箱入り王女の災難1 魔術と騎士と黒猫の序曲


『箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲』(三川みり著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

箱入り王女の災難  魔術と騎士と黒猫の序曲 (角川ビーンズ文庫)
箱入り王女の災難 魔術と騎士と黒猫の序曲 (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年6月刊。
「シュガーアップル・フェアリーテイル」シリーズのコンビが再タッグ。
今度は召使いの身体に乗り移ってしまった王女さまの物語です。
箱入りで世間知らずだった王女様の成長を描いていくファンタジーで、キャラがとても魅力的。
ちょっと頼りないけど真面目で素直なヒロインは、ハラハラしつつも「頑張れー!」と応援したくなる女の子でした。
前作「封鬼花伝」よりは明るめのお話でしたが、まだまだ序章。今後に期待です!

☆あらすじ☆
この王女、重大な秘密あり!? 三川みり×あきで贈る王女の逆転ライフ!!
落馬事故に巻き込まれた王女フレデリカは、目覚めると召使いの身体に乗り移っていた! しかも王女は死んだと王宮中がパニックに! 元の姿に戻るため、「地獄の番犬」と名高い騎士・イザークの力を借りるけれど?

以下、ネタバレありの感想です。

 

主人公は、次期女王となるべく育てられている王女フレデリカ
ある日フレデリカは落馬事故に遭い、一緒に巻き込まれた召使いグレーテルの身体に乗り移ってしまいます。
物語は、混乱しつつも何とか元の身体に戻ろうとするフレデリカの奮闘と、その過程で平民の暮らしぶりを学んでいく彼女の成長を描いていきます。

 

主人公のフレデリカはとにかく応援したくなる女の子でした。
世間知らずなのに、偏った知識と真面目な性格で言動がおかしくなるところが可愛い(´,,•ω•,,)♡
古代文字を判読できたり、そら豆人形を偏愛している変人なフレデリカが楽しかったです。

 

趣味は悪くても精一杯「王女らしく」あろうとするフレデリカ。
黒猫に導かれて民の苦境を知ったり、イザークとの関係から自分の寂しさを自覚したり。
「王女らしく」していた空虚なフレデリカの中にゆっくりと大切なものが満ちていくような、そんな彼女の成長ぶりがとても良かった。
フレデリカ自身が真面目に素直に一生懸命だから「頑張れ頑張れ」って応援したくなるんですよね(´∀`*)

 

そんなフレデリカの協力者となるのはふたり。

ひとりはグレーテルの幼なじみの騎士イザーク
クールな魔術師で貴族嫌い。だから王女フレデリカに最初は冷たく当たるものの、彼女の人柄に徐々に考えを改めていく、というのはもどかしくて好みな展開でした。
ただ、ちょっとイザークは個性薄めかな?ユリウスの濃さに押されがちに感じたのは少し残念でした。

糖度追加まであと一歩!というところで元に戻ってウヤムヤになってしまいましたが、ふたりの関係については今後に期待ということで╭( ・ㅂ・)و

 

もうひとりは公爵家のユリウス
天真爛漫なアホの子と見せかけて・・・・・・。
この狂犬っぷり良いですね!私はイザークよりユリウスが好きかも。丁度良いキャラの濃さだと思います。
ユリウスはフレデリカというよりは「王女」を守ることに執着している感じですが、これは将来的な三角関係フラグ!?と勝手に期待していますw

 

重要人物はもうひとり。
フレデリカが乗っ取ってしまった身体の持ち主グレーテル
目的はフレデリカを新時代にふさわしい女王に育てることのようですが・・・・・・何か他にも色々知ってそうな人物ですよね。

 

グレーテルとイザークの本当の関係も気になります。
かつてグレーテルの死を操ったのがイザーク?イザークの妹の死と関係があるのでしょうか(実は兄妹とか?)

 

ここで終わりということはないでしょうし(むしろ序章)、物語がこれからどういう方向へいくのか気になります。
「本当の意味で」元に戻るためには信頼できる人間を得なければならない、ということで今後は7人の優秀な信頼できる家臣を集めていくのかな?
建国の逸話になぞらえるなら、悪魔はイザークだから残り6人の天使を集めることになるのでしょう。
何気に「血の天使」ユリウスは難敵っぽいなー(守ってくれても簡単に信頼してくれなさそう)。

 

そういえば、物語の舞台は18世紀のドイツとかその周辺がモデルなのでしょうか。
革命が起こった「オレリアン」や啓蒙思想など、いろいろ史実っぽいキーワードが重要そうではありますが、完全に創作のファンタジーとして読んだ方が楽しめそうです。

 

とはいえ、王制のファンタジーで啓蒙思想をこれだけ前面に出すとなると、その思想に対して「女王」となるフレデリカがどう向き合うのか気になるところ
まぁ、そこまでガッツリはやらないのかもしれませんけど(;・∀・)
でも少なくとも、シュバルツノイマン党やカルステンス侯(あの雰囲気じゃ死んでないでしょう)は敵対関係にきそうですよね
どうなるかな?

 

期待の新作でした。面白かったですが、この巻のラストがスタート地点という感じ。まだまだこれから。次巻がとても楽しみですヾ(*˙︶˙*)

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