赤と黒の針騎士 茨に誓う彼の名は


『赤と黒の針騎士〈ナーリ・ナイツ〉 茨に誓う彼の名は』(永瀬さらさ著/角川ビーンズ文庫)★★☆☆☆

赤と黒の針騎士 茨に誓う彼の名は (角川ビーンズ文庫)
赤と黒の針騎士 茨に誓う彼の名は (角川ビーンズ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

2015年5月刊。
「精霊歌士と夢見る野菜」シリーズでデビューした永瀬さらささんの2作目。預言を絶対的なものとする世界を舞台に、針姫と針騎士が逆境を乗り越えるというシリアスなファンタジーでした。
前作は結構好きなシリーズだったのですが、うーん、今作はちょっと私には合わなかったです。残念。

☆あらすじ☆
決して外れることのない預言に支えられるノルン王国。第一王女ジゼラは「恋した相手と結ばれない」という預言に縛られている。だが、一騎当千の力を授かる“針騎士”を叙任できる唯一人として、国中の男達から狙われることに。武将“赤の針騎士”兼執事のソールに守られながら、知将“黒の針騎士”を探すジゼラだったが、自分の命を救った正体不明の武器商人オルスを選んでしまい…!?恋の宿命に逆らう最凶主従、始動―!!

以下、ネタバレありの感想です。ネガティブな意見なので閲覧注意。

 

預言布に縫い付けられる絶対に外れない預言によって繁栄が約束されるノルン王国。しかし、当代の針王が妻である先代針姫を追い出したことから、針王サイドと針姫の側近である針騎士サイドに深い軋轢が生じ、国は分裂の危機にあるという状況。その中で、針騎士が国を支配するともとれる内容の預言が現れたことで、当代の針姫ジゼラは窮地に追い込まれる・・・・・・というのが序盤の流れ。

 

父王も自分を可愛がってくれた針騎士たちも、どちらも大切だからこそどちらかを選ぶことのできないジゼラ。
そんな彼女は自身の「赤の針騎士」ソールと共に王城を逃亡し、その先で空席だった「黒の針騎士」に選ぶ代わりに手助けを申し出るオルスの手をとることになるのです。

 

このオルスを「黒の針騎士」に選ぶという流れでまず躓いてしまったんですよね・・・・・・。
色々交渉はしていましたが、その直前に「黒の針騎士」という地位がどれだけ大切なものなのか熱く語っていた割にポッと出の男をあっさりと任命したなぁと思って。せめて、なぜジゼラを助けてくれるのか、なぜ針騎士になることが見返りになるのか、というオルス側の利益はちゃんと最初に確認しておいてほしかった・・・・・・。

 

この交渉段階もそうなんですが、オルスとジゼラの会話がどうにも噛み合っていないように感じたのが残念
私の読み方が悪いだけなのかなぁ(´・ω・`)
終盤でオルスの裏切りが発覚し、それでもオルスを信じるという流れもなんだか一足飛びでよく分からなかったですし・・・・・・。

 

設定や展開そのものは面白かったのですが、今回のエピソードをまとめるのに1冊では足りないように思えました。人間関係の心理的な描写も、針騎士VSジゼラという対立構造の変遷も、駆け足すぎてダイジェスト版を読んでいる感じがして残念。
ただ、前作はとても好きでしたので、もし次巻が出るのであればそれに期待したいと思います。

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