東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。


『東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。』(和智正喜著/富士見L文庫)★★☆☆☆

東京怪異案内処 この街の憑り道、お連れします。 (富士見L文庫)
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ちょっと私には合わない作品でした。
東京各地の隠れた(?)名所を巡りつつ、先生が「迷子」の人々を導くお話。
東京在住の方ならもっと楽しめるのかもしれません・・・・・・。

☆あらすじ☆
都市の迷い子、案内します。街歩きふしぎ発見ミステリー!
お散歩専門店“とうきょう堂”。そこは東京に数多ある不思議スポットを訪れて以来、怪異に悩む人々がやってくる案内処。店の住人“先生”が、相談事に示す解決方法とは――?
「さあ、あとはお散歩をするだけです」

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブな意見なので閲覧注意。

 

東京のある商店街に店をかまえるお散歩専門店「とうきょう堂」
その店主の、女子高生アルバイトの花奈、そして店の奥にひっそりと居候する謎の「先生」の3人が、東京の各地で迷子になってしまった人々を助けていくのが本作のストーリーです。連作短編形式で、それそれの話の中には東京各地の様々な名所が登場し、関連したエピソードを紹介しながら話が進みます。

 

どの場所もほぼピンとこなかったのは哀しき地方民だからでしょうか(´;ω;`)知る人ぞ知る名所?東京の人ならわかるんだろうなぁ。いいなぁ。
とはいえ、そこは名所ガイドブックを読んでいるみたいで面白かったです。付録の「東京あまり怪異でないお散歩案内頁」は写真付きでよりイメージしやすく楽しかったですし。

 

ただ、まぁそれならガイドブック読めばいいわけで。
小説としてはどうかというと、うーん、ちょっと私好みではない感じ。

 

まず語り部的ポジションにある花奈がとても苦手でした。おせっかいで厚かましい花奈のキャラクターがどうしても受け付けず、苦手意識を持ったまま物語を読み始めることに。

 

そして「迷子」という設定もなんだかいまいちよくわからない。
幽霊でも生き霊でもなく、悩める人の一部が街の四次元部分にさ迷いこんだということなのでしょうか。ひとつひとつのエピソードは悪くなかっただけに、解決部分でしっくりこなかったのは残念。

 

最後に「先生」。
ミステリアスな「先生」のキャラクターは好みだったし、こういうキャラは別に謎めいたままで終わってもいいんですけど、それなら最後の最後で一目惚れなんてさせないでほしかった・・・・・・。
かなり個人的な嗜好の問題なんですけど、あそこで人間味をみせたせいで先生のキャラがぶれたように感じたんですよね。なぜ恋したのかもよく分からず(一目惚れだから、といえばそうなんですけどあの流れは物語にとって必要だったのでしょうか)、怪異か人間かあやふやな謎キャラとしての魅力が今ひとつ私には伝わってきませんでした。

 

全体的に悪くないのに、どうにも細部が好みに合わない作品でした。残念です。

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