戦うパン屋と機械じかけの看板娘


『戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉』(SOW著/HJ文庫)★★★★☆

戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 (HJ文庫)
戦うパン屋と機械じかけの看板娘〈オートマタンウェイトレス〉 (HJ文庫)

面白かったー!
元軍人の強面兄さんと、彼を追っかけてきた元AIの看板娘が繰り広げる街角パン屋繁盛記。
廃業間際のパン屋をもり立てる話かと思っていたのですが、後半にはバトル展開があったり世界の謎が出てきたりと世界観に広がりがある良作でした。
一途でヤキモチ焼きな看板娘と顔は怖いが心は優しいパン屋さんのコンビがとても可愛かったので続編希望です!

☆あらすじ☆
人型強襲兵器を駆り「白銀の狼」と呼ばれた英雄ルート・ランガートの夢はパン屋を開くこと。戦争が終わり、無事パン屋を営むルートだったが、その怖い顔のせいか、さっぱり売れない。そこで窮余の策で募集したウェイトレスとしてやってきたのは、ルートの軍人時代の愛機「アーヴェイ」のAIから生まれたという白銀の髪と赤い瞳を持つ美少女だった。

以下、ネタバレありの感想です。

 

軍人を辞めてパン屋を開業した「白銀の狼」ルート・ランガート
廃業寸前に追い込まれたルートのパン屋を救ったのは、赤い瞳の美少女スヴェンでした。

 

あらすじに書いてある通り、スヴェンの正体は軍人時代のルートの相棒だったAI「アーヴェイ」
ですが、結局ルートは最後まで気付かなかったのかな?終盤で勘づいたみたいですがうやむやになっちゃったような。

 

ということで軍人とAIという関係から、パン屋の主人と住み込みのウエイトレスの関係になったルートとスヴェン。
新たな関係となって再会したふたりが、寂れたルートのパン屋を頑張って盛り上げようとする繁盛記的ストーリー。

なのですが、物語はそれに留まりません。

戦争によって疲弊した人々が、元軍人であるルートにぶつける憎悪。自分が犯してしまった過去の過ちに傷ついたままのルート。
ルートがパン屋になろうと思った過去についてはもう少し厚く書いてほしかった気もしますが、彼の後悔は十分に伝わってきて切なかったです。

 

そんな「戦後」の人々を描きつつ、後半は「扉」を狙うテロリストとの戦闘へ。
終盤の展開は意外すぎたんですけど、蘇生もOKとかどんなオーバーテクノロジーなんだ・・・・・・((((;゚Д゚))))

 

ストーリー同様キャラも可愛くて良かったです。
ダブル主人公なのかな?
強面でお人好しなルート。涙もろくて女の子が苦手なところがちょっと可愛かったですw

ルートに全身全霊をかけて滅私奉公しようとするスヴェンは最高でしたね。可愛すぎる!
ちょっと暴走癖と暴言癖があるけど、まぁそれも愛嬌です。スヴェンへの恋を自覚してからの独占欲開花の流れに悶えましたw
スヴェンは「自我を持ったAI」なわけですが、SFな方向性にはいかないみたいですね。そこらへんはもうちょっと秘密がありそうですが。

それにしても、ラストシーンはあんないいところで終わっちゃってどうしてくれるんですか!?あの後ルートがどんな反応を示したのか超気になるじゃないですか!!

 

続きが出るといいなー。まだ広げていけそうな世界観なんですよね。
エウロペア帝国が消えた理由とか気になりますし、失われた古代帝国のオーバーテクノロジーとかいう魅力的テーマはもっと掘り下げてほしいです。
スヴェンに話しかけた声の主の正体とかも。約定の「神」?

そういえばエウロパはギリシャ神話に出てくるお姫様でヨーロッパの語源だとか。エウロペア帝国ってもしかして・・・・・・??

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