エルトゥールル帝国シリーズ5 運命の恋人 幼なじみは想い人


『運命の恋人 〜幼なじみは想い人〜』(貴嶋啓著/講談社X文庫ホワイトハート)★★★★☆

運命の皇帝 ~幼なじみは想い人~ (講談社X文庫ホワイトハート)
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前巻の感想はこちらから
エルトゥールル帝国シリーズ4 惑いの鳥籠 身分違いの恋人 | 晴れたら読書を

2014年4月刊。
エルトゥールル帝国シリーズ第5弾。
この後エルトゥールル帝国シリーズの続刊はありませんが(物語的にもキリ良く終わっています)、著者HPによると「短編集なので完結という概念はない」ということなので、いずれ続きが出るかもしれません。
それはそうと、ついにお兄ちゃんのターン!
腹黒すぎて美形のくせに「爬虫類のような」という、少女小説的にそれってどうなの?という例え方がされてしまうお人です。メイン回になってもやっぱり超めんどくさい人のままでしたw
それにしてもラストは驚いたよ・・・・・・

☆あらすじ☆
新帝即位で湧く帝都。サフィエは皇宮からの呼び出しを受け、いきなり重職に命ぜられる。幼なじみジハンギルとの再会に密かに胸膨らませていたサフィエは予想外の要請に面食らうが、持ち前の負けん気と祖父譲りの才で職務をこなしていく。一方のジハンギルは即位してから孤独感を強めていた。互いに素直になれず、すれ違う二人。だがサフィエが何者かに狙われ――忠誠を誓うあの男の背信が明らかに!? 待望のシリーズ第5弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

いよいよジハンギル回!
時系列的にはシリーズでもっとも新しく政変後です。1巻と4巻の直後からスタート。
皇帝となったジハンギルと、彼の幼なじみであり要職に取り立てられた才女サフィエの恋が描かれていきます。

 

あとがきに笑いました。

ジハンギルのようなひねくれた男は、大人になってから他人に心を開くことはできないだろうと思ったので、彼の相手が幼なじみということは初めから決めていました。(本書あとがきより)

あーなるほど(・∀・)
確かに、ジハンギルは後宮で権力欲に塗れた女の醜さに嫌気がさし女性不信になっていたわけですから、恋をする相手は「女」だとマズいでしょうね。
「女」であることを自覚する前に好意を持っていたサフィエが恋のお相手というのも、当然の流れなのかもしれません。

 

そうだとしてもねちっこいなーww
遠くから縁談話に横やりを入れまくり、即位した後は重職に就かせて自分の側に(強制的に)置いたり。
素直じゃないなーひねくれてるなーとニヤニヤしてしまいました。

 

まぁ捻くれてるを通り越して弱冠病みかけてたようにも見えましたが。
ジハンギルの愛情と憎悪をゆらゆら動く不安定さは、彼の孤独と他人への不信感に裏打ちされていたのでしょうね。
皇帝となると同時に妹や腹心たちと離れてしまったこともまた一因だったのでしょう。思いがけず重度のシスコンでびっくりです。

 

そして何よりびっくりしたのは終盤の展開。

 

マジかー・・・・・・ってちょっと落ち込みました。きっと事情があっての背信だとは思っていましたが、予想以上に切ない理由で哀しかったです。
ジハンギルとの時間は彼を変えることができるものではなかった、というのが残酷。
死んで報いる忠誠なんかではなく、生きて貫く忠誠こそが欲しかっただろうに。辛すぎる決別に胸が痛くなりました。

 

それでも最後はハッピーエンド。
やっと想い自覚し合ったジハンギルとサフィエの幸せそうな姿にほっとしました。顎キックには笑ったけど!
少し寂しさはあるものの、良い作品でした。ちょこっとセルマも出てきましたしね( ・ㅂ・)و ̑̑

 

それはそうとして。

 

なぁ・・・・・・、ハディージェどうなったん?(´;ω;`)

 

一応物語的にはメイン男性陣の恋は全て描いたので(ウェスレブ回くると思ってたのに・・・)、ここでシリーズが終わってもおかしくはないのですが。
貴嶋さん曰く「完結の概念なし」ということなので、ぜひハディージェの消息が明らかになる新作をお願いしたいです(>人<;)

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