虹色姫の紡ぐ糸


『虹色姫の紡ぐ糸』(山咲黒著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

虹色姫の紡ぐ糸(仮) (一迅社文庫アイリス)
虹色姫の紡ぐ糸(仮) (一迅社文庫アイリス)

2015年5月刊。
養蚕家のヒロインと二重人格(というより外面系)ヒーローのふたりが、幻の蚕を育てる話です。
そこに王家の落胤疑惑やら暗殺者の魔の手やらのトラブルが舞い込むわけですが・・・・・・なんだろうな。うん。誰か奴を殴り飛ばしてくれ。

☆あらすじ☆
没落貴族の娘・プジェットが借金のカタに腹黒幼なじみから迫られたのは、幻の「虹色蚕」を育てて極上の糸を取ること。出来なかったらあんたと結婚する!?冗談じゃない!意気揚々と虹色蚕を育てることにしたプジェットだけれど、なぜか騎士のラウルが護衛につくことに。完璧な紳士かと思いきや、外面がいいだけの二重人格騎士と一緒に蚕を育てていくうち、狙われているのは虹色蚕でなくプジェット自身だと気付いて…!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

腹黒幼なじみアウリールによって、借金のカタに幻の虹色蚕を育てるように命じられた養蚕家のプジェット
そして、プジェットに王家の落胤疑惑があると言われてアウリールからプジェットの護衛を命じられた黒騎士ラウル

 

物語は、ラウルの婚約者メリッサやアウリールのかつての親友メイに横槍を入れられつつ、ラウルとプジェットが少しずつ惹かれ合っていく姿が描かれていきます。

 

まぁ、ラウルとプジェットの恋そのものについては王道で可愛らしかったです。うん。「貴族」や「女」への苦手意識を払拭してくれる相手に好意を抱くのはとても自然ですしね。

 

メリッサについてはすごくイライラしたけど、ワガママ貴族令嬢のテンプレな感じだったし、最後はスカッとしたし問題ない。
メイについても「お前男だったのかよ!」って驚いたしその後の行動もヤンデレ的でどきっとしたけど、彼はただ純粋にプジェットを守りたかっただけですから、これも許容範囲。

 

ただしアウリール、お前はダメだ。

 

幻の蚕云々も、王家の落胤云々も、全部ウソなの!?ただの罠!?
めんどくさい叔父を陥れるためにここまで他人を巻き込むんですか!?うわー引くわー・・・
落胤の話やメリッサを呼び込んだことは(実は妹のように大事にしてる)プジェットを信頼できるラウルに預けられるかどうか見極めるため?
愛情がわかりにくすぎて、むしろ嫌がらせにしか見れなかったんですが!

 

アウリール、苦手すぎるなぁ。こいつがもう少し懲らしめられた方がスッキリした読後感を得られたかもしれません。腹パン1発じゃ物足りないですよ。

 

とまぁ、若干イラっときたものの、全体的には王道ラブロマンスに養蚕という目新しさを加味した面白い作品だったと思います。
山咲黒さんは初読みだったのですが、今後もチェックしていきたい作家さんですね。

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