妖精令嬢の恋のからさわぎ 宰相騎士は深淵をのぞく


『妖精令嬢〈レディ・フェイ〉の恋のからさわぎ 宰相騎士は深淵をのぞく』(朝前みちる著/ビーズログ文庫)★★★☆☆

妖精令嬢の恋のからさわぎ -宰相騎士は深淵をのぞく- (ビーズログ文庫)
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後妻さんと義理の息子のラブコメって、なんて少女小説コード(?)ギリギリを攻めてくるんだ・・・・・・デビュー作「斯くして歌姫はかたる」がとても好きだったので次回作を楽しみにしていたら、衝撃の爆弾作がきてしまいました(´Д`;)
しかし内容は安心安全の少女小説仕様。当たり前か。
ヤンデレヒーローと病んでるヒロインは混ぜるな危険だとよく分かりますね。ふたりとも目を覚ませ!
セリフのノリの良さやストーリーのテンポ良い進め方は前作と変わらず。本作も面白かったです。
まだ謎が残っているので続刊に期待。

☆あらすじ☆
年上義息子(しかも幼なじみ!)、病ンデレ大爆発!?
初恋の君の後妻になったフェイス。だけど、彼が謎の呪いで倒れてしまう!必ず目覚めさせると意気込むフェイスに、彼の息子で幼なじみのエセルは“父と別れろ”と言い出した!?けど、そんなことで引き下がるフェイスじゃない!「逃げたくなる目にあわせてあげます、母君」「――母君って、素敵。もう一度呼んで下さる?」かみあわない義母×義息子の禁断ラブコメ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「妖精令嬢」と呼ばれ破天荒な変わり者として有名な侯爵令嬢フェイス
幼い頃から想い続けた父親の友人ライアン(46歳、3人の子持ち、美中年)の窮地を利用して救うため彼の後妻となることを強行決心し、晴れて結婚式!というところでライアンが眠り続ける呪いにかかってしまいます。彼の呪いを解くためにフェイスは、ライアンの次男にして幼馴染みにエセルと共に事件の真相を探ることになる、というのが本作のストーリー。

 

あらすじが公開されたときは戦々恐々としていたのですが、たしかに「義理母子ものの皮をかぶった、ただの年の差長馴染みラブコメ(ヤンデレ風味)」(あとがき談)ですね。

ヤンデレヒーローって聞いてたのに病んでないじゃないか!と序盤こそ思ったのですが、これはエセルがズルズルと病んでいく仕様なんですね。
せっかく踏みとどまっていたのにフェイスが背中を押したせいでおかしくなってしまった可哀想なヒーロー・・・・・・
ん?でもドクダミ探しの段階で首のサイズはかってたのか。最初から病んでた?

 

エセルの背中を無意識にぽーんと押してしまったフェイスに関しては、脳内お花畑なのに賢いキャラという超めんどくさい仕様。
前作ヒロインといい、今回も強烈な個性が光る主人公でした。受け入れられない人もいるかも。
でもきっと友だちにいたら楽しいタイプだと思います。薔薇の会の雰囲気とかなんかわかる。
フェイスのライアンに対する想いはなんだか無理矢理感があるというか自分に言い聞かせているようなところを感じていたのですが、やっぱりな真相でした
反抗期がここに結実しちゃったんでしょうね。これは親父が悪い。そしてライアンがイケメンすぎる。

 

フェイスとエセル以外のキャラも個性的で良かった。
特に侍女ミラベル。あのシーンには誰もが驚いたはず。百合百合しいなぁと思ってたらそういうことだったですねぇ。
ミラベルとフェイスの漫才みたいな会話が楽しかったです。主従のシーンはもっと多くても良かったくらいw

 

フェイスとエセルのラブコメについては楽しく読めたのですが、肝心のストーリーはこの1冊で終わらず。
ライアンにかかった呪いに関しては解決したものの、それ以外はまだ謎のまま。
継承の鍵の秘密や、センシブル家とローウェル家が縁続きになってはいけない理由、アザが光ったあれの意味とか。
王位継承に関わる問題なのは明かされましたが、具体的にどういう支障がでるのかよくわからないんですよね・・・・・・。
不肖の弟を唆した占い師「青藤の君」の正体も不明ですし。
それと、「悪趣味な縁談」をでっちあげてまでフェイスを護ろうとしたのに、序盤のやり取りだけであっさりとライアンと結婚まで漕ぎ着けるものなのかな?ちょっとここは腑に落ちませんでした。

 

残された謎が多いので、おそらく続刊があるのでしょう。

最近の少女小説は1冊だけ出して音沙汰なしというのが多くなってきているのですが(そのせいで新作を読み切り前提で読んでしまう悲しいクセがついてしまった・・・・・・)、ビーズログ文庫は少なくとも3冊は出してくれると信じています。2巻が楽しみ!

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