この恋と、その未来。3 一年目 冬


『この恋と、その未来。ー一年目 冬ー』(森橋ビンゴ著/ファミ通文庫)★★★★☆

この恋と、その未来。 -一年目 冬- (ファミ通文庫)
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前巻の感想はこちらから
この恋と、その未来。2  ー一年目 夏秋ー | 晴れたら読書を

2015年5月刊。
ほんとにもう、心を抉れるだけ抉ってくるラノベですね。私のメンタルがそろそろ瀕死。
今回は前作と結構絡んできて(読んでなくても問題はないのですが)、さっさと積んでる前作を読んでおけばよかったなぁとちょっと後悔してしまいました。

☆あらすじ☆
冬休みに入り、未来とともに帰省することになった四郎。姉達への恐怖に加え、三好に対する申し訳なさを抱え東京に戻った四郎だが、彼以上に家庭不和な未来が家を飛び出してきて、松永家で一緒に年越しを迎えることに。以前とは少し変わった家族と、父の誘いで出会った西園幽子達と賑やかな日々を過ごし広島へ帰った四郎は、西園の恋人である三並や広美の言葉に自分の不甲斐なさを痛感し、未来への気持ちを断ち切る決心を固めるが……。待望の第三幕。

以下、ネタバレありの感想です。

 

未来への想いを振り切るように三好と付き合い始めた四郎。
前巻ラストから「いやー・・・それは悪手でしょ・・・」と思っていたのですが、案の定というかなんというか。

 

帰省した東京でも三好よりも未来のことばかり考えてしまう四郎を見ていると、こっちまで辛くなってきます。
四郎本人も、「このままじゃいけない、こんな自分はクズだ」と責めているだけに、「このダメ男め!」と単純に罵れないのがもどかしいんですよね。
四郎は恋を捨てるために恋をするってことができるほど器用じゃないですから。
むしろ生真面目で融通がきかないからこそ、こんなに悩んでしまうわけで。

 

迷い悩み苦しむ四郎に、人生の先輩達は自分たちの恋の話を聞かせるのです。

既婚者との報われない恋から逃げるように様々な恋をした広美。
他に好きなひとがいたけれど、気づいたら西園幽子に恋をしていた三並
(前作さっさと読んでおけば良かった!)

 

二つの恋を聞いた四郎は、自分の恋を見つめ直し一つの決断を下すことになるわけですが、正直それで良いのかはまだ分からないですね。

距離を置くことで本当に気持ちにケリがつくのでしょうか。
未来への気持ちにケリがついたとしても、それで三好を好きになれるのでしょうか。
終盤のデートを見ている感じ三好に勝機はありそうにも思えましたけど、どうなのかな。
三好だけを想えない罪悪感から恋を焦っているようにも見えるんですよね。

 

人はどうして都合が良い人を好きになれないのでしょうか。
なんて書いちゃうと青臭さで個人的には照れてしまうのですが、それを真正面から真摯に丁寧に描いているこの作品は本当に素晴らしいと想います。
ぜひ四郎の恋の行く末を最後までしっかりと描ききってほしいです。

 

そういえば今回、四郎のお姉ちゃんズの印象がちょっと変わりました。
壱香たちの過剰な圧政はファザコン(慕ってるという意味ではない)の裏返しだったのかぁ。
十分ひどいと思いますけど、父親がアレだけにその唯一の男の子である四郎への不安が大きいのもなんか分かります。
あと二胡可愛いなw未来にもてあそばれてる感すごいですけどww

 

次巻で著者初の4巻だそうです。
未来と距離をとることで、四郎に何が起こるのか。とても気になります。
次巻も期待!

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