『英国パラソル奇譚 アレクシア女史、欧羅巴で騎士団と遭う』(ゲイル・キャリガー著/ハヤカワ文庫FT)★★★★☆
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前巻の感想はこちらから
衝撃的すぎるラストからどう続くのかと思いきや、予想以上の大ピンチに陥ったアレクシア女史。
しかしアレクシアはどんな時でもアレクシアだなぁー。格好良すぎる!
☆あらすじ☆
異界族と共存する19世紀の英国。人狼団の長マコン卿は、妊娠が発覚した妻アレクシアを放逐した。人狼に繁殖能力はないからだ。不貞行為の濡れ衣をかけられたアレクシアは、男装の発明家ルフォーと旅に出た。だがイタリアを目指す一行を吸血鬼が襲う!一方、ロンドンではアケルダマ卿が姿を消し、マコン卿の副官ライオールが謎を追って奮闘していた―歴史情緒とユーモアで贅沢に飾られた懐古冒険スチームパンク第三弾。
以下、ネタバレありの感想です。
妊娠発覚で喜ばれるどころか不貞を疑われて追い出されてしまったアレクシア。しかも吸血鬼群には命を狙われ、頼みのアケルダマ卿は行方不明。大馬鹿野郎な夫の間違いを証明するために、アレクシアは自分のルーツを知る手がかりを求めてイタリアへと旅立つ、というのが今回のストーリー。
もー!マコン卿ったら前巻からさっぱり良いところなしじゃないですか!
アレクシア妊娠のショックからホルマリン漬け・・・・・・やっと正気に戻ったと思ったら面倒の全てをライオール教授に押しつけてアレクシアを追走・・・・・・お、おまえ・・・・・・
そんな不甲斐ないアルファを必死でサポートするだけじゃなく、アレクシアの潔白を信じ抜いたライオール教授。イケメンすぎます。
マコン卿もっとしっかりしてくれないと、そろそろライオール教授が過労死してしまう(´;ω;`)
今回も前回もMVP獲りすぎな教授でございました。
MVPといえば、今回はアイヴィがナイスアシスト。アホのお嬢様かと思いきや抜け目ない。行動はアレだけど、地頭賢いタイプなのかしら。さすがはアレクシアの親友!
マコン卿に放逐され、傷心のアレクシアの方はどうかというと、割といつものアレクシア・・・・・・と見せかけてやっぱり弱ってたのは意外。心の中で散々マコン卿を罵倒しつつも、公開謝罪文を知って泣いちゃうところとか。こういうギャップが可愛くてますます好きになってしまいました。
まぁほとんどいつものアレクシアなんですけどね。テンプル騎士団相手でも揺るがない。素敵です。
それにしてもアレクシア、身重なんですよね?
妊婦とは・・・・・・と思わず唸りたくなるほど今までで一番激しい活劇を繰り広げていた気がしますww
移動距離も最長だし。イギリス⇒フランス⇒イタリアでしょ?そこに吸血鬼が襲ってくるから大立ち回りしなきゃいけないでしょ?
反異界族の反発云々の前に流産しそうでハラハラしました((((;゚Д゚))))
さてさて。
テンプル騎士団で父親のルーツと胎児の正体について知ったアレクシア。
「魂盗人」が具体的にどんなものかはまだ明らかになってないですし、「チビ迷惑」がどんな能力を持つのか気になります。今後も波乱が起こりそう。
さー、4巻も読むぞー!!
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