二線級ラブストーリー


『二線級ラブストーリー』(持崎湯葉著/講談社ラノベ文庫)★★★☆☆

二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)
二線級ラブストーリー (講談社ラノベ文庫)

第3回講談社ラノベチャレンジカップ佳作受賞作。
ひたすら笑わせてくれる、勢いのある学園ラブコメでした。
勢いがつきすぎて変な方向に突っ走るので「とりあえず全員落ち着け!」と思って仕方なかったですw

☆あらすじ☆
高校二年生の松尾家之助は、親友で生徒会長の完璧超人一ノ瀬秋、憧れのクラスメイトで書記の月本紗姫とともに生徒会に所属し、平凡ながらも楽しい高校生活を送っていた。そして家之助は紗姫への想いを自覚する。だが、どうやら紗姫は秋のことが好きな様子。どうすべきか悩む家之助だったが、そんなさなかに秋のとんでもない秘密を知ってしまう! その結果、家之助の、紗姫のそして秋の想いは複雑に絡み合って――?

以下、ネタバレありの感想です。

 

主な登場人物は生徒会に所属している5人なので、キャラの配置がスッキリしているのが印象的な作品でした。
まぁ、スッキリしてるのはそこだけなんですけど。キャラそのものは迷走と暴走で突き抜けていましたから・・・・・・(((゜Д゜;)))

 

主人公松尾家之助は、同じ生徒会の月本紗姫に恋をしている高校生。
そんな彼の恋敵となるのが親友で生徒会長の一ノ瀬秋
秋の存在に僻んだり嫉妬したりそれを妹に愚痴ったりしつつも平穏だった家之助の日常は、ある日唐突に壊れてしまうのです。

 

そのきっかけとなったのは、「秋は実は女だった!」という秘密を知ってしまったこと。

 

この秘密、口絵が盛大にネタバレしてるので隠す気ゼロですよね?まぁ、表紙とあらすじでなんとなく想像ついたんですけど・・・・・・

 

そしてこれによって明るみに出てしまったのは、「家之助は紗姫が好き、紗姫は秋が好き、秋は家之助が好き」というまさにジャンケン的正三角形な恋愛模様だったのです。

 

ここまでは良いんです。まぁ秋が女の子な時点で予想出来る展開です。

 

予想外だったのは、秋の性格と紗姫の覚醒、それによって迷走を始める家之助の行動。

まず、秋のキャラは奇想天外すぎるでしょうww
最初の爽やかイケメンはどこへいったの!?ここまでキ●ガイなストーカーを隠し持っていたなんて・・・・・・(((゜Д゜;)))
家之助人形(ボイス付き)が怖すぎる!盛大に笑ったわ!!

そんな感じで多々変なところがあった秋ですが、家之助への恋心は可愛らしかったです。
・・・・・・随所の変態さんなところに目を向けなければ。イヤでも目に付くんですけど。

 

こんな秋だから、紗姫がどう出るのか気になってたんですが、こちらはこちらで斜め上の結論へ。
百合開花。そうか。愛は性別を超えるのですね。
紗姫についてはもうちょっと全面的に悪魔なところを出してくれても良かったかもです。言ってるだけで何もしてませんからね。秋に比べれば可愛いモノですw

 

変わってしまった秋と紗姫に振り回される形で、家之助の恋も迷走を始めます。
あんな提案をする紗姫もどうかと思ったのですが、それを受け入れる家之助もどうかしてますよ・・・・・・

そんな感じであまり良いところがなかった家之助も、最後はちゃんと自分の想いを望ましい形に戻してくれてホッとしました。
それでいいんです。その道を頑張って走ってほしい。

 

自分の恋を実らせるためにエゴとエゴをぶつけあう3人の男女。
だいぶおかしくて色々こじらせて、間違いもたくさんしてしまいましたが、それでも不器用に青春を走る彼らの姿はとても微笑ましかったです。

紗姫が言うような「みんな幸せに」なんて、三角関係である限り無理なんですよ(ハーレムじゃないんだから)
エゴをぶつけ合った結果、誰かが泣いたとしても、それを恐れて妥協をするのは美しくないです。
だからこそ、自分の想いを貫くために3人は、それぞれ思い残すことなく頑張って欲しい。

 

さて、三角関係が良い感じに生まれたところで物語はひとまず終わってしまいましたが、公式サイトみると「第1巻」と書いてあったんですよね。
シリーズ化するのかな?
ここで終わっても良い気はしますが、三角関係の結末も見届けたい。
というわけで次巻も楽しみですヾ(*˙︶˙*)

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