館ルルル文庫 み 4-15)
失恋令嬢の意地悪な先生 (小学館ルルル文庫 み 4-15)

2015年7月刊。
病弱(!?)な貴族令嬢とその主治医のラブロマンス。
暴走しがちだけどお人好しなヒロインの一途さがまぶしく、クールだけど少しだけ変態気味なヒーローがおいしかったですw
すれ違う幼なじみカップルのもどかしさにニヤニヤしつつも、安定感と安心感のある良い少女小説でした。

☆あらすじ☆
貴族の娘アイラは人助けが趣味、というお騒がせお嬢様。困った人を放っておけず、自分から騒動に突っ込んでいっては、ケガをしたり持病の発作をおこしたり。そのたび、隣家に住む幼馴染みで主治医のキールに叱られてばかりだ。
あとさき考えない無鉄砲なアイラを冷たくあしらい、ときには意地悪なお仕置きもしてくるけれど、最後はかならず助けてくれる頼もしいキールが本当は大好きなアイラ。でも、かつて彼にあっさりフラれた経験があり、それ以来、アイラはトキメキも恋心も胸の奥に隠したままだ。
そんなある日、アイラは、超絶美形で有名な従兄エリオットから思いがけない熱烈な求婚を受けることに。アイラの結婚話にも興味なさそうにしているキールだけれど、その本心は…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

喘息持ちなのに趣味の人助けのために駆け回ってばかりの貴族令嬢・アイラ
アイラは主治医で幼なじみのキールにずっと片思いしているものの、最初に想いを告げたときに振られて以来、恋心を隠したままで・・・・・・というもどかしい状況からスタートする本作。

 

幼なじみカップルって良いですよね!
家族のように仲が良いのに、家族とは違う距離感があるっていう焦れったい感じが最高ですw

本作のアイラとキールもまさにそんな焦れったい距離感を長年抱えていた幼なじみ。
最初の告白が正しく通じずにすれ違ったのが不幸だけど面白いところなんですよね。
素でイチャイチャしてるくせにお互いに失恋したと思い込んでいる、この可愛さがヤバイ(´,,•ω•,,)♡

 

そのすれ違いを生んだ問題の根っこにあるキールの過去が大きな鍵となってくるストーリーだったわけですが、黒猫の正体は予想外でした。
仲の良い悪友っぽい感じが素敵と思ってたら、そういうことだったのかー。
いくらなんでもやり方が強引すぎるし、一歩間違えばキールの人生を壊しかねない方法だったのはいただけませんが、それくらいの衝撃がなければキールの背中は押せないと思ったのでしょう。
まぁ、あそこでの生活がダメになったら駆け落ちさせればいいや、とか思ってそう。
医者ってどこに行っても食べていけそうですし、アイラはキールさえいれば何とかなりそうだし。

 

もう一人のお騒がせキャラだったエリオット
残念イケメンと思わせて、やっぱり残念イケメンで、だけど実は良い奴というなんだか美味しいキャラだった気がします。
好きな女の子どもを必死で助けようとしたから、彼についてはもう全部許したくなりますw
キールにもう一度沼に鎮められたらチャラにしてあげてもいいんじゃないかな。

 

そんな脇キャラたちが良い味を出しつつ、色んな騒動を通して進展していくアイラとキールの恋。
幼なじみ特有の物理的距離の近さにドキドキしたり、一方で肝心の気持ちがすれ違ってる姿をもどかしく感じたり。
なんだか久しぶりにストレートな少女小説的ラブロマンスを読んだ気がして、とても楽しかったです。

 

あ、でも噛み噛みはアブノーマルだと思うな!
あとキールはストーカーの素養があると思うのですよ。
探偵雇ってアイラ監視はちょっと過保護すぎるw

 

楽しくて良い恋愛小説でした。宮野さんの次回作も楽しみにしています(*゚▽゚)ノ

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