英国パラソル奇譚2 アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う


『英国パラソル奇譚 アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う』(ゲイル・キャリガー著/ハヤカワ文庫FT)★★★★☆

アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う 英国パラソル奇譚
アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う 英国パラソル奇譚

前巻の感想はこちらから
英国パラソル奇譚1 アレクシア女史、倫敦で吸血鬼と戦う | 晴れたら読書を

今回は前巻以上に面白いガジェットが大量に出てきてスチパン感増し増しです。アレクシアは相変わらずの有能さでほんと格好いい。
マコン卿は相変わらずデレまくっててわんこ可愛いし、ストーリーもミステリー調で素晴らしく面白かったです。
です、が!こんなところで止めないで!!!!(血涙)

☆あらすじ☆
異界族の存在を受け入れた19世紀のロンドン。この地で突然人狼や吸血鬼が牙を失って死すべき人間となり、幽霊たちが消滅する現象がおきた。原因は科学兵器か疫病か、あるいは反異界族の陰謀か。疑われたアレクシア・マコン伯爵夫人は謎を解くため、海軍帰還兵で賑わう霧の都から、未開の地スコットランドへと飛ぶ―ヴィクトリア朝の格式とスチームパンクのガジェットに囲まれて、個性豊かな面々が織りなす懐古冒険奇譚。

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回はロンドンの異界族が突然「人間化」してしまう謎の現象の原因を突き止めるため、アレクシアがスコットランドのマコン卿の古巣へ飛び込むというストーリー。
解決編まではジリジリと謎を孕みながら進み、「真犯人」が明らかになる終盤は二重三重の伏線回収に息つく暇も無い面白さでした。素晴らしくてため息が出る。

 

今回のアレクシアの旅のお供がなかなかユニーク。
壊滅的な帽子センスの友人アイヴィ、まぬけなクラヴィジャーのタンステル、そして嫌味な妹フェリシティの三角関係には笑いつつもイライラさせられました。
特にアイヴィとタンステル。
事態が混乱を極めているときに何で盛り上がっちゃってるの!?TPOをわきまえよう!?

・・・・・・と内心でアレクシアと一緒に突っ込んでたら、当のマコン夫妻もTPOをわきまえなかったんで、こいつらみんな頭冷やせと思いました(;゚Д゚)

 

そして忘れてはいけないのが男装の麗人マダム・ルフォー
この人に関してはミスリーディングがあからさまでしたが、もうちょっと何か隠してそうな気がしないでもないかな。特にアレクシア父の関係で。

 

そしてルフォー登場によって、パラソルの武器化が止まらない。

マコン卿、嫁を愛しすぎて頭がおかしくなったとしか思えない。ただでさえ厄介な性格してるアレクシアになんて凶悪にカスタマイズしたパラソルを贈るんだ・・・・・。
でもこういう謎のギミックに溢れた小物が出てくるとスチパン感が増してワクワクしますねw
酸を放出する傘とか嫌すぎるけど。

スチパン的ガジェットといえば無線通信機のエーテルグラフがすごかったですね。イラストみてみたい。オシャレなFAXかモールス信号の送受信機的なのをイメージしたのですが、どうなんだろ?

 

自由すぎる人物たちの活躍とアレクシアのパラソルが炸裂しつつも、今回の事件自体は多くの謎を残したまま終わってしまいました。
が、いろいろ衝撃的な事実も明らかになったせいで読み終わっても興奮状態止まりません。

 

まず、マコン卿。子孫いたの!?
人狼になる前に結婚してたのか・・・・・・
なんか今回のマコン卿は全体的に良いところがなかったなぁ(アケルダマ卿とライオール教授は裏方で超頑張ってたのに。しかもラストあれですし)

 

そして反異界族の秘密。
反異界族って結局何なの?女王がアレクシアとマコン卿をくっつけたがっていた理由も再び気になってきました。

 

加えてアレクシアの手帳を盗んだり毒を盛った第三者の存在も分からないまま、アレクシア懐妊にマコン卿大激怒で次回へ続く・・・・・・と。

 

いやいや、この展開は予想外すぎる。
マコン卿がアレクシアにデレデレしながら尻に敷かれているのを見るのがすごく好きだったのに(´;ω;`)
なんだかんだで自分の魅力に自信がないアレクシアが浮気なんてできるわけないでしょ!いいかげんにして!!

は、はやく、3巻読まねば・・・・・・

アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う 英国パラソル奇譚アレクシア女史、飛行船で人狼城を訪う 英国パラソル奇譚
ゲイル ・キャリガー,川野 靖子,sime,川野 靖子早川書房
売り上げランキング : 22561Amazonで詳しく見る
スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。