ようこそ実力至上主義の教室へ


『ようこそ実力至上主義の教室へ』(衣笠彰梧著/MF文庫J)★★★☆☆

ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J)
ようこそ実力至上主義の教室へ (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年5月刊。
PVがアニメ風という、MF文庫J渾身の新作。

実力至上主義によって学生生活の充実度が左右される学園を舞台に、不良品が集められたDクラスの主人公達が上を目指して奮闘する物語です。
前半はキャラや展開が好みじゃなく投げ出しかけたのですが、終盤は楽しく読めました。今回はようやく走り始めたところという感じなので、本当に面白くなるのは2巻からになりそう。

☆あらすじ☆
希望する進学、就職先にほぼ100%応えるという全国屈指の名門校・高度育成高等学校。最新設備の使用はもちろん、毎月10万円の金銭に値するポイントが支給され、髪型や私物の持ち込みも自由。まさに楽園のような学校。だがその正体は優秀な者だけが好待遇を受けられる実力至上主義の学校だった。ある理由から入試で手を抜いた結果、主人公・綾小路清隆は、不良品が集まる場所と揶揄される最底辺のDクラスに配属されてしまう。同じクラスで成績は優秀だが性格に超難ありの美少女・堀北鈴音、気遣いと優しさでできた天使のような少女・櫛田桔梗らと出会うことで清隆の状況も変化していって……。大人気クリエイターコンビが贈る、新たな学園黙示録!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

序盤からしばらく胸クソ展開が続いて、弱冠心が折れそうでした・・・・・・過ぎた正論は暴力と同じだよ(´・ω・`)

 

それはおいといて。

主人公・綾小路清隆が入学したのは、毎月10万円相当のポイントが支給され、生徒のために様々な優遇をしてくれる楽園的な学校・東京都高度育成高等学校
ぼっちでややコミュ障気味の綾小路は、隣の席の堀北鈴音をはじめとするクラスメイトと徐々に交流しつつ、この学校の本当の姿を知っていくのです。

 

つまりは、この高校が掲げる実力至上主義とは何なのか、ということ。

 

これがもうエゲつないシステムで驚きました。
学力だけでなく、授業態度や生活態度等を評価したポイント制でクラスを順位付け、それに応じて学内キャッシュであるポイントも変動する。
月10万円の贅沢に興じた翌月には支給0という落としよう。食事も一気に質素になります。
さらには赤点とったら即退学という無慈悲な勧告。

 

なにより一番ひどいのは、Dクラスにひたすら不平等が突きつけられるということですよね。
社会は平等じゃない云々いってましたけど、試験範囲くらいフェアにいこうよ・・・・・・(´Д`;)

 

そんな惨めな崖っぷちに立たされたDクラスの面々が、最初のハードルである中間テストを乗り切るところまでを描くのが1巻の内容でした。

 

しかしこれ、こんな調子でDクラスのメンバーはこれからも協力していけるのでしょうか。
最後はちょっと仲良くなってましたけど、なんか前半の彼らのキャラクター的に友情が脆そうにも思えて仕方ないんですよね。
天使っぽいヒロインだった櫛田桔梗も衝撃の二重人格でしたし。いやまぁ彼女は最初から胡散臭かった。うん。
3バカは・・・・・・あれだ。絶対毎回ピンチに陥って足引っ張るやつらだ。

 

主人公の綾小路がかなり謎めいているんですよね。
ALL50点をわざと取るとか、むしろバカなんじゃないでしょうか・・・・・・?自己顕示欲がにじみ出てるような・・・・・・目立ちたくないなら点数ばらけさせよう(;´∀`)
途中の堀北兄との格闘戦を見る感じ身体能力も高そうだし、これはまたファッション劣等生がきたなぁ。

そういえば、高校生の頃は過去問ってあんまり使わないんでしたっけ?
大学入ると過去問がないとテストが不安で仕方ないレベルまで依存しちゃうんですけど。

 

メインヒロインの堀北については、前半は好感をもつのが難しかったのですが、最後は良いツンデレになりそうな片鱗が見えたので満足です。
なんだかんだ言って、この子は兄の言う通り「孤独」と「孤高」をはき違えただけの普通の子なんじゃないかと思ってる。

 

本題に入るまでが冗長すぎたのは微妙でしたが、終盤の赤点回避に向けた猛勉強に入ってからは面白くなってくる作品でした。
それでもヤマ場としては盛り上がりに欠けてますし、主人公の正体も結局謎のままだし、今回はいかにも導入部という感じ。

 

不良品のDクラスの生徒達は、果たしてAクラスにのし上がることができるのか!?
次巻以降に期待です(`・ω・´)ノ

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「ようこそ実力至上主義の教室へ」への2件のフィードバック

  1. 確かに今回は導入部という印象が強かったですね。でも、学校のシステムや個性的なキャラクターが沢山出てきたのでそこは致し方がないのかな〜

    でも、綾小路を初めとするキャラクター達はまだまだ掘り下げられそうです。それと衣笠先生が書かれたシナリオに共通することですが主人公が本来の能力を隠して後から俺強ぇする描写は秀逸です(暁の護衛やレミニセンスをプレイしたら個人的に劣等生なんか比較にならないw

    なんにせよこれからの展開に期待ですね。

    1. コメントありがとうございます。

      衣笠さんは有名なゲームシナリオライターだそうですね。
      1巻はキャラよりも学校そのものの空気(雰囲気?)を見せようとしているようでしたし、ゆっくりと物語の舞台から構築させていくタイプなのかな、と読んでいて思いました。

      主人公はまだまだ実力をほとんど見せてない気がしますし、次巻からが本題なんでしょうね。

      私もこれからの展開が楽しみです!( ・ㅂ・)و ̑̑

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