『闇の皇太子 未完の後継者』(金沢有倖著/ビーズログ文庫)★★★☆☆
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前巻の感想はこちらから
何だかんだ言いつつ先が気になって読んでみた第2巻。
え・・・・・・早・・・・・・っ!!!((((;゚Д゚))))
☆あらすじ☆
いきなり現れた異母弟・言により、自分が“闇世界”の王『闇皇』の息子であり、第一の後継者候補であることを知った后。突然のことに反発しつつも、味方である安倍晴明から軽い特訓を受けていたある日…後継者を狙うライバルでありながら后に異常な執着をもつ言に、闇世界へと連れ去られてしまう!そこで待ち受けていたのは、最強の力を持つ言を後継者にするべく動く一派と、まだ見ぬ父・闇皇で…。そして后が知る“真実”とは―!?個性的なイケメンたちが繰り広げる痛快バトル第2弾。
以下、ネタバレありの感想です。
私、てっきりしばらくは闇皇後継者の座をかけてヤンデレ弟と対立していく展開になるのだと思ってました。両陣営に魅力的なキャラを配置してるし、それぞれにスポット当てつつ何戦かして、やっと言を陥落!って流れになるのかと・・・・・・。
違った!
あれ!?出会ってまだ2日ですよ!?
もう後継者争い終わっちゃうんですか・・・・・・((((;゚Д゚))))
想像を絶する超スピードでミッションクリア。いやいやいや早すぎるやろ・・・・・・とは思ったものの、よく考えれば1巻からの言の言い回し的に「闇皇の座」そのものに興味はないんだし、后を殺せないってわかったらサクっと思考を切り替えてもおかしくないのか。ヤンデレはデレてるからヤンデレなんですもんね(??)
うーん?と頭をかしげましたが、面白かったからまぁいいか。
そんなことよりも、今回は親世代がゾクゾク登場。
后ママと闇皇が登場しました。この二人メインの外伝シリーズが読みたくて本編に手を出したんですが、なんかこの巻を読んでしまうと葵さんが不憫すぎてどうしよう。
一夫多妻をやだなぁって思ってしまう現代日本人だからってのもあるんですが、葵さんは今のところ最大級に不幸な人なんで、この人をそっちのけで后ママと闇皇のラブロマンスを読んでもモヤモヤしてしまいそうだ・・・・・・
葵さんほんとに可哀想(しつこい)
夫は異世界で愛人に愛を捧げてるし、一人息子は反抗期どころの騒ぎじゃない塩対応な上、愛人そっくりの異母兄にデレるし。
ひとりぼっち・・・・・・
葵自身にも多大に問題があるとはいえ、全ての元凶は闇皇だとしか思えない。一夫多妻なら満遍なく全妻に愛情そそげよ!!
なに最後に出てきて良い感じにまとめちゃってるんですか!
言が歪んだのお前のせいだろ!!子育て下手すぎか!!!
とまぁラストで大憤慨したんですが、物語自体は面白かったです。
ページ数あっさりだし、展開もかなり早いんですけど、読んでる間はすいすいと楽しく読めましたし。不思議と満足している。
なんだかキャラも馴染んできたし、続刊も読んでいくかなぁー。
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