セイクリッド・クロニクル


『セイクリッド・クロニクル』(御子神零著/GA文庫)★★★☆☆

2015年7月刊。
敵対関係にあった最凶の暗殺者と最強の姫騎士が偶然出会い、恋に落ちる物語。
悲劇的な要素はあるのですが悲恋めいた雰囲気はないです。今のところ。最初から最後までめっちゃ甘かったー!
武人同士が恋するとこうなるのかーと呆れるほど、ふたりの感情のぶつけ合いが面白かったですw
シリアス面をもう少し掘り下げてくれた方が私的には好みでしたが、十分に楽しいラブコメ+バトルファンタジーでした。

☆あらすじ☆
「気を強く持ちなさい! 君はここで死ぬような存在ではないわ!」戦場で裏切られ、致命傷を負ったカルネギア帝国の暗殺者レキは、敵対するセイントアーク王国の姫騎士マリアに命を救われる。「あなただけの称士にして下さい」助けられたレキは命の恩を返そうとマリアへの忠誠を誓うが……、「この私が、こ、ここ、恋だなんて」プロポーズにも取れるレキの言葉に、恋愛経験ゼロのマリアは大混乱!?
そんな中、帝国最強部隊“六大凶殺”の少女リリスが、隊長のレキはマリアに殺されたと思い込んで暴走。王都ごと滅殺しようと特攻を仕掛る――。マリアを護り、リリスを止めるために、レキは秘めた力を解き放つ!! 「――七耀の星・天権門――」
最強ファンタジー英雄譚の開幕!! 

以下、ネタバレありの感想です。

 

痛み分けの終戦となったカルネギア帝国とセイントアーク王国(三カ国連合)の「称士戦争」
終戦間もなく、セイントアーク王国の英雄であるマリアは、国境付近で傷だらけとなった少年を拾います。彼の正体はカルネギア帝国の最凶の暗殺者レキ
仲間と国に裏切られたレキは、自分の体と心を救ってくれたマリアに恋をし、彼女の力になるために新しい道を進み始める、というのが本作の大まかなストーリーです。

 

出会ったその時から急速に惹かれ合うレキとマリア。
冒頭からバカップル満点なふたりにニヤニヤさせられっぱなしでした(*´∀`)
レキが歯に衣着せぬ愛情表現をするから良くないんですよwあれは絆されるのも仕方ない。

 

そもそも、プロポーズまがいな「あなただけの称士にして下さい」のセリフが引き金なんですし。
あのセリフを言った段階では恋心を秘めるつもりだったレキが変わったのは、模擬戦の全力勝負がきっかけですよね?
あそこは脳筋すぎて面白かったですw
想いが技から伝わって相思相愛とかww 武人だなー!

愛と忠誠心で想いが相乗的に高まっていくレキは超かっこよかったですし、そんな彼に翻弄されるマリアは超可愛いかったです。

 

そんな彼らの甘い関係に変化が訪れるのは中盤。
隠していた秘密が明らかになり、彼らの恋が「敵(かたき)同士の恋」であるという悲劇の展開へ。
ここで個人的に残念だったのは、懊悩の描写が薄かった点。
もちろん事実を知ったマリアは嘆き戸惑い、レキと距離を置こうとしたりはします。
でもなんか煽り文句や設定から期待していたのより、微妙にシリアスが物足りない。
マリアの変態行動というコメディでお茶を濁したところも、せめてレキと真剣に向き合うまで待っていてほしかったです(´・ω・`)あそこで一度空気を壊す必要があったのか・・・・・・。

ただまぁ、シリアスムードを延々と続けても誰得とか言われそうなんで、こういう塩梅が良いのかもしれません。シリアスの度合いは好みの問題でしょうね。

 

不満点はそのくらいで、キャラもストーリーもとても良かったです(*゚▽゚)ノ
レキとマリアの互いに助け合い高め合う関係は素敵だし、脇役たちも良い味だしていました。
アリオストロはテンプレすぎる悪役と思いきや、意外に親友ポジションに立ちそうで期待しています。シラユリティンクも含め、脇キャラ全員に最後まで見せ場があったのが個人的にポイント高かったです( ・ㅂ・)و ̑̑

あと、王国と帝国の微妙な関係も気になります。王都が攻撃を受けたことで、戦争が再び始まってしまうのでしょうか。

 

レキを取り返しにくる六大凶殺も、今回はリリスが顔見せ程度でしたが、今後面白くなりそうな予感がします。最後のあれは、実は裏切ってなかったってことかな?
ブラコンをこじらせたお姉ちゃんたちにマリアは勝てるのか!?彼女たちとマリア(とレキ)の対決がどうなるのか、今からワクワクしてしまいますw

 

なかなか期待の新作でした。2巻も楽しみですヾ(*˙︶˙*)

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