紫陽花茶房へようこそ3 夜のお茶会への招待状


『紫陽花茶房へようこそ 夜のお茶会への招待状』(かたやま和華著/集英社コバルト文庫)★★★★★

紫陽花茶房へようこそ 〜夜のお茶会への招待状〜 (コバルト文庫 か 18-13)
紫陽花茶房へようこそ 〜夜のお茶会への招待状〜 (コバルト文庫 か 18-13)

前巻の感想はこちらから
紫陽花茶房へようこそ2 夜のお茶会は英国式で | 晴れたら読書を

2015年6月刊。
1年ぶりの新刊。これで完結です。
全3巻と短めのシリーズではありましたが、そもそも連作短編形式ですし、最後はきっちり大団円を迎えてくれたのでとても満足しました٩(ˊᗜˋ*)و
紅茶の香りが漂う、可愛らしくて素敵なシリーズでした。

☆あらすじ☆
銀座の路地裏の洋館喫茶店・紫陽花茶房では、英国伯爵の血を引く紫音と、ハイカラ女学生の月子が、ちょっと変わったおもてなし。紫音と月子の出会い、月子の初恋。そして…? 大正喫茶ロマンス、完結!

以下、ネタバレありの感想です。

 

一杯目 トロイメライ

紫音が月子に出会う少し前、不思議な3人の老婆が紫陽花茶房へと訪れるお話です。

大奥の勤め人だった女性の話というのは面白いですよね。
内部の事情について他言無用だったということは、今ドラマとかでやってる大奥の話はどこまで真実なのでしょう?

時間が止まってしまい、三すくみのまま関係も止まってしまったおばあちゃんたち。
紫音がプレゼントしたポーションは彼女達にどんな夢を見せてくれたのでしょうか。ちょっと気になるなぁ。

最後はなんだか魔女っぽく。
なるほどこうして銀座での出会いは生まれたわけですね。

 

 

二杯目 鍵のないオルゴール

もしや続刊が出ないのではと危ぶんでいたので、これだけは雑誌で読んでいましたw

 

月子のいとこ遼一が持ち込んだ鍵のないオルゴールと月子の初恋のエピソード

ヤキモチを焼く紫音さんは可愛いですねw
扉絵はよく見ると口をとがらせてふて腐れているのか。

月子の初恋のオチは「おいおい」って感じでしたが、月子らしいというか何というか( ´ ▽ ` )
そこは男の子のほうだろう!

 

裏側で出てくる月子ママが結構好きですw
月子がイギリスに渡ったら、実家も海外進出するんだろうなぁ。

 

 

三杯目 夜のお茶会への招待状

本当に好きなシリーズだったので、正直に言えばもっともっと長く続いてほしかったのです。
でも、このエピソードが読めたので満足しました。

 

英国大使館のパーティーに紫音のパートナーとして出席することになった月子。
ダンスの練習を頑張る月子と紫音のもとに、ヴィヴィという女の子がやってきて・・・・・・というお話でした。

海を渡りたい月子の夢。それを叶えてあげられけれど片道切符であることから踏み出せない紫音。
もどかしい2人の関係がようやく進むのです。

これが見たかったんです!待ってました!!
2巻がオレンジ試運転枠みたいな刊行をされて、シリーズがどうなってしまうのか、月子と紫音の関係は最後まで描かれるのかと、とても不安だったのです。本当に安心しました。

 

紫音自身の「止まり木」は月子しかいなくて、それだけに慎重になる紫音。
でも彼はたしかにずっと「マイ・リトル・レディ」と呼んでいたんですよね。
あとは月子にハッキリと想いを伝えるだけ。

 

その背中を押したのが「彼女」だったのには驚きましたがw
魔女は海も時も超えて、愛する孫の背中を優しく押してあげるのです。
本当に素敵ですね。

 

 

優しい人々と素敵な紅茶の香りでいっぱいのシリーズでした。
月子も紫音も大好きでした。ここでお別れは残念ですが、とても良い作品に出会えて幸せです。

かたやま和華さんの次回作も楽しみに待っていますヾ(*˙︶˙*)

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