SとSの不埒な同盟1


『SとSの不埒な同盟』(野村美月著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★☆☆

SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)
SとSの不埒な同盟  (ダッシュエックス文庫)

2015年7月刊。
ドSの男子高校生とドSの美少女が、互いの好きな人を思う存分遠くから愛でる「鑑賞部」。
そんな部活活動に勤しむ二人の、ストーカーで変態感満載のピュアラブストーリー????です。
元はファミ通文庫の「部活アンソロジー②「春」」に収録されていた短編にその後のエピソードを追加したものだとのこと。
この物語、てっきり単巻ものかと思いきや、まだ続くようです。2巻は10月発売予定だとか。
ピュアで不埒な二人組の行く末が気になる面白い作品でした。

☆あらすじ☆
芸術音痴でありながら、美術部に入部した真田大輝。美術部員は仮の姿。美術室から見える合奏部の美園千冬を鑑賞するのが真の目的。非公式な部活動、 鑑賞部員なのである。そして、美術部にはもうひとり、絵が激烈下手な美少女の部員・ 藍本ルチアが…。
ルチアも鑑賞部員ではないかと、大輝はルチアに話しかけるが…。
ドS主人公と、ドS超然美少女が繰り広げる、ピュアラブストーリー!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

第1話 バイオリンの天使とフルートの妖精。そして不埒な俺たち

自分のS心を刺激する理想の少女御園千冬を思う存分鑑賞したい。
そんな不埒な目的で美術部に入部し、窓際から向かいの合奏部の千冬を思う存分眺めていた真田大輝
彼は自分と同じ目的で「鑑賞」を楽しむ美少女・藍本ルチアと意気投合し、ふたりで「鑑賞部」の活動を楽しむことになるのです。

出だしからストーカー満載&ドS嗜好ダダ漏れで笑ってしまいましたw
こいつら危ない。良識ある変態さんは、なんというか厄介なものだなぁww

そんな大輝とルチアの不埒な部活動。
元が短編なせいか、ちょっと駆け足な展開のような気がしましたが、あのラストには苦笑い。
告白しといて速攻振るとか。千冬が不憫すぎてちょっと泣けてきました(´;ω;`)

 

第2話 うさぎ小屋の発光美少女〜なわけはない不埒な同類(ナカマ)

1話めのラストで良い雰囲気になった大輝とルチア。

そんなものは幻想でした。

恋多き美少女なルチアに付き合って、彼女の新たな片思いを手伝うことになった大輝。不憫。
でも前回の大輝の千冬に対する仕打ちを考えるとざまぁ!としか思えなかったりもするんですよねー(´・ω・`)私は千冬に感情移入しすぎなのかもしれない。

それはともかく、新たな恋のターゲット・暮林をハメるために演技を開始する大輝とルチア。
ルチアを気にしているのに、ルチアの恋を見守るどころか手伝わなければならないというのがもどかしい。ルチアはやっぱり大輝をSの同志としか思っていないのでしょうか。でもその割には・・・・・・うーん・・・・・・。

 

それはそうと、雛崎に対する仕返しはエグかったですねー。
雛崎自身も悪いことをしてしまった以上、懲らしめられるのも仕方ないのですが、それにしたってエグい。
なにがエグいって完全無欠の美少女に「ブス!」と言われることほど心を抉るものはないと思うのですよ。
整形もいじめのせいだから雛崎に同情の余地は多々あるわけで。
もうやめて!って私が悲鳴をあげてしまいました。
怖い。ルチアが冗談抜きに怖い(((゜Д゜;)))

 

第3話 不埒な夏・不埒な挑戦

ルチアへの想いをもてあます大輝の前に現れた理想のM属性・窓子先輩
そんな窓子先輩との恋を応援するよ!というルチアに背中を押されてビーチバレーのコーチになるというエピソードでした。

ここらへんになると、人間関係がややこしいことになってきます。
大輝の周囲はMッ子ハーレムが構築されつつありますが、肝心のルチアの考えが謎。
他の女の子への大輝の態度にヤキモチ?っぽい雰囲気を出してたのに、最後は暮林の告白をOKしちゃうし、大輝は大輝で窓子先輩と付き合うことになっちゃったし・・・・・・どうなっちゃうの!?

なんでこんなところで次巻に続くんですかぁー・・・鬼だ!!

窓子先輩はS心を刺激するのでしょうけど、私としては千冬の方が好きなんでどうせくっつくなら千冬が良かった気がします。
なかなかうまくいかないものだ。

 

おまけ 御園千冬のお怒り日記〜告白された五分後に振られるって、どーゆーことっ

お怒りごもっともすぎる!!
ホントにじゃあ何で告白した!って感じですよね。千冬は大輝を殴って良い( ・ㅂ・)و ̑̑

 

なかなか一筋縄ではいかない恋愛模様ができあがってきました。
正直に言うと、主人公二人にあまり好感を持てなかったのですが(だってルチア怖い)、この二人が今後どんな関係を作り上げていくのかは気になります。
二人から漏れ出るエゴっぽさはいかにも高校生の青春の一側面らしくて、それがどういう結末を生み出すのか興味があります。

次巻もとても楽しみです!

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