終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? 3


『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? #03』(枯野瑛著/角川スニーカー文庫)★★★★☆

終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? (3) (角川スニーカー文庫)
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前巻の感想はこちらから
終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?2 | 晴れたら読書を

2015年7月刊。
2巻打ち切り宣告から華麗な復活を遂げたシリーズの、待望の第3巻です。
出てくれて良かった・・・・・・っ!本当に嬉しい!!
そして3巻の出来も素晴らしいです。泣けてきます(´;д;`)
ちなみに、電子版では文庫未収録短編が収録されていますよー。

☆あらすじ☆
蒼色の髪に混じる赤いひとふさ。侵食はすでに始まっていた――。
おかえりの声を、聞きたかった。ただいまを、きちんと、言いたかった。バターケーキを、食べたかった。それらの願いは、すべて叶った。帰るべき場所へ帰り、逢いたかった人に逢えた。だから。約束は尽きて。追いついてきた終末は、背後から静かに、少女の肩に手をかける。「ごめん。わたし、もう、絶対に、幸せになんてなれないんだ。だって、気づいちゃったから。わたし、とっくに――」
青年教官と少女妖精の、儚く輝いた日々。第3幕。

以下、ネタバレありの感想です。

 

口絵から泣けてくるんですが・・・・・・
クトリの幸せを伝える言葉も涙腺を刺激するのですが、その後のヴィレムの絵に嫌な予感をかきたてられてしまいました。
いや勘違いだったんですけど。こぼれ落ちる砂を見てクトリが消えたかと思った。あれ?勘違いじゃない・・・・・・

 

そんな感じで不穏な口絵から始まった第3巻。

 

約束を果たし、「愛の奇跡」で前世の侵食から無事に生還したクトリ。

そんな都合が良いハッピーエンドなんてどこにもなくて。

戻ってきたクトリを待っているのは、緩やかな終わりでした。

 

クトリの髪が徐々に赤く色を変えていくこと。
レプラカーンではなくなってしまったこと。
そして、記憶がこぼれるように欠けていくこと。

 

時間をかけて少しずつ消えていく「クトリ」の儚さが、苦しいくらいに切ない。
それでも彼女は恋を続けるのです。
ヴィレムを想って怒ったり笑ったりしながら、変わらぬ日々を送るのです。

 

これは泣く・・・・・・(´;ω;`)

 

兵器として生き、やがて消え去る自分の運命を見つめて、それでも「がんばれ」と自分を励まし、「幸せだ」と笑う。
もう、何なんですか、コレ。健気すぎて笑えない。
口絵の言葉を思い出して涙腺が刺激されるのですが。

 

そんなクトリのためにヴィレムも何とかしようと頑張るけれど、それでも最後はあのラストですか・・・・・・もう、辛いなんてもんじゃない。
「結婚してくれ」のくだりはとても素敵で可愛かったのに。
ただまぁ、あのシーンもヴィレムとクトリが孤独と絶望を寄り添ってるようにも見えて、そこはかとない哀しさを感じましたが。

 

「美しい悲劇」って言葉を連想した自分を殴りたい。
まだ終わりじゃないですよね!?
あとがきを読む感じ4巻は出そうですから、こうなったら納得のいく結末をしっかり描ききってほしいものです。
・・・・・・できたら笑って終わるハッピーエンドがいいな(´・д・`)

 

クトリだけじゃなく、物語そのものも色々と気になる動きがありました。
獣=人間、というのはある程度予想がついていた真実でしたが、途中に出てきた氷漬けの少女は何なんでしょう?
人間が獣に変化して世界を滅ぼした、という単純な話だけではなさそうですし(それにしては滅亡が短期間すぎる?)、もしかしたら少女にかけられた呪いが何かカギになる?

 

最後には地上でロストしてしまったクトリとヴィレム、そしてネフレン。
「言語理解」の護符がみせる幻(?)は何を意味するのでしょうか。

 

ああもうほんっとに続きが気になります!
4巻も無事に出ますように・・・・・・っ(;`・ω・)

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