盟約の花嫁1


『盟約の花嫁』(徒然著/角川ビーンズ文庫)★★★☆☆

盟約の花嫁 (角川ビーンズ文庫)
盟約の花嫁 (角川ビーンズ文庫)

ビーンズ文庫はなろう書籍化に力を入れていく方針なのかな?
その是非はともかく発売するからには簡単に打ち切らないでほしいところ。その点、本作は次巻で完結が明言されている安心仕様です。
ていうか上下巻ですね。タイトル横に(上)とか付けたほうが良かったのではないでしょうか。この巻のラストは唐突に終わってしまいますし・・・・・・(;・∀・)
内容はかなりストレートな王道ラブファンタジーです。竜王が治める人の世界を舞台に、「盟約の花嫁」候補のお付きとして田舎から都会へ出てきた女の子のお話。
素直に物語が展開するため驚きはないですが安心して読めます。ただ、1冊の小説としては起伏に乏しいので面白くなるのは下巻からなのかもしれませんね。

☆あらすじ☆
大陸を統治する代償として、竜王は人間の花嫁を得る―それがこの世界の盟約。村人たちから虐げられ、辛い日々を送る少女フィリス。ある日彼女は、花嫁候補の少女オリヴィアを迎えに来た青年ジルと知り合い、オリヴィアの侍女として登城することになる。だがそれが、フィリスの苛烈な運命と恋の幕開けだった!竜王が花嫁を選ばなければ世界が終わる。盟約からはじまる少女の物語を描いた大人気WEB小説、待望の書籍化!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

人間は愚かすぎるので、賢い竜に統治してもらおう!という発想を受け入れられるかが最初のハードルかもしれません。人間たちの思考停止状態に少しモヤモヤ(・ω・`)

そんなところにちょっと引っかかったものの、ストーリーはまさに王道です。というよりも弱冠古風な少女小説といった感じ。

 

村人から虐げられてきた少女フィリスは、「盟約の花嫁」候補のオリヴィアを迎えにきた一団のひとりジルと出会い、彼によってオリヴィアの侍女という名目で王都へ連れ出されることになります。
ジルによって髪型や服装を整えられ、優しい王都の人々に囲まれ、緩やかに傷ついた心を癒やしていくフィリス。
陰惨な村での生活で唯一自分の味方であったはずのオリヴィアの本性を知ったり、ジルの正体に衝撃を受けたりしながらも、フィリスは優しいジルへの恋心を育んでいきます。

 

これぞシンデレラストーリー。
オリヴィアが性悪な感じをもうちょっと隠してほしかったかなぁと思わなくもなかったり。いやでも美少女はすべからく悪人だから・・・・・・(違う)
ジルの正体はネーミング的にも明らかでしたし、そもそも彼視点の話が同時進行するので隠す気さらさらないですし、ここらへんは本当に素直に展開していったと思います。

 

全体的には読みやすいしヒロインやヒーローの好感度も高いのですが、欲を言えばもうちょっとヤマ場が欲しかったです。
王城を追い出されたりしてはいるものの、ちゃんと優しい家族に拾われてるしジルはすぐに見つけるし、ちょっと1冊としては盛り上がるべき場所が分からずじまいだった印象を受けました。
まぁ上下巻だし上巻部分はこれでも問題ないのかもしれません(下巻があるって気付かなかったからアレ?って思っただけですし)。

 

1冊の本としては少し不満を感じたものの、ジルのフィリスへの想いがとてもツボだったので下巻が楽しみです。
終盤に出てきたエルフリード王子も良い仕事をしてくれそうですし(・∀・)ニヤニヤ

 

そういえば、ジルが渡した自分のウロコ。なんてスタイリッシュなストーカーなんだ・・・・・・っ!とか思ってしまった私の心はきっと濁りきっている(‘A`)

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徒然,池上 紗京KADOKAWA/角川書店
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