『ライフアライヴ!4 キミと続ける学園総選挙』(あさのハジメ著/MF文庫J)★★★☆☆
ライフアライヴ!4 キミと続ける学園総選挙 (MF文庫J)【Amazon】/【BOOK☆WALKER】
前巻の感想はこちらから
2015年5月刊。
最終巻。
全4巻と短めのシリーズでしたが、打ち切り感はなくコンパクトに綺麗にまとめた印象。
弱冠の不満点はあるものの、ゾクりとさせるヤンデレの怖さは健在でしたし、最後は盛大に砂糖を吐ききったので満足です。
☆あらすじ☆
いよいよ最終決戦の舞台、瀬海学園文化祭が始まった。初日に行われた討論会で千夏陣営、愛梨陣営のマニフェストが出揃い、残すイベントは三日目のミスコン、そして五日目、生徒会総選挙の最終投票だけに。「そんなに抱きつかなくていいんじゃないか?」「私たちは恋人なんですから、こうするのが自然なんですよ」支持率を得るための追い込みとして恋人を演じ続けながらも文化祭を楽しんでいた北斗と愛梨だったが、愛梨の様子がどこかおかしい?そして、生徒会総選挙の行方は―?あさのハジメ×ゆーげんが放つ劇場型青春ラブコメディ、運命の刻が迫る…!
以下、ネタバレありの感想です。
ついに最終決戦。
ルナに千夏と双子の兄妹であることがバレてしまった北斗は、それなら自分で愛梨に真実を打ち明けようと決意。しかし、愛梨はそれをフラれるのかもと不安がり北斗の話を聞かず・・・・・・という感じで物語は進んでいきます。
いやー、最後は愛梨の可愛さが突き抜けていたと思います。
デレデレ可愛いww
不安をごまかすための演技とはいえ、きっと選挙後はあんな感じにデレてそうです(・∀・)ニヤニヤ
北斗と愛梨の関係は、選挙後に告白という流れになるのかと思っていたのですが、かなり予想外の展開へ。
ミスコンという盛り上がりそうなシーンが全カットなのは少し寂しかったですが、想いが通じ合ったふたりのキスシーンはゆーげんさんのイラストも含めてとても素敵でした。
両想いになったふたり。無敵状態でこのまま最終決戦の舞台となる最終演説へ・・・・・・のはずが。
まさかの千夏のボイコット。
えええーーー!?!?(((゜Д゜;)))
このシリーズ、青臭いくらいに熱い演説シーンが大好きだったのにそこも全カットなの!?
これは寂しいです。最後の最後に盛大に盛り上げてくれると期待しただけに、不戦勝なのはやっぱりちょっと物足りない。
まぁ千夏と愛梨の姉妹対決の決着は、北斗がどちらを選んだのかということで決定したということなのでしょうけど。それもわかるけど。
少し拍子抜けしてしまったものの、ヤンデレ妹である千夏に焦点を当ててみれば、狂気と愛情の渦巻き方にゾっとしつつ、ようやく北斗が彼女に向き合えたという北斗自身の成長を見ることもできた良いシーンでした。
もうちょっとねちっこく千夏は粘ってくれても良かったんですが、ルナがいることで千夏はひとりぼっちじゃないというのも大きいのでしょうね。
選挙は無事に終了し、新生徒会が始動。
生徒会メンバーについては期待に応える面子といった感じで、冒頭のカラー口絵がわいわいと楽しそうで微笑ましいです(´∀`*)
それにしても愛梨と北斗のラブラブっぷりが半端ない。砂糖吐くよこれ。大量に。
選挙自体を最後まで盛り上げてほしかった気もしますが、ややこしい人間関係を収まるところに収め、コンパクトかつ綺麗にまとめた良いシリーズだったと思います。
ラブラブカップルも堪能できて満足。
あさのハジメさんの次回作にも期待していますヾ(*˙︶˙*)
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