からくさ図書館来客簿1 冥官・小野篁と優しい道なしたち


『からくさ図書館来客簿〜冥官・小野篁と優しい道なしたち〜』(仲村六絵著/メディアワークス文庫)★★★☆☆

からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~
からくさ図書館来客簿 ~冥官・小野篁と優しい道なしたち~

京都+図書館+和風ファンタジー。
小説や漫画などでよく登場する小野篁が図書館館長として、現世を彷徨う「道なし」たちを天道へと導く物語です。
連作短編なのですが、最後の短編が特にお気に入り。なるほど、だから彼はこんなにヒロインにダダ甘なのか。

☆あらすじ☆
京都の一角に佇む「からくさ図書館」は、優しげな図書館長の青年と可憐な少女とが二人きりで切り盛りする、小さな私立図書館。紅茶か珈琲を味わいながら読書を楽しめる、アットホームなこの図書館には、その雰囲気に惹かれて奇妙な悩みと出会ったお客様が訪れる。それぞれに悩みを抱えるお客様に、図書館長・小野篁が差し出すのは、解決法が記された不思議な書物で―。悠久の古都で綴られる、ときにほろ苦く、けれど温かなライブラリ・ファンタジー。

以下、ネタバレありの感想です。

 

京都の北白川に佇む「からくさ図書館」
主人公は図書館館長にして閻魔庁の冥官・小野篁と、新米冥官の時子。この二人が、図書館を訪れるお客さんたちに関わる「道なし」の問題を解決していくというストーリーです。

 

第一話 桜守
正直、この短編読みづらさが半端ないというか意味がわからなくて、最初にこの本を読み始めたとき危うく脱落しかけました。
この短編の時点では登場キャラの誰1人として魅力的にみえなかったのも痛かったというか・・・・・・読み進めれば不満は解消されたのですけどね。

 

第二話 うまし国
第一話の不満から一変して、なにやら食い意地が張った道なしが登場し、物語を楽しめるようになりましたw
しかし篁のキャラはやはり掴めず。
時子をいじめたいのかなじられたいのか、サドなのかマゾなのか。・・・・・・あと彼の冥官としてのスタンスもよくわからなかったんですよねぇ(特にラストの仕事の出来に落ち込むあたり)

 

第三話 葵祭
私、一時期関西方面に住んでいたことがあったのですが、その時にちゃんと京都のお祭り行っとけばよかったと今でも後悔しています。
古き良き日本のお祭りって、ほんとに典雅ですよねぇ。ああ見に行きたい。

 

第四話 迎え鐘
正直、これを読むまで篁の時子に対する立ち位置が分からずモヤモヤしていたのですが、ようやくスッキリしました。
なんだ、ただ単純に好きだったのか!!だいぶ年が離れてますが!(あ、でも千歳超えで見た目も変わらなくなったからアレですね。ロリコンとか言えないですね

と、下世話な感想はおいといて。

この短編はすごく素敵で、面白かったです。
肝心の道なしの話はオプション程度でしたが。
篁と時子の過去の物語はしっとりとした風情があって、そういう事情を踏まえれば今の彼らの甘さを感じる関係が煌めいて見えました。こんなに純粋なお姫様なら、篁が惹かれるのも納得。
篁が教官っぽい感じなのにやたら時子に甘かったのも当然だったわけです。役得。
それにしても、1200年超しとか、気の長いラブストーリーだなぁ(;・∀・)

 

そういえば、小野篁も時子内親王も実在の人物ですが、途中で出てきた茜さんはどちら様でしょう?
飛鳥時代で女性皇族で「茜」絡み・・・・・・額田王とかかな。

 

4話の雰囲気がとても好みでしたので、このまま続きを読んでいこうと思います。

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