黒鋼の魔紋修復士12


『黒鋼の魔紋修復士〈ヒエラ・グラフィコス〉12』(嬉野秋彦著/ファミ通文庫)★★★★★

黒鋼の魔紋修復士12 (ファミ通文庫)
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前巻の感想はこちらから
黒鋼の魔紋修復士〈ヒエラ・グラフィコス〉11 | 晴れたら読書を

ついに様々な謎が明かされるシリーズ第12巻。
本作は全13巻を予定しているとのことで、次巻で完結です。完結に向かって高まってます。それはもう色々と・・・・・・。なんなんですかこれ!面白すぎるっ!!

☆あらすじ☆
オルヴィエトの命により、各国の拠点破壊と神巫襲撃を続けるユールローグ一派。それに合わせるかのように、ディーはかねてより自分を苦しめる悪夢の真実に気づき始める。予断を許さない状況の中、ディー、ヴァレリアを含めたアーマッド首脳陣を招集した国王とシャキーラは、ついに神聖同盟とレドゥントラの、本当の歴史について語り出す。一方、虚無に囚われ圧倒的な力で殺戮を続けるルキウスにも変化が訪れ――。真実、歴史、そして宿命が翻弄する第12巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ラスト2冊ということで、重大な事実がどんどん明らかにされました。
ここに至るまで、色んな国へ行き、色んな人々との様々な関係を築き上げてきたディミタールとヴァレリア。そんなふたりの軌跡にどれだけ多くの伏線が隠されていたことか・・・・・・綿密すぎてやばい。嬉野さん、伏線置くのうますぎです。

 

とにかく一番の大きな伏線回収といえばやはり同盟と神話に隠された秘密ですよね。
7巻でギャラリナとの比較宗教学的問答で出てきた疑問はここに帰結するわけですか。むしろ同盟外にあり他宗教国家のビゲロウの存在そのものが神話の土台となった事実への伏線だったのでしょう。ビゲロウはこれからギャラリナの国盗りが始まるようだし、本筋にはもう絡んでこないかもしれないですしね。
それにしても明かされた事実は衝撃的でした。てっきり「魔」という異端の民がいた的な話になると思ってた私の予想は大ハズレです・・・・・・そうくるのかぁ。

 

同時にリヒテルナッハ家の秘密とディーの「暴走する消せない魔紋」の正体も明らかに。
人間ではない別の存在の末裔ってことは、結局事態を収拾するにはやっぱりディー自ら一族を根絶やしにするしかないんですよね。大丈夫かなぁ。
ただでさえ今回は母親の心中未遂の真相が母殺しであると分かったり、叔母であることが判明したメドウを殺してますしね。もうメンタルがボロボロ・・・・・・
ディーのために罪を背負う覚悟を決めたヴァレリアに対して「綺麗なままで、おれのそばにいてくれ!」と哀願のように縋るディーの姿が切なすぎました。涙の挿絵にもらい泣き。
頼むからディーごとバッドエンドにしないで・・・・・・過去現在とこんなに苦しんでいるんだから、せめて未来はヴァレリアと一緒に幸せになってほしいです。ハッピーエンドじゃなかったら発狂しそう。私が。

 

・・・・・・でも不穏なんですよ。ラストの空白の十数時間ってたぶんそういうことでしょ?私的に、これって主人公死亡フラグなんですけどどうなんですかねぇ!?(´;ω;`)

 

アーマッドを含む同盟諸国を相手に暗躍するオルヴィエトたち。
狙いは神巫の「契約の印」を失わせることでレドゥントラの封印を解くことだと明らかになりましたが、あと1冊でどう収拾を付けていくのか・・・・・・。
ディヤウスとして覚醒したルキウスはやっぱりディーと激突するんでしょうか(´・ω・`)

 

ちょっと怖い展開になってきましたが、泣いても笑っても次巻で完結。
見守るしかないですよねぇ。ドキドキします。8月が遠いぞ!

そういえば今回ついにディーもベッチーナの素顔を見たわけですが、読者はちゃんと見せていただけるのでしょうか。

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