東雲侑子は短編小説をあいしている

『東雲侑子は短編小説をあいしている』(森橋ビンゴ著/ファミ通文庫)★★★★☆

東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)
東雲侑子は短編小説をあいしている (ファミ通文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2011年9月刊。
次回作にあたる「この恋と、その未来。」から先に読んでいるのですが、本作カップルがチラッと顔見せしてきたので慌ててこちらも読みました。
「付き合っているフリ」から始まる主人公とヒロインの、少し辿々しく、初々しい距離感が描かれる物語。
性同一性障害のルームメイトへの想いに悩む姿を描く「この恋」に比べれば、かなりストレートな恋愛小説といえるのかもしれません。
でもそのストレートさが微笑ましく、まっすぐ素直に胸に響く作品でした。こちらもとても良いなぁ(´∀`*)

☆あらすじ☆
何事にも無気力、無関心な毎日を過ごす高校生、三並英太。楽そうだからという理由だけで図書委員になった彼は、ともに委員を務める東雲侑子の熱のない静けさに、自分の空虚さに似たものを感じていた。しかし偶然彼女の秘密を知ってしまったことから、自分との違いを思い知らされる英太。だが、その秘密のために、彼女と距離を縮めることとなり、失ったはずの感情に胸を締めつけられていく…。早熟な少年少女に贈る、もどかしく苦いラブストーリー。

以下、ネタバレありの感想です。

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その白さえ嘘だとしても(階段島シリーズ2)

『その白さえ嘘だとしても』(河野裕著/新潮文庫NEX)★★★★☆

その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)
その白さえ嘘だとしても (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから
いなくなれ、群青(階段島シリーズ1) | 晴れたら読書を

2015年6月刊。
階段島シリーズ第2弾。
今回はクリスマスイヴとヒーローと魔女のお話。
1巻同様、安定した面白さでした。

☆あらすじ☆
あの頃の僕らは、誰かのヒーローになりたかった。
クリスマスを目前に控えた階段島を事件が襲う。インターネット通販が使えない――。物資を外部に依存する島のライフラインは、ある日突然、遮断された。犯人とされるハッカーを追う真辺由宇。後輩女子のためにヴァイオリンの弦を探す佐々岡。島の七不思議に巻き込まれる水谷。そしてイヴ、各々の物語が交差するとき、七草は階段島最大の謎と対峙する。心を穿つ青春ミステリ、第2弾。

以下、ネタバレありの感想です。

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