文句の付けようがないラブコメ3


『文句の付けようがないラブコメ3』(鈴木大輔著/集英社ダッシュエックス文庫)★★★★★

文句の付けようがないラブコメ3 (ダッシュエックス文庫)
文句の付けようがないラブコメ3 (ダッシュエックス文庫)

前巻の感想はこちらから
文句の付けようがないラブコメ2 | 晴れたら読書を

2015年5月刊。
素晴らしいです!まだ物語は終わりませんし、続きは超絶気になりますけど!!
それでも2巻からの上下巻構成の物語として、1巻以上の完成度を見せてくれました。ラストシーンの壮絶な美しさに鳥肌。
思わず叫びながらソファーから落ちるくらいには感情を揺さぶられました。何度も言うけど本当に素晴らしかった・・・・・・でも辛い。

☆あらすじ☆
再構築された世界でも惹かれ合った優樹と世界(セカイ)。世界は次第に学校にも溶け込んでゆき、彼らの平穏な日々は今度こそ続いていく――と思われたが。世界の態度はどこか煮え切らず、優樹は不審を抱いていた。そんなある日、おチヨによって世界(せかい)と世界(セカイ)の秘密は暴かれ、無情にも決断の刻が迫りつつあることを知らされる。九十九機関から逃れるためにあらゆる手段を使った逃避行の末、辿り着いたのはとある港町の修道院。そこでささやかな”願い”を果たそうとする二人を待ち受ける運命とは――

以下、ネタバレありの感想です。

 

学生編といえそうな今回の優樹と世界の「ラブコメ」。
同級生達との軋轢という前巻のトラブルを乗り越え、優樹のプロポーズも炸裂し、文字通りのラブコメな日常が始まって・・・・・・

 

幸せいっぱいに笑う世界は可愛いし、ノロケる優樹にはニヤニヤするのに、なぜこうも不安を駆り立てられるのか。

 

いや、不安の理由は分かりきってるんですけどね。
1巻で示された「ゲーム」のエンディングに向けて、1巻と同じように「駆け落ち」が始まった時点で結末はほぼ丸見えなんですから。

 

それでも前巻よりも長く続いたふたりの逃避行。
追っ手を気にしつつも、ふたりきりの時間に幸福を感じる優樹と世界の姿が微笑ましく、それでいてどこか諦念が漂ってくるのが寂しくて。

 

1巻ではコンパクトにまとめた二人の物語を、今回は情感たっぷりに仕上げてきました。
それはもうガンガンと感情を揺さぶるほど。
幸せな日々を少しでも長く続けるために、少しでも一緒にいるために、優樹とおチヨは精一杯に頑張って、戸惑いながらも世界は笑っていて。
「ウェディングドレスを着てみたい」という世界を、優樹とおチヨは心から叶えてあげたいと願って。

 

その先にあるのがこんな結末なんて酷すぎる。報われなさ過ぎて辛い。
結果だけ見ると1巻よりも酷いじゃないですか。春子とおチヨまであんなことになるなんて。

 

そして、犠牲を出しても世界を選んだ優樹の前に突きつけられたゲームオーバー。
血染めのウェディングドレスを纏って「ありがとう」と笑う世界の壮絶な美しさに鳥肌がたちました。

 

ほんとに、なんでこんなことに・・・・・・

ハッピーエンドのためにどんな道を選べばいいというのか。

 

ところで「裁定者」は交代制なのでしょうか。
前回のゲームで裁定者だったおチヨさんが全面協力しているあたりでアレ?と思ったのですが、まさかの小岩井さんにバトンタッチ。
セリフ的に何度か小岩井さんが裁定者をやっていたようですが・・・・・・それとも「中の人」がいるのかな?

 

というか前回(1巻)は1万と123回目だったのに、今回は35万と65回目になってるんですが。
1巻直後に続くゲームじゃなかったのか!?一体次に語られる「ラブコメ」は何回目になるんだ・・・・・・(((゜Д゜;)))

 

そうして始まってしまった新しい「ゲーム」。
クソゲーどころじゃない!
前2回のふたりの面影はどこに・・・・・・。完全に敵対してる(´;ω;`)
ユウキが九十九機関の回し者なのは1巻と同じですが、「生け贄」だった1巻とは違い、神の役割を把握した上で(?)世界を役割に縛り付ける役目って・・・・・・。
思わず叫んでしまいました。なんてクソゲー!
これでラブコメが本当に始まるのでしょうか?それとも新たな切り口として違う未来を掴み取れるのでしょうか。

 

ああもう!続きが!早く!読みたい!!!

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