『この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま』(暁なつめ著/角川スニーカー文庫)★★★★☆
この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま<この素晴らしい世界に祝福を!> (角川スニーカー文庫)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
2013年10月刊。
アニメ化と聞いて、さっそく読んでみました。
WEB小説の書籍化作品で、異世界転生モノですが俺TUEE系ではないです。
むしろ転生特典でチート武器がもらえるはずのところを、カチンときた勢いで女神様を選んでしまったために主人公は最弱スタート。
そんな彼を取り囲むパーティメンバーは、残念すぎるポンコツヒロイン揃い。
軽すぎるノリが楽しすぎて、最初から最後まで笑いまくりながら読みました!
続きもアニメも楽しみです( ・ㅂ・)و ̑̑
☆あらすじ☆
ゲームを愛する引き籠もり少年・佐藤和真の人生は、あっけなく幕を閉じた…はずだったが、目を覚ますと目の前に女神と名乗る美少女が。「異世界に行かない?一つだけ好きな物を持っていっていいわよ」「じゃあ、あんたで」ここから異世界に転生したカズマの大冒険が始まる…と思いきや、衣食住を得るための労働が始まる!平穏に暮らしたいカズマだが、女神が次々に問題を起こし、ついには魔王軍に目をつけられ!?
以下、ネタバレありの感想です。
引きこもりの高校生佐藤和真は、哀れすぎる理由で死んでしまいます(本当に可哀想w)
死後の世界でカズマの前に現れたのは女神アクア。
魔王軍によってピンチな異世界に記憶を持ったまま転生しない?即戦力になれるようにチートあげるよ?って感じのアクアの提案に了承したカズマは、(アクアの態度にカチンときたため)持っていける「もの」にアクアを選び、ゲームっぽい異世界に転生することになるのです。
いや、初っぱなから色々おかしい。
大人しくチート武器かチート能力もらっとけば良かったのに、なぜそこで女神を選ぶのww
しかもこの女神さま、平均より知力が低いんですよ・・・・・・。
割と本気で役立たずだし泣き虫だし「プークスクス」ってやたら煽ってくるし、・・・・・・うーんこの駄女神っぷりである。
逆に可愛いです。いやむしろ超可愛かったです(´∀`*)
檻に入れられてダシ取られてるシーンとか、お腹痛くなるくらい笑いましたw
アクアもなかなか強烈なポンコツヒロインなのですが、今巻でカズマのパーティメンバーになる他の2人も負けず劣らずのポンコツっぷり。
アークウィザードのめぐみんは、超威力の爆裂魔法を使えるけれど本当にそれだけしか使えないという使い勝手の悪さがひどい。
中二病なロリッ子かぁ。他の魔法とか、この先きっと覚えない気がするんですけど、マジどうするんだろう。
クルセイダーのダクネスは真正ドMだし。
平常は物静かで普通の人っぽく書いてあったんですが、そもそもその「平常」なシーンあんまりなかったような?大体恍惚とマゾしてたような |゚Д゚)))
そんなポンコツヒロインに囲まれたカズマはというと、割合普通の少年のような気がします。
今のところ、小器用なところは目立ってますけどこれから強くなるのかな?
むしろ今回みたいに幸運とアイディアで強敵を倒していってほしいですね。器用貧乏な職業冒険者なので、満遍なく色々できるわけですし。
さて、1巻は最初の駆け出し冒険者の街からスタートして、最初の駆け出し冒険者の街で終わってしまいました。
進行遅いな!!w
まさか最初の街でガテン系肉体労働をするところから始まるとは・・・・・・。支度金がないことでこんなに世知辛くなるとは(´;ω;`)
アルバイト雑誌をめくる女神さまに哀愁を感じてしまいました。強く生きてww
そんなユルすぎる異世界ファンタジーですが、終盤は魔王軍の幹部ベルディアとのバトル展開へ。
最初のノリこそひどかったですけど、戦っているうちに真面目にピンチに陥って「おおっ!?」と感心してしまいました←
基本軽いコメディなので、真面目にバトルするだけで反動的に熱さをより感じてしまうんですよね。不思議だw
まぁカズマの「スティール」は普通にすごかったですけど。あのスキルはパンツとるだけの技じゃなかったんですねー。汎用性高そう。
全体的に軽く楽しめる良作でした!お腹いっぱい笑えてスッキリ。
続きもどんどん読んでいこうと思います( ´ ▽ ` )ノ
この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま<この素晴らしい世界に祝福を!> (角川スニーカー文庫)
KADOKAWA / 角川書店
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