『犯罪共鳴 壊兎2 兎の信奉者〈フォロワーズ〉』(北山大詩著/富士見L文庫)★★★☆☆
打ち切り。
面白いのに・・・・・・伏線も回収されず、とても残念です。
☆あらすじ☆
タナトスが再び姿を見せてから数ヶ月。受験シーズンに入ったためか、近隣の中学では校内暴力事件が多発。また、繁華街でも通り魔事件が発生していた。街が不穏な空気に包まれる中、更紗自身も通り魔の人質となってしまう。海斗たちの機転によって事なきを得たが、この事件を契機に、更紗の闇は少しずつ浸食されていき…。これもタナトスの計画の一端なのか?海斗は大切な人を守れるのか?そして、兎の男・タナトスとアキ姉が、ついに海斗の前に姿を見せる―。
以下、ネタバレありの感想です。
今回は連続する校内暴力事件や通り魔事件に海斗と更紗が巻き込まれるお話。
突然キレて攻撃的になる薬って怖すぎますね。普段なら理性で自制するラインを強制的に踏み越えさせるとか・・・・・・
犯人の狂気やエグさは前回同様。ただ前回よりはちょっと小物っぽくなってしまったかな、という印象です。
まぁ、前回も思ったことですが主人公海斗のほうがよっぽどカリスマ犯罪者の素質がありますし、比べると犯人が霞んじゃうのは仕方ないかなぁw
そんな海斗の命綱となるのは更紗。
でも今回は同僚視点で更紗の危うさをこれでもかと強調されていたので「これは更紗闇堕ち展開くるか!?」と思ったんですけど、そんなことは(ギリギリ)なかったです。タナトス側はどうにか一線を踏み越えさせようとしつつも、なんとか留まれてほっとしました(;・∀・)
なんでタナトスは更紗にこんなに執着してるんだろう?
1巻ではアキ姉に似てて海斗が好きになりそうなタイプだからって説明はありましたけど、それだけ?
海斗と更紗の恋愛方面に関しては1巻よりもイチャイチャしてましたw
外部が砂糖吐くレベル。TPOをわきまえてほしいですね!
そんなイチャイチャとは裏腹に、やっとラストで更紗は恋に気付くわけですが・・・・・・
ここで打ち切りかぁ。
うーん。新興レーベルなんだからもうちょっと頑張って欲しかった。
今回は兎の信奉者の中でも側近ぽいのが出てきたわけだし、あと1冊あればタナトスとの決着つけられたんじゃないのか?せめて3巻までは出しとこうよ・・・・・・と不満たらたらです。
こういうときこそ、電子書籍限定で3巻出すとさぁ。
面白さが吹っ飛ぶ残念さでした。
北山先生の次回作に期待します。
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