『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5』(渡航著/小学館ガガガ文庫)★★★☆☆
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。10.5 (ガガガ文庫)
前巻の感想はこちらから
短編集。というよりはいろはすのお手伝いな番外編という感じ。
息抜きムードで楽しかったです。
☆あらすじ☆
冬真っ盛りの総武高校。窓の外は寒空ながら、比較的のどかな雰囲気の奉仕部部室。雪乃、結衣、八幡のいつものメンバーのもとに、訪れる何人かの生徒たち。とある男子からのお願い事にげんなりしたり、いろはのわがままに振り回されたり、強行日程の締め切りに追われながら原稿を書いたり…!?今は遠くに感じる将来のことから、誰かと一緒に過ごす休日のこと、部活のこれからのこと…、悩みも苦労もときめきも不安も満載で現在進行中、日常という名のかけがえのない日々。八幡の短くも慌ただしい冬の数日を描く短編集。
以下、ネタバレありの感想です。
開幕早々、ラノベ界風刺に笑いましたw自虐というか何というか。
「書けば叩かれ、休めば消える!業界内では路傍の石」ってセリフの語感の良さがやばいww
そういえば「チーレム」って言葉は一瞬見かけたのに、その後使ってる人見たことないな。なぜだろう。
出版業界は憧れるけど、ほんと狭き門ですよねぇ・・・・・・
それはさておき今回はいろはすのターン!
いろはとのデート→2ショット写メ→奉仕部のふたりに見られるの完成された流れはテンプレートゆえの安心感がありました。
2人に黙っていろはすと楽しく遊んだのなら、ちゃんとそれがバレて修羅場るまでがデートですから!
ていうか、八幡は色んな女の子をとっかえひっかえしながらデートしまくってますね(語弊)
彼はもう非リアのぼっちではないのです。。。
写真といえば、「いつか、この写真を懐かしく感じるような年齢になったとき、その思い出はどんな痛みを伴うのだろう。」
という一文が名文すぎて印象的でした。
痛みとは言い得て妙。確かに昔の写真をみるときって、懐かしさと同時に痛みとしか表現できない何かが胸に迫るんですよね・・・・・・。辛い思い出とかそういう悲しいものじゃなくて、何だろう、切なさ?哀愁?
よくわからないけれど、この一文を実感できる年齢になったこと自体が哀しい(´;ω;`)
それにしても、なぜいろはすはこんなに扱いが良いのか。
まぁあざと可愛い後輩だとは思いますけど、ここ数巻で出てきたキャラとは思えぬ出世です。
今回のメインであるだろうフリーペーパー作りは、初期の奉仕部のコメディ推しな雰囲気と最近の奉仕部のちょっとラブコメ入った雰囲気が入り交じっててなかなか面白かったです。
本編が割とシリアスなので、短編集のアソビのある話は息抜きさせてくれるから良いですね。
どうでもいいけど葉山と八幡のツーカーっぷりは何なの?海老名さん大歓喜なの?
肩の力も抜けたところで次は本編。どこまで進むかなー?
アニメ2期も楽しみですね!
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