やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11


『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11』(渡航著/小学館ガガガ文庫)★★★★★

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。11 (ガガガ文庫)
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前巻の感想はこちらから
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5 | 晴れたら読書を

2015年6月刊。
バレンタイン回です。
初期を彷彿とさせる雰囲気、その中にあって確実に変化していく奉仕部の関係。
クライマックスが間近にあることを実感させます。
それにしても全部読むと、この表紙、素晴らしいですね・・・・・・。

☆あらすじ☆
一色いろはの依頼を受け、バレンタインデーのイベントを手伝うことになった奉仕部。そのイベントには三浦や海老名、川崎などいつものメンバーも加わり、より大規模なものになっていく。穏やかで暖かな空気の中、だんだんと見過ごせなくなってくる小さな違和感、慣れないことで戸惑っているのだと自分に言い聞かせようとしても誤魔化せない気持ち。本物から目をそらしてでも、この時間がずっと続けばいいのかもしれない–。何も気づかないほうが良かったのかもしれない–。提案される「彼女の相談、彼女の依頼」。
雪は静かに降り積もり、彼ら、彼女らの今という景色を変えていく。

以下、ネタバレありの感想です。

 

バレンタインを控え、いろはすや三浦、川なんとかさんの依頼でお料理教室イベントを開くことになった奉仕部。
といっても、奉仕部はちょっとしたお手伝いをするだけでメインで動くのはいろはすなんですが。
彼女は本当に分かりやすく成長を見せたキャラでしたね。強か。あざといろはす。

 

人は変わっていくもの。
いろはすだけでなく、彼女の成長を暖かい目で見る奉仕部こそが変わってしまったのでしょう。

 

八幡の思考を正確にトレースして笑い合う雪乃と結衣。それを素直に受け入れる八幡。
初期の一線を引きあった関係とはまた違う、優しい関係。
暖かくて、生温い、そんな関係。
八幡はその関係を愛しく思うのです。楽しい、と思うのです。
ジリジリと這い寄る違和感に目を背け、胸を詰まらせていたとしても。

 

でもそうやって目を背けることを許さないのが、怖い怖いお姉さん。
「それが比企谷くんのいう本物?」の一言にゾッとしてのは私だけではないはず。

 

なんでそんなことあなたが言うんだよー(´;ω;`)

女が2人いて、男が1人いて、どこかに何かの感情が生まれていて。
それゆえにいずれ決定的に変化する関係だったとしても、その変化を選ぶのは本人達であるべきなのに。
陽乃の愉快犯っぷりが極まりすぎて怖い。分かっていて、楽しんで崩しにかかってる・・・・・・

 

とはいえ、今の関係に違和感を持ち、変化を予感している以上、陽乃によってそれを促されてしまった八幡は変わらざるを得ないのでしょう。
それは雪乃にしても結衣にしても同じ。

 

そして、真っ先に行動を起こしたのが結衣だということに、なんかもう胸が詰まります。

 

周囲の空気を必死に読み、自分を緩衝材としてコミュニケーションを円滑にすることに腐心してきた結衣。
そんな彼女が自ら奉仕部の優しい関係を崩す一手に出たことに、彼女自身の成長を見たように感じました。
「優しくない」と彼女は言うけれど、やっぱり優しい子だと思うのですよ・・・・・・。

 

彼と彼女たちの関係はどこへ向かうのでしょう。

 

八幡の気持ちについては、もうなんだか分かってしまった感じが。

思えば八幡が結衣に対して抱く感情に比べると、雪乃関係で抱く感情は重さが違うようにみえるんですよね。
彼女へ押しつけ続けた理想といい、雪乃と葉山の関係に対する不穏な感情の揺らめきといい。
恋は綺麗なものじゃないから、八幡の一番醜い感情が向いてる相手こそ、彼の答えなんじゃないかなー。

 

まぁ違うのかもしれませんけど(´・ω・`)自信は無い(´・ω・`)

 

でも、少なくとも結衣はそう思っているのではないしょうか。
そう思っているからこそ、「全部ほしい」という自分を「ずるい」「卑怯」だという。

 

自分たちの関係性を全てを考えた上で、それでも優しい関係を続けたいという結衣。
それを「ただの欺瞞だ」と吐き出してしまった八幡。

 

そんなふたりを前に、雪乃は何を思うのか。
「私の気持ちを勝手に決めないで」という雪乃の気持ちはどこにあるのか。

 

彼らの願う本物の関係はどこにあるのでしょう?
重ならない願いはハッピーエンドを生んでくれるのでしょうか。

 

大きく関係が動き出した奉仕部。
物語は、ついに最後の依頼へと進みます。
具体的にどういう内容になるのかは分かりませんが、この依頼を果たしたときに奉仕部の関係は決定的に変わってしまうのでしょう。
雪ノ下雪乃の事情にも、いよいよ踏み込んでいくのでしょう。ちょっと1巻から読み直したくなりました。

 

緊張します・・・・・・っ(꒪ཫ꒪; )
ていうか、もしかして12巻が最終巻だったりするのかな!?いや、さすがにまだ続くかな?(願望)

 

そういえば、この11巻の内容は発売日延期が影響してアニメ放映が先だったようですね。
アニメ、ずっと溜め込んでるんですが、良かった。原作から読んで良かった。

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