天久鷹央の推理カルテ2 ファントムの病棟


『天久鷹央の推理カルテⅡ ファントムの病棟』(知念実希人著/新潮文庫NEX)★★★★☆

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)
天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟 (新潮文庫nex)

前巻の感想はこちらから
天久鷹央の推理カルテ | 晴れたら読書を

2015年3月刊。
天才診断医天久鷹央が様々な謎を医学的に解き明かすシリーズ第2弾。
3巻も近日発売予定ということで、かなり順調のようですね。今回も面白かったです!
そしてラスト泣いた(´;ω;`)

☆あらすじ☆
その病気(ナゾ)、命にかかわるぞ?
炭酸飲料に毒が混入された、と訴えるトラック運転手。夜な夜な吸血鬼が現れる、と泣きつく看護師。病室に天使がいる、と語る少年。問題患者の巣窟たる統括診断部には、今日も今日とて不思議な症例が舞い込んでくる。だが、荒唐無稽な事件の裏側、その“真犯人”は思いもよらない病気で……。破天荒な天才女医・天久鷹央(あめくたかお)が“診断”で解決する新感覚メディカル・ミステリー第2弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

Karte.01 甘い毒

コーラ大好き巨漢のトラック運転手が、飲んだコーラに毒が入ってた!と騒ぐという話し。
コーラを毎日4・5リットルって・・・・・・しかもダイエットコーラですらない。いや、ダイエットコーラのせいで酷い目にあったわけですけど。
原因の病名は知りませんでしたが、自覚症状が太るだけって怖すぎる。

 

Karte.02 吸血鬼症候群

いやいやいや・・・・・・この病院怖すぎるでしょう!?
途中の真っ赤な口して笑う老女も大概ホラーでしたけど、リアルに怖いのはそんな老人を食い物にする病院ですよ。怖い。ほんとに存在しそうなのがまた怖い。
異食症で信じさせてからのどんでん返しが面白い短編でした。血を摂ろうとする行動じゃなくて、血を摂らせまいとする行動だったとは。
それにしてもこの病院、経営方針も怖い上に院長ヤブ医者とか勘弁してくれ。

 

Karte.03 天使の舞い降りる夜

鷹央にとってただの患者以上の存在の少年・健太
末期の白血病で余命いくばくもない彼の周囲で「天使をみた」という不審な事件が起こる、という中編。今回のメインストーリーですね。
「天使」の正体はともかく、中学生達の急変の原因は予想外でした。いや、いたずらの類いだろうとは思っていたのですがそこまでするのかって。
これ、病院側も薬剤の管理が緩すぎるような気がするんですけど、こんなもんなのでしょうか(;・∀・)
しかし嫌がらせかと思いきや・・・・・・年が近いだけに余計に自分たちの言動についての後悔と健太への憐憫の感情が大きくなったのかもしれませんね。

そして、健太の存在は鷹央にとっても大きな試練であったわけです。
コミュニケーションスキル以外は完璧な医者である鷹央が「患者の死」に慣れていないというのは意外でした。自分よりはるかに年下で、自分にとっても思い出のある患者の死を受け止めきれずに挙動不審になる鷹央の姿が切なかったです。
クリスマスソングのかかる中での嗚咽、という印象的なシーンは涙を誘いました。

 

今回もとても面白かったです!3巻も楽しみだヾ(*˙︶˙*)

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