ザ・ブレイカー3 虚ろの神は人世を狂わす


『ザ・ブレイカーⅢ 虚ろの神は人世を狂わす』(兎月山羊著/電撃文庫)★★★★☆

前巻の感想はこちらから
ザ・ブレイカー2 断罪の処刑人は唄う | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
ダークサスペンスシリーズ第3弾。今回もとても面白かったです!
楽しげな林間学校が、どうしてこうなった・・・・・・と頭を抱えたくなるような悲惨で醜悪でグロい展開へ。はぁー。今回もすごかった(;`・ω・)

☆あらすじ☆
林間学校を楽しむ葉台高校の生徒たち150名以上が、まとめて拉致される事件が起こる。犯人は、武装した大勢の信徒を率いる、狐面をかぶった少女。「我が名は“生虚神”。ヒトの未来を担う神でございます」そう名乗る狐面の彼女こそ、凶悪なテロ計画を密かに進める謎多きカルト教団・黒陽宗の教祖。拉致された学生、そしてその中にいるカナタやリセも、否応なく、テロへの荷担を強制されるのだった…。スリリングな展開に緊張感が止まらない、人気サスペンスシリーズ、第3弾!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

あれ!?カナタが普通に高校生できてる!!

とびっくりしてしまったシリーズ第3巻。勉強ができないのは、仕方ないですよね(´;ω;`)

そんなカナタたちが林間学校で訪れた先で「黒陽宗」の襲撃に遭い、高校生たちはカルト教団の恐るべき計画に巻き込まれていく・・・・・・というのが今回のストーリー。冒頭から臓器剥き出しの死体、じゃなくて生体が出てきて衝撃でした。こわい。

 

1巻の高校立てこもり事件、2巻の公開処刑事件。
その裏にあり、カナタの存在をも計画に利用していた黒陽宗。
ついに出てきた「元凶」も、前巻までに負けず劣らない悲惨な事件を引き起こすことに。

 

バーベキューや恋バナを楽しんでいた高校生たちの夏を踏みにじり、人殺しを見せつけて人殺しを強要して洗脳。挙げ句の果てには爆弾巻き付けてテロリストに仕立て上げるとか・・・・・・。
異常な状態に倫理観を麻痺させられると、人はこうも簡単に常識が揺らいでしまうものなのか。

 

それに対抗するかのようにカナタの淡々とした凶行もエスカレート。
いや、こういうキャラなのは分かってるし、彼の行動は彼なりの優しさと周囲を守りたい気持ちがあるってのもわかってるんですが。
それでも老人の頭を踏みつけて溺死させるとか、同級生の腕を巨大ファンでちぎり取るとか・・・・・・ううううあああああ(((゜Д゜;)))

 

そして今回も反抗の裏に隠された動機は、難しく答えを出しづらい問いかけでした。

寿命を延ばすだけ延ばして、それで人は幸せになれるのか。
ただ生きていることに意味はあるのか。

黒陽宗に隠された秘密も非道の結果という感じでしたが、そこから生み出されてしまったホムラの疑問には答えられようがないです・・・・・・。
人が生きたいと思うのはどうしようもない欲求だしなぁ。それに他者を巻き込むから醜悪になっていくのですが。

 

さて、最後にやっと黒幕エリスが登場。
今回が総まとめっぽい話で心配していたのですが、まだまだシリーズは続きそうですね!
次巻もとても楽しみですヾ(*˙︶˙*)

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