白竜の花嫁6 追想の呼び声と海の覇者


『白竜の花嫁 追想の呼び声と海の覇者』(永野水貴著/一迅社文庫アイリス)★★★☆☆

白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)
白竜の花嫁6(仮) (一迅社文庫アイリス)

お久しぶりの第6巻。
前巻は衝撃の鬱展開でなかなか読み返したりするのが辛かったんですが、それも今回で報われ・・・・・・あれ・・・・・・?
第6巻は澄白と母親のルーツが明かされるお話でした。
仕方ないとはいえ、なんだかちょっとやりきれないなぁ。澄白への鞭展開は留まるところを知りません。

☆あらすじ☆
白竜の青年シュトラールと、その“花嫁”となった澄白。優しく穏やかな日々は、ゴルト族の竜、アメテュストの死により突然の終わりを迎えた。彼のもとを離れた澄白は、亡き母の一族が住む里を目指す。一方、シュトラールは、澄白の不在に喪失感を感じて…。澄白を持つ新たな出会いと過去に穏された真実とは?そして、すれ違う二人の想いの行方は?竜と姫君の恋絵巻、待望の第六弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

凄絶な置いてけぼりを食らった澄白。行き場のない彼女は、自分のルーツである「払暁の一族」にアメテュストへの仕打ちを問い質すため一族の里を訪れます。
そこで知る、18年前に母が失踪した経緯。
母は人殺しなのか?そうではないなら誰が母を陥れたのか?18年前の殺人事件の真相とは!?

・・・・・・って書くと完全にミステリーですね。「見習い薬師・澄白の事件簿」ってタイトルでもいけそう(いけない)

 

予想外にミステリー調な展開で戸惑ったものの、内容は面白かったんです。
真実を明らかにするために奔走していたのに、そこで重ねた時間と人々への想いが枷となって、せっかく掴んだ真実は胸の内に秘めるしかないというのが切ない。
後味はちょっと悪いものでした。結局、里の人間は澄白も母親も同胞殺しだと思ったままなのだろうか・・・・・・真犯人についてはあれで報いということなのでしょうけど。

 

そういえば、いつの間にか母親の無実を証明する謎解きになってて、アメテュストへの仕打ちに対する糾弾はうやむやのまま終わってしまいました。まぁ、閉鎖的で頑固な集団に澄白ひとりで最初の質問以上の何かが出来たわけでもなかっただろうし、仕方ないのかな。

 

あと、今回のメインストーリーがミステリー調だったのは富士見L文庫から出てる読み切り作に影響されたのでしょうか。

 

肝心のシュトラールとの再会はどうなるんだろう・・・・・・と不安に思っていましたが、終盤、追い詰められた澄白を護るために舞い降りたシーンは胸が熱くなりました。
そうだよ。これが見たかったんだ!シュトラールの出番はほんと少なかったですが、あの壮絶な訣別から(読者が)立ち直るには必要な時間だったと思うことにします。
シュトラールと澄白の間のしこりは完全にはなくなっていないし、アメテュストの存在はまだまだ2人の関係に影を落としそうですから、本当の意味での仲直りは次巻に持ち越しなのでしょう。ううう焦らすなぁ。

 

今回は「払暁の一族」の長である黒鳶と、《ハルコス》の竜・プリミラの顔見せ回ともいえる内容でした。
ふたりに関してはザラーム絡みで再登場がありそうですね。
特に黒鳶。澄白を通して深緋への執着を見せる姿にゾクッとしました。これは活躍が期待できそう・・・・・・w

 

まだ完全に関係修復できてはないものの、一応の再会を果たした澄白とシュトラール。
次巻はいつなんですかねぇ。ほんとに。また1年後とかいやですよ・・・・・・。

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