シンデレラ伯爵家の靴箱館4 小さき乙女は神を知る


『シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る』(仲村つばき著/ビーズログ文庫)★★★☆☆

シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る (ビーズログ文庫)
シンデレラ伯爵家の靴箱館 小さき乙女は神を知る (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから
シンデレラ伯爵家の靴箱館3 仮面の乙女は真を歌う | 晴れたら読書を

2015年5月刊。
序盤からアランがフルスロットルで盛大に笑いました。そろそろ妹に遊ばれていることに気づけ!
指南書通りに進めても180度から回れば意外と正道に戻れるものなのかもしれない・・・・・・と思ったりそうでもなかったり。いえ、いつものアランさまでした。おかしいこのひとほんとおかしい。
魔術師の靴絡みの事件も今まで以上に読み応えがありましたし、巻を重ねるごとに面白くなっていく良シリーズだと思います。

☆あらすじ☆
シンデレラの末裔・ディセント伯爵家のアランに求婚された新米靴職人のエデル。だが、自らの出生、そして父の存在からその申し出を断ってしまう! 失意のアランは熱にうなされるも、とある啓示(?)を受け――? 一方のエデルはレイと決着をつけるため、彼が出入りするクラウデッド家の仮装パーティに潜入することに。そこで《魔術師の靴》による事件に巻き込まれ……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回の魔術師の靴は「こびとの靴」。
グリム童話の『こびととくつや』がモチーフなのですが、以前よりも物語と童話のリンクが巧くなっている気がします。元ネタの物語は概要しか知らないんでそう感じるだけかもしれませんが、今までより靴絡みのストーリーが一段と面白く感じました。

 

そして、今回のストーリーは今まで以上にやるせない・・・・・・(・ω・`)

 

わずか10歳にして運命に翻弄されてしまった庭師の少女リリーローズ
聡明さから自分の行ってきたことを「罪」であると理解して、疲れ切っている姿がどうしようもない哀れみを感じさせました。彼女が望んだことではないのに。「子どもは、大人になるまで人生を変えられない」と嘆くほどに追い詰められたリリーローズの苦悩が切なかったです。しかも、最後は彼女の魔力も奪われて。大人にはなれるけど年寄りにはなれない、というのが・・・・・・なんとも辛い。

 

そこにつけ込んだレイは本当に外道ですね。
彼の目的がついに判明しましたが・・・・・・うーん最低。
「ヴァイオレットをよみがえらせるため」という言葉だけを聞けば悲しい愛の話になりそうなのになぁ。その後の「自分の手で彼女を台無しに」という説明でそれが勘違いだと思い知らされてちょっと鬱になりました。この人、ある意味では徹底しているのか。

 

今後は、今回みたいな形でレイと対決していくのでしょうか。今のところ対抗手段がなさそうなのが心配です。

 

ストーリーも良かったのですが、エデルとアランの恋もまた一歩進展。
冒頭でプロポーズお断りからの、天使からの天啓には腹筋崩壊。
壊れたw私の腹もだけどアランが壊れたww
大丈夫大丈夫!お兄さまにはまだ「のびしろ」がありますってぇ〜、って感じに焚きつける妹を早く誰か何とかしましょう。のびしろってなんだよ!どこ伸ばす気だよ!
・・・・・・手品のテクニックか。それとも手当てのテクニックか。

そういえば「押してダメならひいてみろ」作戦はどこへいってしまったのでしょう。引いてたかな?むしろさらに押してたような。無意識でしょうけど。アラン様、無意識の方が普通にカッコイイですよー・・・?

 

今回もいつも通りエデルとアランの会話のキャッチボールは全く成立してませんでしたが、距離感はどんどん近くなっていってるようです。もう完全に両想いですしね。ニヤニヤするーw
「一緒に幸せな豚を目指そう」には笑ったけれども!豚から離れて!

 

それにしてもエデルのウサギ姿は可愛かったです。これは確かに家の中での着用もやぶさかではない。

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。